術後痛がる患者と尿閉時の対応のまとめ

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pain術後シリーズ、疼痛と尿閉に対する知識って知ってると安心して患者さんを看れる。

こんにちは、ネイです。

今回は、術後シリーズの尿閉と痛がる患者さんに対する対応について書いていきます。

術後のトラブルの中で私は遭遇したことはないんですが、尿道カテーテルの抜去後におしっこが出なくなるということが時々起こるようで、そのことを術後尿閉POUR(postoperative urinary retentio)といいます。

発生頻度は約3.8%との報告があります。

そもそも術後尿閉POURの症状って何?

尿道カテーテル抜去後、尿が全くでないとか、あるいは出にくい、1回量が少なく残尿感がある場合に尿閉を疑います。下腹部の不快感や痛み、下腹部圧迫により感じる尿意などの膀胱拡張症状は、自覚がない場合も多くて、尿が600ml以上溜まっていても61%の患者さんが症状を自覚できなかったという報告があります。

そういう時は、尿閉が疑われるので止むなく導尿して残尿を確認するか、残尿測定器で客観的評価を行います。

術後尿閉はどんな人がなりやすいのか?

統計では、50歳以上になると尿閉のリスクが2.4倍になり、女性(2.9%)男性(4.7%)が多いことから、前立腺肥大症が原因の1つであると考えられています。

肛門直腸手術が1~52%と頻度が高く、直腸術後の尿閉は消化器外科領域では多いようですね。

つまり、骨盤神経損傷が原因で、より低位での吻合や側方リンパ節廓清で多いからでしょうかね。

他のリスクファクターとしては、糖尿病・脳卒中・神経疾患などがあると尿閉を起こしやすいことが分かっています。

ちなみに薬剤では、抗コリン薬(アタラックス-Pなど)、βブロッカー(アーチストなど)、αブロッカー(カルデナリンなど)が膀胱の機能を妨げるとされているようですな。

次に、硬膜外鎮痛が尿閉を起こすとの考えがあってですね、実はよく分かっていません。POURに関する190の論文をまとめた調査によると、全身麻酔14.9%に対し硬膜外鎮痛20.5%でしたの、でおそらく硬膜外鎮痛は尿閉を引き起こすだろうと考えられています。

ついでに、オピオイドの静脈内投与も膀胱機能に直接作用するんで尿閉を引き起こす可能性があると考えられているんですな。

尿閉に対する看護師のアプローチは?

症状をを確認して自尿が出来るか聞く。おしっこが出せないのであれば尿閉が疑われるので、ズバリ導尿して残量の確認をして尿道カテーテルを再挿入し留置することになる。nyou

術後痛みに対する効果的な管理法と対応は?

では、続いて術後の痛みに関する管理と対応について書いていきます。

患者さんの痛みって術後主観的な訴えが多いと思うんですが、人によって痛みの感じ方の程度は様々かと思うわけです。

ですが、痛みに関する問題はほっておくと合併症を引き起こしたり、後々よろしくない症状なんかが発生する可能性が高くなるんで出来るだけ早めに対処できるならしておきたいところですね。

なので今回痛みの時に考える2つの鎮痛の考え方があるのでそれをご紹介してきます。

先行鎮痛で早めに痛みに対処しましょう

先行鎮痛とは、痛みが発生する前に鎮痛薬を投与する方法で、痛みが徐々に出てくる前に鎮痛薬を飲むことによって痛みをあらかじめ抑え込もうって考え方です。

実際術後説明する時は、痛みが出そうかなーってタイミングで患者さんに教えていただくように伝え、決して我慢しないように言います。中には痛みを我慢することが美学だと思っていらっしゃる方も少なからずいるので適宜聞いたりして対応しますが、我慢の限界から鎮痛薬を使っても痛止めの効果が発揮できないからですね。

鎮痛薬の副作用が気になると考える方もいるでしょうが、痛みからの合併症の方がよっぽど厄介だったりするし患者さんも余計な不安を持たなくていいです。また、看護師サイドもその方が安心して経過を見れるからですね。

薬を組み合わせて使う多角的鎮痛で痛みと副作用を軽減しましょう

多角的鎮痛とは、作用機序の違う鎮痛薬を組み合わせて使うことで鎮痛効果を高めて、さらには副作用を減らしていきましょうという考え方ですね。

小手術の場合は鎮痛薬単独で割と疼痛コントロールしやすかったりしますが、大きな手術の場合はそうもいかないので、局所麻酔やオピオイドなどの硬膜外鎮痛や全身投与(静脈内投与)が行われます。これも多角的鎮痛の1つでして、その他アセトアミノフェン(アセリオ)の点滴とNSAIDsのや座薬などを組み合わせて使用する方が、鎮痛効果が高いということが分かっています。

まとめ

痛みが強いのはだいたい術後1~3日間までです。この時期はまだ硬膜外鎮痛などが行われている時期で、それに加えてNSAIDsを6~8時間ごとに定期投与します。それでも痛みを訴える場合は、定期投与の間にアセトアミノフェン(アセリオ)を投与するという方法を使ったりして対応していくことになりますかね。良かったら参考にしてみて下さい。

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