妄想でいちばん多い「ものとられ妄想」は否定してはいけない、気持ちを受け止め「共感」することと「整理された環境」を作ること。

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ものとられ妄想妄想でいちばん多いのは「ものとられ妄想」。対応は共感し環境を整えてあげること

認知症の症状の中には心理行動症状(BPSD)があります。これは心理面と行動面の2つの認知症症状に分けることができて、分けて考えた方が分かりやすいです。

心理行動症状(BPSD)は予防や改善することが対応次第では十分可能なので、分かりやすく解説していきます。

妄想はさまざまだけど、いちばん多いのは「ものとられ妄想」

心理面で現れる症状としてはまず、「妄想」があります。

妄想は、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症に多くみられる認知症症状です。

いろんな妄想がありますが、中でもいちばん多いのは「ものとられ妄想」です。

その他にもいろいろな妄想があると言いましたが、例えば「だれも助けてくれずに見捨てられた」見捨てられ妄想とか「主人が浮気をしている」浮気妄想とかも妄想症状になります。


妄想の時は相手に共感し合わせることで対応

妄想の対応は相手の気持ちに適当に合わせることが大事です。

無理に否定したり正論をぶつけて現実を突きつけても、逆に感情的になって話を受け付けなくなったり「ものとられの妄想」が強くなったりします。

つまり、「適当に話を合わせつつ気持ちに寄り添い共感を示す」ことが大事です。

例えば、「財布がないと不便ですよね」とか「困りましたねどこに行ったか一緒に探してみましょう」などのような声かけを行うと落ち着いてきたりします。

後は、事前に物の位置を把握しておいてどこに何があるかを相手が分かりやすく環境を整えてあげることも大切なことです。

ここでものとられ妄想の原因となる背景因子を下記に示しておきますので参考にしてみて下さい。

身体的因子 視力・聴力などの五感の低下

せん妄

心理・環境因子 「盗まれた」と誤解しやすい環境(物を見つけ出しにくい部屋など)

疎外感など抱きやすい心理環境

精神科的因子 統合失調症や気分障害を併発している
薬剤性因子 妄想を誘発する可能性のある薬剤の影響(アルコール非合法薬剤など)つまりヘロインや大麻など

ものとられ妄想の背景となる因子

引用:一般病棟でも役立つ「はじめての認知症看護」より

この表からも分かる通り、妄想を引き起こす要因は心理面にかなりストレスがかかって起こってくる精神的不具合が多いです。

相手が何に対して不安や不満を感じていたりしているのかをキャッチすることができれば、妄想の予防になるということが分かります。

先にも述べましたが、妄想は共感と環境に目を向けることが大事でこの考えはパーソンセンタードケアの視点も必要です。

まとめ

いかがでしたか?妄想について症状やその対応のポイントを書いていきました。

妄想は心理面での症状でよくあらわれますし、何の妄想かによって対応は難しいですが、その多くはものとられです。

相手に共感し対応していくこと、環境を整えてあげる事を念頭に対応していくことが大事になります。

パーソンセンタードケアについて分かりやすく書かれた本は中々無いのですが、中でもこれだけはお勧めできるので紹介しておきます。興味のある方や認知症患者への考え方が分かりやすく読みやすいですよ。読んでみたいという方はクリックしてみて下さい。

以上、「妄想でいちばん多い「ものとられ妄想」は否定してはいけない、気持ちを受け止め「共感」することと「整理された環境」を作ること。」でした。

妄想でいちばん多い「ものとられ妄想」は否定してはいけない、気持ちを受け止め「共感」することと「整理された環境」を作ること。” に対して1件のコメントがあります。

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