先日、膀胱留置カテーテル挿入の看護介入する場面がありまして
高齢の男性だったんだけど、おもいのほか膀胱留置カテーテルが入らないケースでした。
男性の膀胱留置カテーテルが入りにくいケースは少なくないですね。
原因はいくつかあって
「前立腺肥大症」 「前立腺がん」 「挿入ちゅうの手技的な問題」 |
なんかがあるかなと。
挿入困難な膀胱留置カテーテルを「スッと」入れるとこを見せれたらカッコいいですよね。
なので膀胱留置カテーテルの手技で信頼される看護のポイントを、分かりやすく解説してみますね。
この記事を読むと以下のことが分かり、信頼されます。
また、おすすめ書籍も紹介していますので、よかったらみて見て下さい。
では、分かりやすく見ていきますね。
目次
最初に言っておきたいのは、膀胱留置カテーテルをする時に恐れないことですね。
なんでもそうですけど、最初は誰でも自信がないし出来るか不安になります。
でも、恐れないでいいと思うんです。
失敗して学ぶことも大事ですよね。
精神論になりますけど、大事な考え方です。
つまり、「慣れ」がいちばんの武器になります。
誰でも最初はできなくて当たり前
そのうちできるようになるから安心してトライしてくださいね。
話がそれまくってしまいました。
戻しますね。
膀胱留置カテーテル挿入についてですが
まず、やれることとして必要物品がなんなのかをピックアップしてみます。
・閉鎖式カテーテルキット(フォーリーカテーテル・蓄尿バック)サイズ16Frか14Fr
・ごみ袋(まとめて捨てれるぐらいのサイズでOKです)
・台車(ベッド上にキットを広げる時は不要)
・固定用テープ5cm程度を2枚(挿入後にカテーテルが抜けないように使う)
膀胱留置カテーテルはキッドの中にまるっと揃っているので、こと足ります。
14Frの方が細いので患者さんには刺激が少なく優しいサイズです。
でも細い分カテーテルが抜けやすかったり、細菌感染になりやすかったり内腔が異物で詰まりやすかったりというのがあります。
あとは、一人でするか、介助に誰か付いてもらう2人でするかになります。
それぞれ、分かりやすく解説していきますね。
ちょっと長くなりましたが、一般的に行われる膀胱カテーテル挿入から固定までの流れです。
カテーテル挿入時の抵抗が強くてなかなか入らない時には陰茎を下げたり、左右に傾けたりして挿入するかトライしますけども
いくらやっても入らない時は無理に入れずに一旦抜きます。
じゃあ、どうするか?
尿道の抵抗を少しでも減らすように、カテーテルの先にキシロカインゼリーを注入してトライする方法があります。
準備するもの
手順と方法は以下の通りです。
再度挿入する前に、注射器でキシロカインゼリーを2~3㏄吸います。
そのまま外尿道口に注射器を突っ込んでキシロカインゼリーを注入します。
注入したら外尿道口から注射器を外しそのまま同じ要領でカテーテルを挿入していきます。
すると先に注入したキシロカインゼリーが、尿道に陽圧をかけるので狭くなっている尿道が押し広げられます。
で、カテーテルが入りやすくなります。
膀胱内に入ってしまえばあとはいつも通りテープで固定してベッドサイドにバックを付ければいいです。
ついでにもう1つの方法として、チーマンカテーテルを使うと膀胱に入りやすいです。
チーマンカテーテルとは、下記の写真のように先端が少し曲がっていてコシがあります。
参考資料元:http://www.fthree.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/COMFCatheter_URO3_4P_05_WEB%E7%94%A8.pdf
なので、狭窄の抵抗に強く、尿道の走行に合わせて作ってあるので挿入しやすいです。
操作方法は、先端を上に向けて尿道に入れていく感じです。
いろいろ調べましたが、入れ方は曲がりが上に来るように(頭側)向けて入れますね。
僕の病棟では、主に男性の導尿が困難な時に使ったりします。
それでも入らない場合は医師に報告してくださいね。
まとめ
今回膀胱留置カテーテルの挿入困難時のもう一つの挿入方法について書かせて頂きました。
なんでも代替え方法があると手技にも余裕が出来て焦りやプレッシャーから少し解放されます。
では、あらためて膀胱留置カテーテルの看護についてまとめてみますね。
最後まで読んでいただきありがとうございました。