フェンタニルの貼付剤で尿閉になった症例について【経験談】

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薬に関する看護


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投稿日:2019-07-11 更新日:2020-09-17

麻薬のフェンタニルテープも尿閉になるリスクがあります。

麻薬の貼付剤であるフェンタニルテープの副作用についてです。

病棟に入職して1年目で、麻薬の取り扱いがあったときのエピソードを書いていきます。

麻薬ってフェンタニルの貼付剤のことなんですけど、最初は麻薬って扱うのに不安がたくさんありました。

たとえば

「フェンタニルテープの貼り方が間違っていないか」とか、

「適切な方法で貼付できているのか」とか、

「副作用がきちんと観察して気付くことができるのか?」

とかですね。

こんな悩みや、不安を抱えている新人看護師さん向けに答えていきます。

合わせてオススメ書籍も紹介してますので、良かったらみてみて下さい。

では、さっそく見てみましょう。

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フェンタニルテープの副作用に尿閉があります。【経験談】

寝たきりの患者さんに疼痛コントロール目的でフェンタニルテープが開始になりまして、おかげで疼痛コントロールが良好に効いてくれて患者さんの痛みが緩和されるようになったんです。

排泄は紙オムツ着用で、今までオムツ内に失禁しているような患者さんです。

末期の悪性腫瘍の患者さんで、ADLは寝たきり状態です。

入院してきて1か月弱ですが今まで尿閉になったこともなく、既往歴にも現病歴にも尿閉になるようなエピソードはなかったんですね。

たとえば、「腎機能が低下してきていて乏尿になっている」とか、「脱水が著明で尿量がやたらと少ない」とか何かしら考えられるエピソードはありませんでした。

それが、フェンタニル―テープ開始になってその翌日から排尿が確認されていなかったんです。

その日その患者さんの担当だった私は、全然尿閉のことなんて気にも留めていなかったので、いつも通りの観察をしました。

もちろん、下腹部触診はしなかったです。

むしろ疼痛コントロール良好で覚醒もよく発語も聞かれたので安心していました。

翌日の朝出勤して日勤業務の前に前日の夜勤さんから「腹部緊満でおしっこが出ていなくて導尿しましたよ」って送りがありまして~。

「え~っ!」そうなんですか!と尿閉になっていたそうです。

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フェンタニルの貼付剤で尿閉になった原因を考察してみる

最初は、なんでいきなり尿閉になったのかその原因が分かりませんでした。

薬の変更もフェンタニルの貼付剤が開始になったぐらいで、もともと患者さんは絶飲食なので食事は点滴のみでしか摂っていません。

水分補給は24時間持続で入っていましたが、急に尿閉になったと言われても皆目見当が付かなかったんですよね。

新人が行き過ぎてて浅いアセスメントですよね。

それぐらい考えが巡って来なくて思考停止してしまいました。

内心訳が分からなくてパニック状態です。

「排便コントロールは適宜されていたので問題ないだろうし。」

「泌尿器系の疾患があるわけでもなく腎機能障害もない。」

 

 

なので、何かのイベントとしていつもと違うことと言えば、フェンタニルの貼付剤しか考えられなかったのですが、副作用としては呼吸抑制しか知らなかったのです。

でもちゃんと調べてみると尿閉がありました。

フェンタニルの添付文書なんかで確認すると確かに尿閉って書いてはあります。

ただ、副作用ってめっちゃたくさん書いてあって困ったことはないですか?

覚えられないです。貼付剤ならなおさら

てか、覚える必要はないんだと思いますけど、変化に気付くっていうのが大事なんですね。

薬の変更は副作用に注意です

今回のフェンタニルの貼付剤の開始でも言えますが、

やっぱり「何か薬が変更になったり」とか「検査で薬を使ったとか」「食事が開始になったとか変更になったとか」その患者さんの治療に関係していなくても変更や変わったイベントがあった場合は全身をスクリーニングするっていうのが大切です。

注意して全身を観察していくことが看護であり観察なんだと痛感しました。

それは薬とかに限らず、環境の変化もそうだし(不穏とかせん妄状態)精神的な変化とかでも身体的反応(便秘とか)が後々表出される場合だってあるということでしょう。

せん妄とか不穏状態などはとくに注意が必要な症状です。

まとめ

麻薬の副作用について、フェンタニルの貼付剤の尿閉について書いていきました。

既往や現病歴だけじゃなく薬の変更や、開始になったとか、何かイベントがあったら副作用について予測することが大切です。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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