【経験談有り】アルコール依存症で疲弊した肝臓にはLESが良い方法な訳とは?

アルコール
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お酒が辞められない人向け、就寝前に分割食事療法LESについて解説します。

こんにちは、ナースマン.comネイです。

アルコール依存症の人は食生活が破綻して栄養状態が低下します。

肝臓に優しく1日のカロリーを分割して補う食事療法についてLESという考え方があります。

お酒が大好きで朝方なんか小腹がすいているとか偏食だなぁと悩んでる方に答えていきます。

私は一般病棟に勤める看護師です。

看護師歴は16年位で整形外科と現在内科系の病棟2年目で一般病棟には色んな病気の方が入院していまして、中にはアルコール依存症で肝硬変になってそれでもお酒が辞められないでいる患者さんもいます。

実際に経験したことをもとに書いていますので、割と信頼性はあると思います。

参考にして頂けると嬉しいです。

【断言する】アルコール性肝硬変の禁酒は意志力では続かない

断言します。

お酒が大好きでアルコールに依存している人は自分の意志力だけではお酒は辞められない。

入院してた患者さんで、早朝に間食する習慣がある患者さんがいました。

その方はアルコールで肝機能障害となり入院で断酒しそのままお酒を辞めましょう、となってる患者さんです。

本人は入院中ずっとお酒に関して「もう辞めれる自信がある」と豪語していらっしゃいました。

性格的には穏やかな印象ですが、すぐにカッとなるタイプで、気持ちを表出した後はケロッとしてるような、どちらかというと喜怒哀楽の起伏がハッキリしている方です。

ただ、こういったお酒大好きが高じて肝機能障害になってしまった方は、アルコールが原因で自制心のコントロールが利かなくなる人が多い印象があります。

お酒が好きな人は全員自制心が低いということではありません。

私の個人的な意見ですがこういったアルコール依存症の方は入院中は比較的治療も順調に進みます。

しかし、この患者さんもお酒は辞めれないんだろうなという印象しかなかったです。

退院してしばらくするとまたお酒を飲んでしまうと思ていました。

理由は、自分の意志だけに頼って辞めようとしていたからです。

人間はそんなに意志強くないです。

強くないからこそ色んな工夫をして課題をこなしたり、誘惑に負けないように環境や状況を設定するんですが・・・

ことアルコール依存症に関しては、自分の意志では辞めれないと認識することから始めないと、繰り返す可能性が非常に高いです。

そういって退院していった患者さんが、しばらくして程なく再入院になって来られることは沢山いらっしゃいます。

自分で辞めれるという考えを改めない限り無理じゃないかなと。

周りの協力があってサポートがあって、管理してもらってこそ断酒を続けるしかないんです。

本人だけじゃなく家族をはじめ、その人に関わる人たちがアルコール依存症に対する知識を持つことが大事になってくるんです。

LES就寝前軽食療法とは?

で、今回は肝機能障害の患者さんの食事療法のLESについてです。

LESとは、就寝前軽食療法といって、(late evening snack)一日のカロリーの夕食分から200kcalを就寝前に回す食事分割療法です。

なぜこんなことをするかというと、

肝硬変患者さんとか、肝臓の機能が低下していると栄養状態が悪くなってしまうため、血中のアルブミン値が下がってくるんです。

アルブミン値3.5g/dlを下回ってくるときはLESを取り入れてエネルギー量を補給します。

なぜ、分割して夕食分を寝る前に取るかというと、肝臓のグリコーゲン貯蔵量が減少するため、食後10時間近くたつ早朝起床時に糖が不足状態になるからです。

つまり、低血糖を防ぐためです。

特にこれが良いという食べ物は無いんですが、200kcalを目安におにぎりとかパンなどを摂ります。

寝る前の夜食は太るんじゃないかと思われがちですが、間違いです。

一般的には寝る前の食事は返って肥満を助長させませんか?と思う人は多いと思います。

でも、摂取カロリーの総量は変わりませんので心配いりません。

分割にしている理由はここにあるんですね。

入院されていた患者さんは朝の空腹が耐え切れずにバナナとかヨーグルトなんかを間食していたんですけど、LESの説明をして寝る前に間食するようにしてもらいました。

しばらくLESを取り組んでもらったら朝の過剰な間食もなくなり、総カロリーもそのままで治療ができました。

アルコール依存性はやっぱり意志力だけでは断酒無理ゲーです

余談ですが、その後その患者さんについてやはり1カ月もしない内に再入院して戻ってきました。

話を聞くと禁酒できたのは退院した翌日までで、次の日から「ちょっと飲んでみようかな」って考えが巡ってきたそうです。

入院してた時期に禁酒できていたのが自信になっていたんでしょうね、すぐにまた止めれると考えたそうですがそのまま禁酒することが出来なくなり、自暴自棄になってしまったと言われていました。

本人は再入院の時には何も悪ぶれることもなく病識も一切考える余裕はなかったんでしょうね。淡々と語ってくれました。

その後しっかりした禁酒の支援施設に入所しましたが、おそらく周りにサポートしてもらいながら禁酒に向き合っていることでしょう。

まとめ

考えてみたら夕食後から朝食まで12~13時間空くわけですから肝臓もエネルギーが枯渇し糖が不足状態になるのもうなずけますよね。

健康であればプチ断食とかファスティングなんかが有効であるのは証明されてはいるものの、やっぱり事情が違いますからね。

一見すると夜の寝る前の間食はいけないという印象だったけど、LESの様な食事療法があると知って勉強になりました。

以上、「アルコール依存症で疲弊した肝臓にはLESが良い方法な訳とは?」でした。

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