SGLT2阻害薬は排尿で血糖コントロールする糖尿病薬【注目】

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urineSGLT2阻害薬は排尿で血糖コントロールする糖尿病薬【注目】

こんにちは、ネイです。

排尿によって糖を効率よく出すという薬が「SGLT2阻害薬」という薬で、インスリン分泌に関係なく糖を尿中に排泄する働きがあります。

排尿によって血糖コントロールするSGLT2阻害薬について分かり易く解説していきます。

私は、内科系の病棟看護師をしています。看護歴は16年ぐらいで糖尿病の患者さんもよく入院してこられるので、薬について勉強しているところですのでSGLT2阻害薬について知りたい方は参考にして頂くと嬉しいです。

SGLT2阻害薬はグルコースの再吸収を抑制して安定させるくすり

今までの血糖コントロールの作用とは大きく異なるのがSGLT2阻害薬の特徴です。

ではどんな特徴があるのかといいますと、おしっことして排出されるときに1日に約180gのグルコース(糖)が濾過排出されるんですが、そのすべてが近位尿細管って所でいったん再吸収されます。

その濾過される過程で「ナトリウム・グルコース共輸送体」(これをSGLTといいます)ってものが関わってくるんですね。

SGLTはSGLT1とSGLT2の2種類のタイプがあり、SGLT2でグルコースの90%が血液中に再吸収されます。

SGLT2阻害薬はグルコースの再吸収を抑制する働きがあるので、余分な糖の排尿を促進するわけですね。

ってことでインスリン分泌に影響を与えず、おしっこから尿糖を出すことで血糖値を下げる働きをするのがこのSGLT2阻害薬の効果になりますね。

SGLT2阻害薬に向いてる人はどんな人?

インスリン分泌能が保たれていて比較的若年者で、合併症の進行していいない肥満糖尿病患者さんが向いていると言われています。

高齢者やインスリン分泌能低下・痩せ・栄養障害・尿路感染症の既往がある人は投与を控えた方がいいようですね。

さらに75歳以上の高齢者、65~74才で老年症候群(サルコペニア・認知機能低下・ADL低下など)のある場合や、利尿薬併用で体液量減少を引き起こしやすい患者さんでは慎重投与とされています。

腎機能低下患者(eGFR<45ml/分/1.73m²未満)では、糸球体濾過率が低下しているために効果減弱が認められます。

SGLT2阻害薬は低血糖症状に注意する

dehydration重大な副作用としては

  • 低血糖
  • 糖尿病ケトアシドーシス
  • 脱水
  • 皮膚症状
  • 尿路感染症や性器感染症

禁忌や注意したい項目は

  • SGLT2阻害薬に対して過敏症の既往がある
  • 重症ケトーシス
  • 糖尿病性昏睡または前昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者

また、インスリン依存状態あるいはインスリン分泌能が低下している患者では血中ケトン体が上昇するため、必要量のインスリン補充がなされないと、糖尿病ケトアシドーシスになる可能性があります。

詳しい文献はSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommen

SGLT2阻害薬は血管障害の予防に関するエビデンスが強み

糖尿病の治療目的の最大の理由は血管障害の進行を予防していくことになるんですが、SGLT2阻害薬は心血管系合併症を増やさないというエビデンスが、エンパグリフロジンを用いたEMPAREG OUTCOME試験で認められています。

内容に関して詳細は分かりませんが、エビデンスで安全性が証明されているのは強みですよね。

SGLT2阻害薬の使用方法とシックデイは?

服用に関しては、朝が良いです。利尿作用があるからですね。回数は1日1回で大丈夫ですね。飲み忘れた場合は、持続時間が24時間と長いので日中に間に合えば飲みます。しかし、夜に気付いた場合は利尿作用があるので服用しないで翌日の通常時に服用します。

食事量は半分以下であれば中止しましょう。

シックデイの時は、発熱・下痢・嘔吐・食欲がないなどは脱水が生じやすいので糖尿病ケトアシドーシスに注意します。SGLT2阻害薬には利尿作用があるので、水分補給をこまめに摂り脱水を予防する必要がありますね。

まとめ

インスリン分泌に影響を与えず、おしっこから尿糖を出すことで血糖値を下げる働きをするのがSGLT2阻害薬の効果です。

SGLT2阻害薬はインスリン分泌能が保たれていて比較的若年者、合併症の進行していいない肥満糖尿病患者さんの使用が向いています。

重大な副作用としては低血糖・糖尿病ケトアシドーシス・脱水・皮膚症状・尿路感染症や性器感染症に注意です。

禁忌や注意したい項目はSGLT2阻害薬に対して過敏症の既往がある人や、重症ケトーシス・糖尿病性昏睡または前昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者です。

糖尿病の治療目的の最大の理由は、「血管障害の進行を予防する」というエビデンスがしっかりしている点ですね。

最後に、血糖コントロールが排尿によって行われるので脱水症には十分注意する必要がありますね。水分が枯渇すると脳梗塞などのリスクも高くなりますからね。

夏場や入浴後などには特に注意が必要です。また、尿路感染症や性器感染症のリスクも高いので排尿時の性状や変化に対する気付きも重要になります。

以上、「SGLT2阻害薬は排尿で血糖コントロールする糖尿病薬【注目】」でした。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

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