投稿日:2019-02-16 更新日:2020-12-23
認知症かどうかを診断するための検査と種類はいくつかあります。
でも、実際よくする検査は決まっていて
頭部CTと改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)
この2つで認知症かどうかの診断をします。
これ以外にもいくつか検査はあるんだけど、ほとんどしないですね。
しないというか、頭部CTと長谷川簡易知能検査で事足りるからですね。
その理由とか考え方について書いてみます。
オススメ書籍もご紹介していますので良かったら見てみてください。
では、みていきましょう!
目次
認知症の診断はどうやってするのか?ですけど。
検査ですね。
ほぼどの病院でもそうだと思うんですけど、
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この2つです。
取り急ぎスピーディーにすぐできるのはHDSーRです。
考えとしては、問診で認知症の評価を数値化した上で頭部CT検査をするかどうかを決める感じですね。
極端なはなし、長谷川知能評価だけで済ませる時もよくあります。
そのほかのもいくつか認知症の検査って種類はあるんですけど、ほぼみたことないですね。
その理由は、手軽でカンタンだから!
検査がカンタンで、いつでもどこでもで手軽にできるからです。
たとえば、先生からの指示がもらえればベッドサイドに行って直接すぐにできるからです。
もう1つは、会話形式で完了する検査の簡易さということも挙げられます。
検査の種類によっては、本人に書いてもらったりする作業の検査もあるんですけど
長谷川式簡易知能評価スケールは、問診形式なのでカンタンなんですね。
答えられるか、られないかで認知症の評価ができる。
なので、よく使われます。
頭部CTは、医学的根拠がいるかどうかで検査することがほとんどではなかなーと思います。
まれに比較するために検査しておくという考えもありますけどね。
頭部CTがチョイスされるのも、比較的カンタンというのが理由にあります。
MRIの方が鮮明でより脳の状態が判断できると思いますけど、時間がかかるし検査のための必要な書類とか同意書などが必要になってくるのと
患者さんの認識で検査が困難なことがあるんですね。
「じっとしてくれない」 「注意事項を守れない」 |
しっかりした人なら検査の意味を理解した上で、検査できるから問題なく終わるけど
認知症はこれが難しい。
なので、画像検査は早く済むCTがチョイスされます。
では、認知症のための検査の種類は何があるのかについてです。
4つあって以下の通りです。
これらの特徴として行われにくい理由はさっきも書きましたけど、
患者さんに書き物をしてもらわなければいけないというアクションが入っているからですね。
ひとつ言語力を見るテストは何も道具はいらないけど
認知症の全体的評価としては不十分なので、プラスで取り組むイメージのテストです。
いずれにしろ全体的に安定した評価ができるのは改訂長谷川式簡易知能評価スケールになるんですね。
時間的に10〜15分ぐらいでできるし
病棟では医師の指示のもと行う検査なので、改訂長谷川式簡易知能評価スケールは主にリハビリスタッフが評価しています。
そんなこともあってか看護師は、検査内容に関してザックリとしか把握してないのが現状ですけど詳しく知る必要もないです。
理由は、数値で認知症の評価をするので
「20点以下であれば認知症と考えて良い」ってことを知っていれば問題ないです。
注意点としては、点数は固定ではなく変動するんだということですね。
入院時と入院中、退院前とでは評価しても点数は違ってきたり、実際は認知じゃないけど環境とか病気の影響で検査の問診に答えられないケースとかがある。
何が言いたいかというと
その都度観察で評価していく必要があるということを、片隅に入れとば良いんではないでしょうか。
患者さんが認知症かどうかは、会話や入院時の態度・行動などでだいたい判断ができることがあります。
ただ、場合によっては確かに微妙な時があるので、そんな時はHDSーRの出番です。
あとは、入院時はしっかりしていても徐々に認知症症状が現れる患者さんも往々にいますので、経過を見ていくのは重要だと感じますね。
いずれにしろ、画像検査も手軽さが肝心なので「必要であればするんだね〜」
ここでは認知機能の理解のために脳の機能と場所について書いていきますので、参考にしてみて下さい。
結論から言うと、あまり役には立たないと感じます。
ザックリで良いんで、海馬が萎縮するとか大脳皮質全体の萎縮が認知症を進行させるというイメージでいいと思います。
はい、最後にまとめます。
認知症患者さんかどうかの診断には、認知機能検査や画像検査によって医学的には行われれますが、実際は問診である程度認知症かどうかは容易に判断できますね。
しかし、認知症の患者さんは高齢者が多く、入院による環境の変化などに対応できないことも多いので、認知面がしっかりしていると思えても、入院生活の中で経過観察をしながら認知面のサポートや介入をしていく必要はありますね。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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