認知症の抑うつ状態とうつ病の違いを解説。【チェックリストあり】

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認知症の抑うつ状態とうつ病の違いを解説。【チェックリストあり】

チェックリスト認知症では、抑うつ状態とうつ病の違いを分かりやすく知ることが大事

抑うつ状態は認知症では心理症状に分類されます。ただ、よく混同されるのが「抑うつ状態」と「うつ病」かと思います。

抑うつ状態とうつの症状は似ていますが、一緒ではありません。

抑うつとうつ病の違いについて何があるのか疑問に思われる方は多いのではないでしょうか?

抑うつ状態とうつ病の違いと認知症での抑うつに対しての対応の仕方について分かりやすく解説していきます。

認知症でもうつ病はチェックリストで見分けることが出来ます

認知症の症状では、抑うつ状態はよくあります。かといって抑うつ状態になってる人は認知症かというとちがいますよね。

健康な人でも、若い人でも誰でも「気分が落ち込んだり」「悩みがあって物ごとに対してやる気が起きなくなったり」「楽しくなくなったりする」ことは誰でもあることです。

つまり、抑うつ状態は気持ちが一時的にある程度落ち込んでいる状態を指します。

一時的なので時間とともに改善していくのが一般的な経過ですので何も心配はいらないということになります。

ではうつ病とはどんな状態かというと、抑うつ状態から抜け出せず発展してしまった状態をいいます。下記に米国精神医学会が出している診断基準を載せましたのでチェックができます。

▢ 気持ちが落ち込む

▢ 物事に興味が無くなる、あるいは楽しめない

以上のチェックリストの2つともに該当する方は次のチェックリストに進みます。

下記のチェックリストに対して5項目以上にあてはまり、なおかつ2週間以上症状が続く時は「うつ病」の可能性があります。

▢ 集中力や注意力などが衰えている

▢ 人生の敗北者だと気に病む、家族に申し訳がないと感じる

▢ 自分を責めたくなったり、自分には価値がないと思ってしまう

▢ 将来に対して悲観的な見方をしてしまう

▢ 自分の体を傷つけたり、死んだほうがましだと思ってしまう

▢ 寝られない、睡眠中に目が覚める

▢ 食欲がない

チェックリストの4つ以下の場合は「抑うつ状態」ということになります。うつ病の可能性があると判定されたらうつ病の治療が必要になってきます。

認知症の抑うつ状態は励まさずに薬で対応する

抑うつでは、認知症の方はどうかといいますと認知症が引き起こす症状の一つに「抑うつ」があります。

例えば、「最近食欲がない」とか「食事に全く手を付けようとしない」とか以前より比べると元気がなかったり、活気がないようなとき、または表情が暗いと感じる時なんかは抑うつ状態を引き起こしている可能性があります。

高齢者だととくに不眠や食欲不振、不定愁訴(特定できない痛みなどの訴えを言います)などの症状が見られたりします。

抑うつ状態になっている認知症の方でやってはいけない対応は、「むやみに励ます」ということです。

気持ちが落ち込んでいるからといってむやみに励ましたり元気づけようとすると、かえって抑うつ状態を悪化させてしまうからです。

抑うつ状態の場合はお薬を使って治療するのが重要

認知症の抑うつは薬での治療がいちばん効果があります。

例えば、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)やセロトニンノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などがあります。

一般商品名としては、トレドミン、サインバルタ、イフェクサーなどです。

これらのお薬は比較的つかいやすくて高齢者の方にも副作用が少なく処方できる抗うつ薬なのでよく使われますね。

最近、元気がなくて活気がなくなってきた患者さんでも、心療内科のコンサルトをおっこなってから抗うつ薬の薬が処方されると割と活気が出てきて活動的になる方もたくさんいるんです。

なので、抑うつ状態かなと感じたら一度心療内科の先生に診てもらうのもいいかもしれません。

まとめ

今回は抑うつ状態とうつ病の違いについて解説して、認知症からの抑うつ状態では励ますのではなく、専門医に診てもらいお薬の処方で対応していくことが大事ということをお伝えしました。

  • 抑うつ状態は気持ちが一時的にある程度落ち込んでいる状態を指します。
  • うつ病は、抑うつ状態から抜け出せず発展してしまった状態をいいます。
  • チェックリストに対して5項目以上にあてはまり、なおかつ2週間以上症状が続く時は「うつ病」の可能性があります。
  • 抑うつ状態になっている認知症の方でやってはいけない対応は、「むやみに励ます」ということです。
  • 認知症の抑うつは薬での治療がいちばん効果があり、例えば(SSRI)や(SNRI)などがあります。「トレドミン、サインバルタ、イフェクサー」などです。

対応としては簡単ではありませんが、間違った対応をしてしまうと症状を悪化させてしまうことになりますので、注意が必要ですね。

以上、「認知症の抑うつ状態とうつ病の違いを解説。【チェックリストあり】」でした。

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