看護師って病院に勤めてるといつかはケーススタディをしなければいけない時期が来ます。
ついに来たかという気持ちになりますが、決まってしまった以上は、悩んでる暇はありませんね。
振り返ると以下の悩みが出てきます。
ケーススタディの看護テーマの決め方は?どうするの??
周りに聞いたり本を読んだりしても効率的な方法はなかなか書いてないし、誰も教えてくれる人はいないな。
なので、ケーススタディの看護テーマの決め方で悩んでいる人に、僕の経験からケーススタディのテーマを決めていく手順を紹介します。
色んなケーススタディの看護テーマに関する本や諸先輩から聞いたアドバイスも含めて、情報収集しました。
最短で迷うこともなくサクッとテーマ決めが自然と決められて、なおかつ自分のレベルにあったムリのない看護テーマが決まると思います。
ぼくのケーススタディの看護テーマの決め方でよければ参考にしてもらえるとうれしいです。
この記事を読んで解決する内容は以下の通りです。
また、合わせてオススメの書籍も紹介していきますのでよかったらみてみて下さい。
では、さっそく見ていきましょう。
目次
結論から言うと、ケーススタディの看護テーマを決める時にすることは「文献検索」です。
理由はカンタンで、過去の先輩たちが何に疑問を持ってケーススタディに取り組んできたかを実際に読んでいった方がイメージしやすいからですね。
よく聞くケーススタディの看護のテーマは以下になります。
「普段の何気ない問題や疑問からピックアップしていく」 「看護行為が本当に正しいのか?」 |
これらの疑いを持つことで、看護テーマのネタになると言います。
でも、実際仕事中にアンテナを張っていたとしても、「これだ!」っていう場面やシチュエーションは滅多になくなですか?
そもそも日々の業務に精一杯でそんなアンテナとか張ってる余裕なんてないですよね。
アンテナを張っていようが、ネタかも?って気付かなければ、いくら時間があってもテーマは決められませんし、見つかったとしてもそのテーマでいいかどうかの判断はできませんね。
しかも、「これだ!」と感じたテーマがすべてにおいて看護のテーマに当てはまる保証もないんですね。
ハッキリ言って、ムリゲーです。
たぶん、ケーススタディをすることになった時、ほとんどの人が学生の頃にちょっとしたかもしれませんが、それ以来ケーススタディに関してはしてきてないと思います。
僕もその一人で、どっちかというと看護学生の時もろくにケーススタディをしてきたという記憶がありません。
僕の場合は、看護学校は通信で授業を受けてたので実習は各領域に2日間ずつしか行きませんでしたし、ケーススタディができる環境ではなかっと思います。
そんな状況で、いきなりケーススタディやることになってもお手上げ状態になるのが普通ですからね。
なので、ケーススタディの看護テーマを効率よくムダを避けるために決め方の方法と手順を下記に解説します。
僕も、実際この文献を検索する方法で、自然にテーマを決めることができましたし、何を看護として取り組んでいけばいいか具体的な内容が分かります。
ケーススタディの看護テーマの手順は以下の通りです
つまり、対象となる患者さんが入院してこないと症例発表にならないからですね。
たとえば以下のような感じです。
「入院してくる多い疾患は何か?」 「今後、入院してくる疾患や病態を予測的に考える」 |
とくに無ければ、一番多く入院してくる疾患や科目を決めてもいいと思います。
たとえば
「慢性心不全・退院支援・再入院」とか
「呼吸器・看護ケア・呼吸困難」とか |
最初は適当に思いつくままキーワードを考えます。
J-STAGEは登録すれば無料で文献検索ができます。お金に余裕があるならば医学中央雑誌(医中誌)の登録をして文献検索環境を整えます。
文献検索で参考になる記事はこちら↓
看護のケーススタディは文献を活用すればOKです【文献検索が重要】
もっと簡単に文献検索したい方はこちら↓
ケーススタディの事例が知りたいならグーグルスカラーがいちばんオススメ【無料】
ある程度キーワードを複数使用して文献をしぼってください。でないと膨大な量の文献がヒットするので大変です。
出来るだけキーワードを入力して、色んな切り口から文献検索したものを読んでいくと自然と看護テーマが浮き彫りになってきます。
これをシステマチックにしていけば、それなりにどんなテーマにしたいのか、また自分に合ったレベルでのテーマ探しができるので無駄がないのではと思います。
おのずとケーススタディの看護にしたいテーマがブラッシュアップされてきますので、無理なく効率的に決まりますよ。
しかも、自分の出来そうなテーマに近いものが見つかるので、具体的な内容もイメージしやすいですね。
もう一度おさらいすると以下の手順です。
文献検索をするためには無料の検索サイトへの登録をおススメしますが、出来れば医中誌のような有料の検索サイトにも登録すると、より広範囲の検索ができるのでおススメではあります。
医中誌のサイトへの登録は月額2000円できるんですが、その月に解約してしまえば課金されないので基本、その月の間だけなら無料で検索できます。
今回ケーススタディを乗り切るために、一旦登録しておいて文献を検索しまくってテーマが決まれば解約するのも方法の一つだと思いますよ。
でも、一つ注意点として、次回また文献検索で利用するときは、2回目の登録になるので初月から額料金2000円が発生してしまうので、自己責任のもとで行ってください。
ケーススタディのテーマ決めの手順をお伝えしましたが、自分のレベルにあったテーマでなければ、意味がありません。
つまり、自分が挑戦できそうなテーマか、難しいけどどうしてもやってみたいというテーマでない限り漠然とテーマと決めるのは危険だからですね。
その後の活動に大きく負担がかかってくる可能性があります。
効率的にケーススタディを進めるには、最初の段階から計画を組み立てながらテーマを決めると精神的にも労力的にも楽です。
