認知症の人で、「この人なんでこんなに性格が悪いのかな〜」
って思うことがよくあります。
たとえば
「バカが何するとか!」って言ってきたり 叩いてきたり噛もうとしたり・・・ |
とにかく看護をさせてくれない危険な患者さんがいます。
イラッとしますね。
ただ、その中に前頭側頭葉変性症かもしれない症状があるので、ひとつの看護の考え方としてお伝えしてみます。
この記事では、性格から前頭側頭葉変性症の症状かどうかが分かるのか?
について考えていきます。
また、オススメ書籍も紹介していますので良かったらみてみて下さい。
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目次
では基礎知識として
前頭側頭葉変性症(frontotemporal lobar degenerationFTDL)についてですが
3つの認知症の総称として呼ばれています。
「前頭側頭型認知症」「進行性非流暢性失語症」「意味性認知症」の3つですね。
これらは脳の神経細胞の中に「ピック球」と呼ばれる物質が溜まってくることによって起こるんです。
3つの共通点ですね。
なぜ前頭側頭葉変性症が総称として呼ばれ、さらに3つに分けられているかというと、それぞれ症状が異なるからです。
でもその症状の原因となっているのが「ピック球」の蓄積からくるので、わざわざ分けたみたいですね。
つまり、前頭側頭葉変性症はピック球が原因で、3つのタイプがあることがポイントです。
こっから本題です。
初期症状としてはおもに5つあります。
①言葉にできない(喚語困難)
②感情や衝動を抑えられない(脱抑制)
③新しい体験を覚えていられない(記銘力障害)
④やる気が失われる(自発性低下)
⑤目的もなしに同じ行動を繰り返す(常同行動)
これら5つの症状は今までの認知症とは異なった症状でして、記憶障害の症状が現れにくいのが特徴です。
また、前頭側頭葉変性症は若い人がなりやすいのも特徴の一つで、発症年齢の平均は66.9歳、そのうち64歳以下で起こる比率が40%を超えます。
参考引用元「国立長寿医療研究センターの調査より」
この5つの初期症状はあんまり重要ではなくて
若くして発症を疑う人の半分ちかくが前頭側頭葉変性症の可能性が高いということ
若い人の半数という事実がポイントで、性格は極端な自己中です。
具体的な性格はというとどんな感じか。
前頭側頭葉変性症の具体的な性格の症状としておおいのは
「他人に対して配慮しなくなったり」 「自分が思った通りに行動し周りの状況を考えない」 |
などがあります。
パッとみてめっちゃ自己中心的な行動をとります。
ただ、明らかに病的ですね。
普通にしてたらこんな自己中には遭遇しません。
店のものを勝手に持ちだしたり、信号無視を平気でしたりといった無責任さがあります。
また、こだわりが強くなるのも特徴の一つで、毎日きまった時間に決まったことをするといった性格的な症状が見られます。
なので、性格から前頭側頭葉変性症って分かるのか?というと
結論は、常識を逸脱した病的なほどの自己中な性格
ってことになりますね。
判断としては、
60代過ぎのおじさんが、非常識な自己中っぷりを発揮していたら「前頭側頭葉変性症」
前頭側頭葉変性症の症状が出現してから、どんな経過をたどるかについてです。
まずは周囲への配慮が徐々になくなっていきます。
その後、病気の進行にともない興奮が強くなり暴言暴力をおこなう傾向がでてきます。
でも、結局は意欲の低下や活動性の低下が強くなってきます。
人格の変化が顕著にあらわれつつ、社会的関心の低下も起こってきます。
つまり、最終的に「活動性は弱まり無気力・無反応な寝たきり」へと経過をたどっていきます。
前頭側頭葉型認知症の診断基準を載せておきますので、判断の手掛かりとしてチェックしてみて下さい。
性格変化と社会的行動の障害が経過を通じて優位な症状。知覚・空間的能力・行為・記憶といった道具的認知機能は正常か、比較的良好に保たれる。
主要診断特徴
1)潜行性の発症と緩徐な進行(少なくとも6カ月)
2)早期からの社会的対人行動の障害
3)早期からの自己行動の統制障害
4)早期からの情意鈍麻(粗野で相手の感情を考えない)
5)早期からの病識の欠如
何ともよくわかりませんですが、一応参考までに診断基準を載せました。
前頭側頭葉変性症の症状から、看護の考え方をまとめると次のような感じですね。
以上、参考にしていただけるとうれしいです。
ありがとうございました。
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