【体験談あり】急性心不全の症状を改善させる方法は医師の指示を探すこと

息
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認知症の高齢者が急性心不全の呼吸困難で入院になったけどこれがヤバかった件

こんにちは、ナースマン.comネイです。

急性心不全の症状として呼吸困難がありますが、実際「息苦しい」っていう訴えがあった時はどういった対応をした方がいいのか分からないことはありませんか?そういった疑問についてこたえていきます。

私は現在内科系一般病棟で看護師をしてて看護歴は16年ぐらいです。そのうち整形外科領域が14年で一般病棟歴2年目の経験があります。内科系は今勉強中ですが、参考にして頂けたら嬉しいです。

急性心不全の急性増悪症状は医師の指示を元に治療するか、連携を早く取って指示をもらう

先日、急性心不全で夜間入院ししてきた80代の認知症の女性がいらっしゃったので、その時の経緯をもとに急性増悪(この時は呼吸困難)時の対応を答えていきます。

既往歴もそれなりに色んな疾患がありましたが、そもそも、認知症で暴言や危険行動がみられこちらの話に全く会話が成立しない患者さんです。

急性心不全の増悪があり呼吸困難の訴えが強かったため受診後そのまま入院となったわけです。

私は、日勤帯でその患者さんを受け持つことになったのですが、前日の夜間に入院されていて、呼吸困難も改善しずいぶん呼吸状態も落ちついてきていました。

入院直後は、一時期は酸素低下を来たしてSPO2も60%台にまで下がったとのことでしたので、いつ症状の増悪再燃してもおかしくない状態だったと思いますが、高濃度リザーバー付き酸素投与や薬が効いたようです。

ただ、この患者さん結構な認知症でして

しばらくは大人しく休まれていたのですが、徐々に意味不明なことを言ったり、ベッドから起き上がろうとしたりしてきて帰ろうとするし、暴言、暴力などが徐々にみられるようになってきました。

つまりBPSDの症状が出現してきてました。

こちらの呼びかけや指示も全く聴く耳を持たなくなるぐらい興奮状態になってしまいました。

認知症は指示したことが耳に入らないのでひたすら拒否してきますからね。

患者さん本人からしたら急に入院になって環境が変わったり、看護師や他のスタッフがひっきりなしに出入りする状況に、ストレスフルな状態だったんだと思います。

酸素投与は夜間からずっと継続しておりまして、酸素化の状態をみながら徐々に流量を下げていってました。

しかし、BPSDの症状が出現してからというもののカニューレは勝手に外してしまうし、心電図のモニターも外されるので酸素が安定せず困りました。

また、本人は呼吸苦の自覚がなくなると「家に帰る」と言ってどこかに行こうとしたり、ベット上の安静が中々保てませんでした。

患者さんの抵抗に何とか対応して、そうこうしているうちに、呼吸がまた苦しくなってきたのでしょう、だんだんと呼吸が促拍傾向となって、「ゼエゼエ、ハアハア」してきました。

喘鳴が聴取されるようになってきて、咳嗽も時折発作がみられるようになりました。

状態が悪化してしまったと感じたので酸素を増量して対応したりベッドをギャッチアップして上体を起こして酸素を取り込みやすくするんですがなんせ認知症ですので、何かブツブツ言いながらベッド上をゴソゴソするんです。

で、だんだん状態が悪くなり、SPO2も90%台を切るようになってきてしまいました。

本人は苦しいと言いながらも病識が理解できてないので、自分でもどうしていいか分からないのでしょう。興奮して身の置き所がなく落ち着かない状態となっていました。

これでは酸素もうまく投与できずに、すぐ外してしまいます。

もうしばらくするとSPO2の値は80台前後を行ったり来たりしてきて喘鳴著明となりました。

冷や汗多量に体熱感が出現してきて、患者さん本人も身の置き所が無くなり「苦しい苦しいもうやめて~!」と錯乱状態です。

酸素はリザーバーに切り替えてるけど全く酸素化は低いままで反応してくれません。

心不全の急性増悪で呼吸困難な状態が再燃しているのが分かります。

喘鳴が出現し肺が溺れているために上手く肺胞が酸素を取り込めません。

一刻も早くラシックス投与のドクター指示待ち状態でした。

なぜドクターの指示待ち状態になっていたかというと、その日は祝日で医師不在だったのもあります。

また、あらかじめ急性増悪時の指示がカルテ記録になかったため医師に連絡して指示を仰がなければいけない状況だったからです。

一度、気道吸引して痰の貯留がないか除去目的で気道浄化してみたんですがピンク色の痰が少量回収され、急性心不全の肺に水が溜まってきてる所見。それが見られました。

喘鳴は明らかに両肺野全体から聴取されてて、吸引してももちろん痰は回収出来ませんし呼吸は改善しませんでした。

心臓のモニタリングはかろうじて外れずにモニター出来ていたので、心機能状態をモニターしながら本人の生命力と言いますか、持ちこたえてくれることを願いながら主治医からの連絡待ちでした。

その日は休日でしたので、医師との連絡が中々取れなくて時間がかかりましたが薬剤の投与指示をもらってラシックスを0.5㎎静注しました。

そうしたら、30分ぐらいでみるみる酸素化が正常に戻ってきまして、患者さんも散々興奮して疲れきったのか、すっかり安静になりぐったり状態となりました。

SPO2も95%に回復し呼吸も平静になりました。

喘鳴も聞こえなくなり、本人もケロっとした表情。

何という薬の効果!

ここまで利尿作用って効果てきめんに現れるんです。

こういった心不全の急性増悪に対しての対応は医師との連携を一刻も早くとって、指示を貰うことです。

看護師の出来る呼吸の補助や援助はほんとに気休めにしかならないと思います。

医師の指示で急変時に対して、どんな薬が使えるかで大分患者さんの負担も少なくすみますので、まずは確認して適切な対応をスピーディーにおこないましょう。

まとめ

今回の急性心不全の患者さんを担当して感じたのは、看護師の出来ることって限られているなあと感じましたね。

色んな方法で患者さんの治療の援助を行っていくけど、医師の指示がなければ医療行為ってまだまだ出来ることって少ないし、出来る範囲でするのには微力過ぎるなと感じまして、日々勉強していかなければいけないなあと思いました。

まして今回の患者さんは認知症があり、看護を提供しても協力が得られないことに対しても力不足を感じましたね。良かったら参考にして下さい。

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