僕も、まったく知識がなかったり、興味のないものをテーマにしてしまうとモチベーションが上がらない状況がありましたので、文献を探しながら「自分でもできそうな内容かな?」だったり「簡単そうだなあ~」という肌感覚で探すのが一番しっくりきました。
僕の場合だと、文献の数はだいたい20部数ぐらいは読んで決まった感じですね。
個人差はあると思いますが、読めば読むほど整理されて精査されると感じたので、気になるキーワードをなるべく入力して読んでみるのをお勧めします。
では、どうしてキーワードからテーマを決めていくのかと言うと、文献探しが簡単だからですね。
今の検索は全てデータ化されているので、検索をかけることで自分の欲しい文献が見れるようになっているのがシステム上のルールになっています。
なので、ザックリした領域科目を決めてしまえば、あとは気になるキーワードを入力してしまえば、検索で対象になる文献がサジェストされます。
それをどんどん拾い読みしていけばいいわけです。
実際に、キーワードをいくつか入力して文献を探していくと自分にしっくりくるワードや良い感じの文献がでてきます。
このやり方 をやってみて最初は文献の多さや、絞るためのキーワードの入力に戸惑ったりしますけど、すぐになれますから安心してください。
気になる文献を多読していくとテーマが決まってきます。
そうなると次はそのテーマで何を看護介入していったり、計画していけばいいかの問題が出てきますが、過去の文献の中に何をやってきたかの内容や行動が書かれているので、それをピックアップして計画書に落とし込めば大丈夫です。
テーマが決まってから問題になるのは、「テーマは決まったけど何をしていけばいいの?」ってことだと思います。
つまり、自分の考えをどう看護に発展させて行動に移していくかっていう作業が難しいんですね。
それは、結局自分で考えなければいけないし、先輩も相談には乗ってくれるけど決めるのは自分だからですね。
結局、何をしていいか分からないっていう悶々とした気持ちになって前に進めなくなるんです。
当たり前の話ですが、先輩たちも所詮他人事なので、親身になって考えてくれる方も中にはいらっしゃいますが、それがかえって自分の負担を大きくさせてしまったり、キャパシティーをこえることになりかねないです。
僕も、いろんな人に相談しましたがテーマ決めのときは色んなテーマが提案されました。
「こういうのはどうかな?」「ああいうのはどうかな?」「こんなのもいいかもしれないね」とか言われても混乱するばかりでした。
言うのは簡単だけど、やるのは自分なので提案してもらえるのはありがたいですが、選択肢が多くなりすぎると訳が分からなくなります。
でも、中には早く決めないと今後に響いてくるしそんな文献を多読するなんて、時間がもったいない。
とりあえず看護テーマを決めてからやりながらできることをしていけばいいんじゃないか?と思われる方もいると思います。
でもそれは間違っています。
とりあえず雰囲気で決めてしまった時に後から軌道修正が利かなくなるっていうことをよく耳にしませんか?
ケーススタディとか看護研究は長期的な計画が物を言います。
最初の段階で、ある程度の内容や文体も含めて決定していけることは、決めていった方が楽です。
つまり、テーマ決めとともに内容やアウトラインも決めていくってことですね。
計画書を作成するうえで内容やアウトラインを決めてしまうことで、ぶれが無くなります。進めるうちに結果がちがうことになってもそれはケーススタディの結論として帳尻が合わせられるからです。
なので、テーマを決めるということは、その内容やアウトラインもおのずと決まってくるので焦る必要はないってことですね。
繰り返しになりますが、テーマが決まればやることも見えてるはずです。
なぜなら答えは過去の読んできた文献の中に書かれているからです。
その中で最も最適だと感じる内容を行動計画書に落とし込んでいけば、スケジュールは完成したも過言ではないです。
後はテーマに則した患者さんが、入院してきたらすぐに介入できます。
計画に沿って行動に移していくだけですからね。
この時に、多少テーマからズレた患者さんが入院してきても大丈夫です。
個別的に行動計画書は立っているからです。
担当になった患者さんがあらたな問題を抱えていたとしても、それを取り入れるか排除して進めるかは自分次第になりますので、調整できる範囲でおさまるはずです。
どうしてそこまで自信が持てるのかというと、文献をその分野について読んでいることでバリエーションの知識も増えているっていうことがあります。
過去の文献には実際の患者さんの個別性にフォーカスした内容なため、ベースは一緒でも患者さんが抱えている背景は違うからですね。
また、本質的なぶれは変わっていないわけですから、計画書通りに進めるだけです。
文献を多読していくと、色んな方向からの看護介入があるんだということが分かります。
でもその中でどれを取り入れるかは自分のやり易いようにしていいと思います。
「この文献のココとあの文献のココの部分を組み合わせてみようかな」でもいいと思います。
文献からピックアップして自分流にオリジナリティーを発揮できる部分なので、そこは自由に、できる範囲で取り組んでいくと面白いと思います。
ケーススタディの看護テーマをいかに効率的に決定するかでその後のケーススタディの進捗にも影響してくるので是非参考にして頂くとうれしいです。
全ては文献検索でこと足ります。
看護テーマの選定からその内容も何をしていけばいいのかも答えが見えてくると思います。
肝心なのは最初のテーマ決めとその計画をあるていど決めておくということです。
それが決まれば、ぶれることもなく計画的にケーススタディの準備が進められると思うので、参考にして頂けるとうれしいです。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。