寝たきり後のリハビリは血栓症に注意すべし

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foot病棟患者一発目の離床リハビリは深部動脈血栓症のリスクが高いよ~って話

こんにちは、ナースマンドットコムのネイです。

病棟患者さんは何かと臥床スタイルの方が多いせいか、リハビリ開始時にちょっと注意しなければいけない病気があります。

それが深部静脈血栓症ってやつですね。

深部静脈血栓症DVT(deep vein thrombosis)は、長く臥床している患者さんに起こりやすい疾患でして、今回は深部静脈血栓症について見るべきポイントや注意点を書いていきます。

観察で深部静脈血栓症はどこまで見抜けるか?

いくつか深部静脈血栓症なんじゃないかってことを判断するための観察項目があるので参考にしてみて下さい。

  • 下肢に腫脹、疼痛、色調変化(赤紫色)がある
  • 下腿部の硬化、表在静脈の怒張、浮腫がある
  • 動脈の触知が微弱
  • 下肢の冷感、チアノーゼがある
  • 下肢に起こる症状に左右差がある(左下肢に起こることがほとんど
  • 下肢を垂らしたり立位時に痛みや症状が増強する
  • ホーマンズ徴候がある
  • ローウェンベルグ徴候がある

深部静脈血栓症の3大症状は下肢の腫脹・疼痛・色調変化です。

ですけど、特異性に乏しいのが残念でして、症状がない人も多いのです。

ってことで総合的な観察が必要にはなってくるんですよね。

ホーマンズ徴候やローウェンベルグ徴候がないかも合わせて行ってみると良いかもです。

で何より深部静脈血栓症はほとんど左下肢に発症することが分かっているのでそれだけでも手掛かりになるかと思います。

なんで左に起きやすいかというと左腸骨動脈は左腸骨静脈の全面を走行するので、圧迫の影響を受けて血流の停滞を生じやすくなるからです。check

深部動脈血栓症のリスク因子は?

深部静脈血栓症の発症しやすくするリスク因子って大なり小なりあるんですが、ここでは強めのリスクだけ押さえておけばいいでしょうね。

  • 深部静脈血栓症を起こしたことある人
  • 下肢の麻痺がある人
  • 下肢にギプス固定してる人

つまり、下肢の血流が停滞してしまうようなイベントがあるとリスクは高くなるんです。

この前、突然左下肢(膝から下)がものすごく熱感を持ち、色調変化を起こした患者さんがいたんですけどね、その患者さんの熱源の原因検索をしたけどはっきり分からず熱を下げる治療や抗生剤の治療で腫脹と熱感を押さえたという症例があった。

もしかしたら深部静脈血栓症を起こしていたのかもしれないと今更ながら考えるわけです。

そして、もう一つ押さえておかなければいけない二次的疾患があります。

深部静脈血栓症は血栓が肺に飛んで肺血栓塞栓症や肺梗塞を引き起こす可能性も高くなります。

肺に血栓が飛んで血管を詰まらせるんで、患者さんは緊急を要するんで迅速な対応が必要になってきます。

肺血栓塞栓症の観察チェックリスト

では、万が一肺血栓塞栓症を発症してしまった時の観察のポイントを上げます。

  • 突然の呼吸困難、胸痛、頻呼吸がある
  • 長期臥床後の初回歩行時、排泄時、体位変換時に起こる
  • 突然のSPO2の低下がある
  • 呼吸音の異常がない
  • 心電図変化がない

ただし、肺梗塞や胸水が溜まるとこの限りではなく、各症状や所見は一律に出るものではない為総合的に判断するしかないです。

つまり、場面や状況に惑わされずに肺血栓塞栓症の可能性を常に疑うことが大切ということです。

まとめ

深部静脈血栓症は病棟看護において常に念頭に置いておかなければいけない疾患の一つです。

食事開始で食堂誘導やトイレ移乗、また体位変換後にも血栓症のリスクがあるということを認識しておきたいですね。リハビリでの離床や歩き初めだけじゃなくその後の経過も観察しながらなにかイベントがある時は、血栓症のことを思い出しアセスメントや観察に役立てるようにして早期発見につなげていきたいものです。

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