インスリン抵抗性の原因は肥満です!【質と量のバランス】

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糖尿病療養指導士受験必修再現過去問題集【基礎編】
投稿日:2019-10-08 更新日:2020-09-04

インスリン抵抗性ってよく聞きますが「インスリンの抵抗性?なに?」よく分かりませんよね。

カンタンに言うと「インスリンの質」のことをいいます。

インスリンの質が悪いので肥満になりやすいということが分かっています。

このインスリン抵抗性が原因で、どうして肥満になりやすいのか?

について分りやすく解説していきます。

この記事を読んで分かる内容は以下のとおりです。

  1. インスリン抵抗性はインスリンの質のこと
  2. インスリン分泌が少ないのが原因で肥満になる
  3. インスリン抵抗性とインスリン分泌のバランスが大事

合わせてオススメ書籍も紹介してますので、良かったらみてみて下さい!

では、さっそく見てみましょう。

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インスリン抵抗性の原因は質と量のバランスで決まる!【肥満がバランスをくずす】

 

結論から言うと

「インスリン抵抗性とはインスリンの質」

「インスリン分泌能低下とはインスリンの量」

のことを言います。

血糖値が上がりすぎないように調整するのがインスリンです。

インスリンの作用は2つあります。

つまり、どうやって血糖を下げるかですが、下記の2つを押さえておけばOKです。

1.インスリンの分泌量で下げる方法

2.インスリンというホルモン自体の品質(濃度)を高めて下げる方法

ですね。

日本人は9割が2型糖尿病であることがわかっています。

日本人が肥満になるケースは以下のことが原因としてあります。

インスリンの分泌量が低下することと、インスリンの質が悪くなることが重なって血糖がたかい状態になることが原因です。

結果、肥満になる。

要約すると

・インスリン抵抗性の低下とインスリン分泌量の低下が原因で肥満になる。

です。

たとえば、インスリン抵抗性(質)がわるくてもインスリン分泌(量)でカバーできれば、血糖のたかい状態はひきおこさなくてすみます。

つまり、質より量で血糖を正常に保つことができるわけですね。

そうすると、肥満にならなくてすみます。

その逆も然りで、肥満の人はインスリンの分泌が弱い人がおおいです。

インスリン抵抗性(質)がわるくて、インスリン分泌量でカバーできなくなるのは肥満の人におおくしかも、糖尿病の人に見られる所見なのです。

欧米人の体型は、おおきく見るからに肥満体型の人がおおいですが、意外と糖尿病になっていない人がおおいです。

その理由はインスリン抵抗性(質の低下)が生じてもインスリン分泌能(量)でカバーできていて血糖値は正常に調整されているからですね。

つまり、質が悪くても、量で血糖値を抑えられているということです。

日本人は欧米人とくらべて、インスリン分泌能(量)低下の人がおおく、少しのインスリン抵抗性(質)でも高血糖が生じてしまいます。

比較的肥満が軽くても、糖尿病を発症する可能性がたかいんです。

高血糖が存在するということは、インスリン分泌量が異常(少ない)であることを示しています。

日本人はインスリンの質がわるくなると、インスリン分泌量でカバーできないので、外人とくらべて糖尿病になりやすい!

痩せてても糖尿病になるのはこのためですね。

インスリン抵抗性を改善する方法はカンタン

くり返しですがインスリン抵抗性、つまりインスリンの質が悪くなることを引きおこすいちばんの原因は肥満にあります。

これも繰り返しですが、肥満の人は分泌量が悪くなるからですね。

 

 

肥満を解消する方法は以下のことになります。

・食事療法

・運動療法

上記をおこなって内臓脂肪の減量につとめることが大事です。

痩せればインスリン分泌量が回復する可能性があるわけです。

言うのはカンタンなんですけどね。

ちなみにインスリン抵抗性改善薬はこちらがあります。

・メトホルミン塩酸塩

・チアゾリジン薬

上記には、糖尿病にならないような発症を予防する作用があります。

血糖値を上げたり、下げたりするホルモンは何がある?

脳にとってはブドウ糖の不足は死活問題になるわけです。

なので低血糖にならないように人の体はいくつか血糖値を上昇させる機能がそなわってます。

血糖値をあげるホルモンがいくつかありますので、以下に紹介します。

・コルチゾール

・成長ホルモン

・グルカゴン

・アドレナリン

などがそれに相当します。

また、「低血糖になってきてるよ!」ってことを教えてくれる機能もそなわっています。

交感神経の伝達に関わるノルアドレナリンがその役目となり重要です。

インスリンとは?

血糖値を下げるホルモンはというとインスリンですね。

インスリンは血糖値を下げる唯一のホルモンです。

膵β細胞から生合成され血中の血糖値に応じて、インスリンが血中に放出されます。

ちょっと難しいですが、すこし解説すると以下のようになります。

ブドウ糖は、グリコーゲンという物質に変換され肝臓に貯蔵される経路をとるんですが、食後に血糖値を上昇させる一因にもなっています。

血糖値が上昇すると、膵β細胞からのインスリン分泌が刺激してインスリンが放出されるんですね。

血中の血糖値を下げるということは、細胞にエネルギー源となるブドウ糖を取り込ませるのとイコールです。

ブドウ糖を細胞におくり取り込ませるので、インスリンがうまく分泌しなかったり、機能しないということは、血液中にブドウ糖がおおくなりすぎるということになります。

結果的にブドウ糖は、細胞に取り込めない状態になります。

まとめると2つのことが言えます。

・血糖値を下げるホルモンはインスリンしかない

・高血糖状態は細胞にとってエネルギー不足

ということが言えるわけですね。

まとめ

インスリン抵抗性の原因が、分泌の質と量のバランスだということが少しでも理解できたならうれしいです。

まとめると下記のとおりです。

1.インスリン抵抗性とはインスリンの質で、インスリン分泌能低下とはインスリンの量

2.インスリン抵抗性の低下とインスリン分泌量の低下が原因で肥満になる。

3.血糖値を下げるホルモンはインスリンしかない。高血糖状態は細胞にとってエネルギー不足といえる。

糖尿病のホルモンを理解して、インスリン分泌能低下とインスリン抵抗性とについて大まかに理解しておくと、血糖値を下げるインスリンの作用が分かってより理解が深まるかもです。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

参考にして頂けるとうれしいです。



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