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輸血を行う際に必要な準備と看護について考えよう
輸血について必要な準備と輸血中の看護につて書いていきます。
輸血は、貧血の是正とかでよく行われますね。
私の病院ではどのような流れで輸血が実施されるのかを詳しく且つ分かりやすく書き出していきたいと思います。
輸血する時は「同意書」と「医師と輸血のダブルチェック」が必要
輸血するてなったら採血して血液型の判定とクロスマッチと言って、使われる輸血と患者の血液を混ぜて反応を見る検査をします。
クロスマッチで副反応が強いと、輸血を使用するのを避けるわけです。
患者さんからは事前に同意書を取ることになるんですけど、これがないと輸血が出来ません。(同意書は必ず取れているか確認しましょう)
同意が取れて、輸血が揃ったらいよいよ実施になりますが、実施前または当日にすることがあります。
まず、検査室に輸血を受け取りに行き、検査技師とのダブルチェックする。
その後、主治医とダブルチェックしサインをもらう。
という手順を踏みます。
この時に、主治医がどこに居るのかをチェックしてから動かないと中々捕まらなかったりして困ることがあります。
実は「病棟に居たっ」てことになりかねないんであらかじめ探す目処を付けとくことで時間短縮で無駄を抑えることができます。
あと、主治医が当日休みで居ないとかもあるんで事前に情報収集の段階で他のドクターでサインをもらってよいのかってのを確認しときます。
ダブルチェックの内容は輸血バックに記載されている項目をする
- カルテ番号
- 患者氏名
- 製造番号
- 輸血の種類
- 製造年月日
- 照射日
となります。
検査室からクーラーボックスと輸血用のルートを受け取って病棟に戻る。
輸血の準備と実施は何があるのか?
まずルート内に血液を満たす。(慣れない時は一人で行わずに先輩に見てもらいましょうね)
準備するものとして以下を参考にして下さい。
- 針(22G以上のぶっとい針が良い)
- ロックルートは不要(ただし、連日輸血を予定する患者は使用する)
- 駆血帯
- 固定用のテープ
- 生食100mlボトル1個
- 日赤の輸血観察用パスシート
- タイマー
- 血圧計・体温計・SPO2モニター
- 電カル
準備が整ったら患者の元へ行きます。
パスに名前と開始時間、症状チェックリストに沿って問診しバイタル測定する。
生食でルート確保出来たら輸血を落としていきます。
最初はゆっくり落とし、5分後バイタル測定する。
異常がなければそのまま10分後にバイタル測定と問診フィジカルアセスメントする。
最初の15分間は離れられませんのでその場で電カルに使用開始時間を入力し製造番号を入力します。
患者さんには施行する前に何か異変を感じたら教えていただくように説明をしておきます。
輸血開始して15分は患者さんの傍から離れずに観察します。(よくある変化としては高熱が出る方がいるようですが、出ても中止になることはないようです。)
ただし、発熱時も主治医には速やかに報告します。
蕁麻疹や呼吸苦など、もっとヤバい症状が出た場合は一旦止めて即主治医に連絡して判断を仰ぐのが鉄則です。
先輩看護師の中には今までにそのような患者さんに当たったことはないとは言っていましたけどね。
開始直後の副反応が早ければ早いほどヤバいので、十分な観察は必要です。
15分間の観察の後は15分後に訪室し、バイタルと異常がないか問診や視診します。
変わりなければ30分後に訪室。
1時間後に訪室。
ここまでで輸血開始して2時間です。
終了の目安は2時間となっていまして、滴下も5分後くらいからスピードを調整していきますね。
きっちり2時間で落とす必要はないので滴下を早くしすぎるのはよくありませんです。
輸血終了時に訪室し、バイタルチェックする。
最初に使った生食100mlに切り替えてルート内の血液を落としながらフラッシュします。
生食100ml全て落とす必要はないです。
ルートを抜針して1時間後に変化がないかバイタル測定と問診。
パスに沿って終了してら、電カルに入力する。
パスは輸血の製造番号のシールを貼りそのままスキャンボックスへ投函する。
まとめ
以上が私の病棟で行われている輸血の大まかな流れです。
病院そこそこでやり方は違うと思いますが、参考になれば嬉しいです。
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