幻覚と幻視の違いを分かりやすく解説。対応は否定しないこと【看護の考え方】

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認知系の看護

認知症の人で、幻視を訴えることがありますね。

幻覚と幻視を一緒にしてしまってることはないですか?

あと、幻視の対応として、訂正して対応したりしませんか?

幻覚と幻視について違いをわかりやすく解説して、対応はどうしたら良いかお伝えしていきますね。

  1. 幻覚と幻視の違いをわかりやすく解説
  2. 幻視の対応は否定しないこと
  3. 幻視と失認は混同しやすいけど、症状に対応していけばOK

また、おすすめ書籍も紹介してますので、よかったらみてみて下さい。

では、みていきましょう。


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幻覚と幻視の違いは「木を見て森を見ず」と一緒

幻覚と幻視の違いは、カンタンです。

幻覚を細かく分類すると幻視がある。

ってことです。

幻覚は、「幻聴・幻味・幻臭・体感幻覚・幻視」をまとめた総称のことですね。

なので、幻視は目に関する錯視(錯覚)のこと。

幻覚とは、「本来見えるはずのものとはまったく違うものを見ている」

という本人の主観から気付きます。

たとえば

「カーテンの後ろに誰かがこっちを見ている」

「さっき何かが廊下を通った」

とか見間違いのような、感覚の症状ですね。

BPSDと中核症状の違い

さて、ちょっとここでBPSDと中核症状について触れておきますね。

なぜかというと、幻視はレビー小体型認知症に多いのでBPSDと中核症状の違いを合わせて理解しておくと役立つと考えるからですね。

といっても、参考程度でサラッと流して良いと思います。

覚えることは、感情があるかないかで覚えます。

それだけです。

参考になりそうな記事はコチラにありますので興味がある方は覗いてみて下さい。

認知症のBPSDと中核症状について違い分かる簡単な見分け方

面倒だなと思う人のために

チラッと解説しておきますね。

心理行動症状(BPSD)は「心理面からくる症状」と「行動からくる症状」の2つがあります。

どういうことかというと

感情を伴う症状と感情を伴わない症状で分けられるので、感情が高ぶっていれば「BPSD」です。

感情が関係しなければ「中核症状」

になります。

で、幻視はBPSDなので感情がついてきます。

たとえば

「誰かいたのよ!怖い〜!」

「なんかたくさん虫がいるのどうになして〜!」

みたいに幻視(錯視)とセットに感情も一緒に訴えるケースですね。

大事な考え方は、BPSDには何があるかな?

とか

中核症状は何種類あってどれがよく起こるかという細かい理解ではないくて

感情があるのかどうかで対応するってことです。

認知症でいちばん厄介というか、対応が難しいのは感情が働いていてそれをうまく自分でコントロールできないことだからですね。

めっちゃ怒っていてどうしようもないならいろんな対応をしなきゃいけないけど

感情が穏やかであれば、見守りして危険にさらさないようにしていけば良いわけです。

そんなふうに考えると良いです。

認知症の人と一緒になって感情的になる人がいますけど

疲れるだけで、長期的に身が持たなくなるのは提供者なのでですね。

幻視の訴えは否定しないで症状をていねいにケアしていく援助がベスト

幻視に対する対応については、否定しないことですね。

これは認知症全般にも言えることではありますけどね。

幻視は、どんな時に症状が出るかというと

「意識障害や光に対する感度の障害」

「視覚の失認」

などが症状として関わっているというケースがあります。

こんなこと言われてもよくわからんですよね。

わからなくて大丈夫です。

要は、症状に対して注目して対応するだけで良いからですね。

しかも、幻視なのか失認なのかっていうことを分類する必要もありませんよ。

少し、補足すると幻視は感情が伴う訴えがあるのに対して

失認は中核症状なので、感情は関与しない

という特徴があります。

失認について知りたいと思う人はコチラ

失行と失認の違いは「行動が出来なくなる」か「理解が出来なくなる」か

つまり、感情をあらわにして不安になっていたりするならば、その不安や訴えに対して潰していった方が効率がいいということになりますね〜。

脳機能症状かもしれないからレビー小体型認知症の症状かもしれないし、意識障害からの症状かもしれないし、光の感度の問題が一時的に出ていて照明の調整で落ち着く時もあるかもしれない。

っていうことをアセスメントして

何が原因かを検索する意味はほぼないです。

この時に大事なのは、決して「否定してはいけない」ということだけです。

相手が安心するような声かけや行動をしていけば大丈夫です。

まとめ

幻覚の幻視症状に対して必要なこととしてまとめると、以下の通りです。

  • 幻覚は、「本来見えるはずのものとはまったく違うものを見ている」という本人の主観からの訴えから症状に気づくことができます。
  • 幻覚なのか、幻視なのかまたは、失認なのかっていうことを分類する必要はなく、今ある症状に対応していった方が効率がいいです。
  • 大事なのは「否定してはいけない」ということだけで、相手が安心するような声かけや行動をすれば大丈夫です。

意外と幻視に対して、違うということを分かってもらおうとする対応になりがちですけど、実際は否定せずに共感して受け止めることも大切な看護なんですよね。

参考にして頂ければ嬉しいです。

最後まで読んでくれてありがとうございます。


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