糖尿病薬のチアゾリジン薬を途中で断念する理由は?

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チアゾリジン薬はゆっくり血糖を安定させる薬だから時間がかかる

こんばんは、クリティカルシンキングってホント大事な思考ツールだと思います。記憶に残りやすいし、自分の意見も明確化してくるので何事にも批判的な思考で精査していきたいと思っているアラフォー男のナースマンネイです。

糖尿病薬シリーズ第4弾、チアゾリジン薬についてです。

チアゾリジン薬とはどんな作用機序があるのか?

チアゾリジン薬は肥大化した脂肪細胞に働きかけて、正常な小型脂肪細胞への変換を促すようにします。

肥大化してる脂肪細胞からはインスリンの効きを邪魔する成分が多く分泌されるので、脂肪細胞が小さくなることで、インスリンの効きを円滑にする成分(アディポネクチン)が多く分泌されるようになるんですよね。

ここでいうインスリンの効きとインスリン抵抗性は同じ意味です。

つまり、インスリン抵抗性の改善を促す薬がチアゾリジン薬ってことになります。

インスリンが作用する場所は、肝臓・筋肉・脂肪ですが、インスリン抵抗性が改善してくると血液中の糖分が筋肉や脂肪に取り込まれやすくなり、肝臓ではムダな糖新生が抑制されるのでブドウ糖の血液放出も抑えられるわけです。

チアゾリジン薬の特徴はゆっくり効いてくるってことでして、血糖値の改善には時間がかかります。どれぐらい時間がかかるかというと約1週間ぐらいです。1週間服用する頃に血中濃度が安定してきて血糖値に反映されてきます。

代表的なチアゾリジン薬はピオグリタゾン塩酸塩(アクトス、ピオグリタゾンOD)があります。

どんな人が飲むと効果が得られるか?

インスリン抵抗性がありそうな患者さんに向いていますね。インスリン抵抗性が不十分な患者さんはそれを補うためにインスリン分泌が多いのが傾向としてあるので、肥満患者が向いていることが言えますね。

目安は、BMI24kg/m²以上あるいは空腹時の血中インスリン値が5μU/㎖以上が挙げられます。また、女性や高インスリン血症のある場合において血糖改善効果が高いとの報告があります。

では、逆に禁忌な患者さんはというと、心不全の既往がある患者さんは向いていません。なぜかというと、チアゾリジンには体液を貯留することがあるため、心臓に負担がかかる場合は投与しません。

その他として

  • 肝臓や腎臓が著しく機能低下している(薬の排泄に肝臓と腎臓が関わるから)
  • 膀胱がんの発生リスクがあるので膀胱がん治療中の患者

看護師が知っておきたい副作用と禁忌は?

  1. 浮腫:浮腫の発生頻度は8%で、男性4%、女性では約11%となっています。(添付文書参照)また、インスリン併用患者は男性だと約14%、女性では約29%です。好発時期は、服用開始から1~2カ月後で顔面や下肢に出現してきます。
  2. 体重増加:日本人を調査したところ、5年間投与で平均体重が約3kg増加したとの結果でした。
  3. 骨折:女性では腰椎や大腿骨の骨密度が有意に低下したとの報告があります。チアゾリジン薬を服用していない人と比較すると、2倍の骨折リスクがあったとのことです。

チアゾリジンやくの飲み方知っておきたいポイントは?

チアゾリジンの服用から約2~3ヶ月以上後に血糖値の改善が反映されます。食事量については1回分が軽食程度であっても通常通り服用可能ですね。しかし、シックデイの時は食事が複数回取れない状況であるならば(予想されるなら)服用を中止します。

まとめ

低血糖を引き起こすリスクは少ないようですので飲み合わせに注意すればいいですかね。このチアゾリジン薬は、作用がゆっくりですので効果が現れるのに時間がかかることを患者さんには説明して月単位で経過を見る必要がありますね。つまりは、患者さんが途中で自己判断から中止しないようにサポートとしていく必要がありますね。

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