認知症の原因は糖尿病?
実は、ちょっと前から血糖値が高いとアルツハイマーになりやすいということが言われてますね。
糖尿病の人はアルツハイマーになるリスクが高いという話です。
書籍にもいくつか認知症は脳の糖尿病だ!と言った類の本も出ているぐらいで、興味深いですよね。
僕の病棟で働いてて思うのですが
高齢者のなかの認知症の人が、とりわけベースとして糖尿病を持っている患者さんは多いとは思いません。
というわけで僕個人の一意見として考えを述べてみます。
この記事で言っていることは以下です。
ではいってみましょう。
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目次
糖尿病の人がアルツハイマーになりやすいかについて考える前に、まず押さえておくべき事実があります。
日本の人口推移ですね。
なぜかというと、
超高齢化のピークが2025年問題としてクローズアップされてきていますね。
日本は人口が減少してきてる状況で、65歳以上の高齢者が2025年には3600万人を優に超える推定です。
認知症の患者さんに目を向けると、2025年には日常生活に支障をきたす認知症患者さんは470万人を超え、軽症を含めると1200万人にもなると言われています。
ごく軽症の認知症は、周りが気付いていないことがほとんどなんですよね。
個人的にはもっといるのではないかと感じてます。
日本の人口は将来8000万人まで減少する可能性が高く、(2050年頃)それを考えると人口の半分に迫る高齢者の数が溢れることになるわけです。
色んな情報を精査すると、認知症の患者さんは10人に1人の割合で居ることになります。
これは子供の数と同じくらい認知症の数もいるというのが大方の見方になっているようです。
つまり、今後認知症の患者さんの急激な増加にどう対応していけばいいのか分からなくなるはずです。
ってことで、高齢者が増えるので認知症も増えてくるのは自然だと思います。
だけど糖尿病の人がアルツハイマーになりやすいかというと科学的根拠は・・・微妙ですね。
働いてて思ったんですけど、糖尿病がアルツハイマーをひき起こす印象は感じないです。
それよりも、年齢を重ねれば重ねてる人の方がアルツハイマーになる比率が高くなってくる肌感覚は受けます。
なので、糖尿病だからといってアルツハイマーになりやすいとは言い切れないと思います。
こっからは、アルツハイマーになりやすい人はこんな人が多いよね〜ってのを紹介してみますね。
どうしてアルツハイマーとか認知症になるのか?っていう問題はいまだに解明されていないわけなんですが
アルツハイマーになりやすい人のタイプは3つほどあります。
アルツハイマーの人と関わったりする中でやっぱり「そうだよな〜」っていうことはあるので
なんの根拠もないのですが、なりやすい人の印象をピックアップしてみました。
遺伝子の問題なのでどのように予防していけばいいのかは、はっきり分かっていません。
でも最近、やたらと生活習慣病と認知症の関係が注目されています。
遺伝子レベルで言われると「そうなのか〜」って感じで思っておけば良いと思います。
大きく分けてアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症などに分類されます。
アルツハイマー型認知症は全体の60%を占めていて、現在患者数もどんどん増えてきている状況ですね。
アルツハイマー型認知症は、脳の中にアミロイドβたんぱくが蓄積するのが原因と言われています。
しかし、アミロイドβが蓄積しているからと言って誰もが認知症になるわけでもないため、ホントなのかははっきり解明されてもいないんですけどね。
脳の器質的な障害は、なんらかの認知症症状がセットについてくるので、事実として起こるはずだからですね。
認知症になる原因は、はっきりしてないこともまだまだあるんですが、生活習慣病と強く関係しているとの考えが強いです。
生活習慣病で百害あって一利なしは「喫煙」ですね。
喫煙は全ての病気のリスクファクターです。
以上の3つですね。
糖尿病が認知症になりやすい理由が述べられているんでそれを紹介しますね。
上記のような事が長い間、晒されることで少しずつ認知症が発症させるのではないかと考えられています。
どちらにしろ糖尿病は将来的に、認知症になる原因の一つになっているという考えが強くあるのは否めないところではあります。
確かに言われてみると糖尿病のコントロールで入院している人の中には、会話の中で
「ちょっとおかしいな」とか「認知症なのかな?」というような印象を持たせる人もいるのはいますね。
だけど、相関関係があるかはイマイチ「どうなんだろ〜」
という印象ですね。
糖尿病の人の性格的資質からも自尊心が低めな印象に方が強いかなって思います。
認知症は、様々な症状を表出してきますが単に物忘れが症状ではないです。
脳の機能が損なわれ、一人で生活が困難になってしまった状態なんです。
健康だった時から少しずつ認知症の症状が出始めるその前段階の症状を、MCI(mind cognitive impairment)軽度認知障害といいます。
主だった症状は物忘れです。
たとえば
物忘れの症状に早期から気づくことで、早期から認知症の治療を開始できるのが目的でありメリットです。
そのためには、本人だけじゃなく家族や周囲の人達が気づいてあげるのがベスト
早期の治療であれば、認知症の治療も効果が高いことが分かっています。
何か普段とおかしいなとか様子が変だなとか感じたときは、この軽度認知障害MCIを念頭に入れておくのがいいかもしれません。
だけど難しいんじゃないかな〜。
では最後にまとめときま〜す
ちなみにですけど・・・
臨床で接している糖尿病患者さんの中には、会話のつじつまがかみ合わなかったり突然突拍子のないないことを言われたり、物忘れがあったりされる方が多い印象は受けます。
でも糖尿病の人が必ずしも認知症に発展してしまうかというデータはあまり見当たらないんですね。
どちらかというと低血糖状態を何度も経験している患者さんの方が、実は脳の機能的なところで認知症の発症に強くかかわっているのではないかと個人的には考えてしまいます。
つまり、糖尿病の有無というよりも血糖値の日内変動の激しい方が徐々に脳機能に悪い影響を与えてしまって、認知症の症状を引き起こしやすくなるのではないかと個人的には考えてます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。