ドレーン抜去後に尿閉になった時の看護は導尿してあげればOKです!【術後尿閉POUR】

尿

ナースマン



更新日:2020-02-23

今回は、意外と知られていないんじゃないかなと思う術後尿閉について書いていきます。

何かしらの手術があって全身麻酔とか腰椎麻酔とかした場合、たいてい尿管カテーテルを挿入しますよね。

で、無事に手術が終わり、入れてあった尿管カテーテルを抜いた後に、なかなかおしっこが出せなくて下腹部がパンパンになる人がいます。

これを、術後尿閉POURって言います。

でもこれは術後に限らず、尿管カテーテルを留置している患者さん全員に尿閉は起こす可能性があります。

そのことを理解していない看護師が、意外と多いのではないかと思います。

なので、分かりやすく解説していきたいと思います。

この記事を読んで分かること

  1. 術後尿閉POURが理解できる
  2. どんな人が起こしやすいのかが分かる
  3. 尿閉になった時の看護が分かる

では、さっそくみてみましょう。

術後以外でも尿閉はよく起こるので看護するときは認識しておきましょう

尿バルーン

術後の尿管カテーテルの抜去後に、おしっこが出せなくなるということが時々起こります。

そもそも自分でおしっこが出せなかったり、出なくなったりすることを術後尿閉POUR(postoperative urinary retentio)といいます。

発生頻度は約3.8%との報告があります。

意外と少ない感想を持ちましたね。

僕の経験では、軽いものもひっくるめると20〜30%ぐらいはいるんではないかという印象です。

ただ、この尿管カテーテルの抜去って、何も術後に限って起こるものでもないんじゃないかと思います。

っていうのも、普段入院している患者さんの中には尿管カテーテルを留置している患者さんはいますよね。

カテーテルを抜いた後、一時的におしっこが出なくて導尿しなきゃいけなくなることって割とよくあるんですね。

つまり、カテーテルを入れている人は術後に限らず抜いた後に、尿閉になるリスクがあるってことではないかと思います。

このことを気づいていない看護師は結構いると思いますね。

術後管理に関する参考になる記事はコチラ⬇️

そもそも術後尿閉POURの症状って何?

nyou

では、そもそも術後尿閉とは何か?について簡単に解説しますね。

尿道カテーテル抜去後、尿が全くでないとか、あるいは出にくい、1回量が少なく残尿感がある場合に尿閉を疑います。

下腹部の不快感や痛み、下腹部圧迫により感じる尿意などの膀胱拡張症状は、自覚がない場合も多いようです。

統計では、尿が600ml以上溜まっていても61%の患者さんが症状を自覚できなかったという報告があります。

そういう時は、尿閉が疑われるので止むなく導尿して残尿を確認するか、残尿測定器(リリアム)で客観的評価を行います。

術後尿閉はどんな人がなりやすいのか?

統計では、50歳以上になると尿閉のリスクが2.4倍になり、女性(2.9%)男性(4.7%)が多いことから以下が考えられます。

  • 前立腺肥大症が原因の1つである

まとめると

50歳以上の人で特に前立腺肥大症を持病にもってる人

上記が尿閉リスクが高いです。

また、肛門直腸手術が1~52%と頻度が高く、直腸術後の尿閉は消化器外科領域では多いようですね。

つまり、骨盤神経損傷のリスクがあるので、より低位での吻合や側方リンパ節廓清は看護する時に尿閉を強く意識したほうがいいかもです。

他のリスクファクターとしては下記

  • 糖尿病
  • 脳卒中
  • 神経疾患 など

があると尿閉を起こしやすいことが分かっています。

糖尿病に関するオススメ記事はコチラ⬇️

ちなみに薬剤では下記のくすりが尿閉を助長させます

抗コリン薬(アタラックス-Pなど)

βブロッカー(アーチストなど)

αブロッカー(カルデナリンなど)

上記のような薬は、膀胱の機能を妨げるとされているようですね。

次に、硬膜外鎮痛が尿閉を起こすとの考えがあってですね、実はよく分かっていません。

硬膜外麻酔に関する読んで欲しい記事はコチラ⬇️

POURに関する190の論文をまとめた調査によると、全身麻酔14.9%に対し硬膜外鎮痛20.5%でしたの、でおそらく硬膜外鎮痛は尿閉を引き起こすだろうと考えられています。

ついでに、オピオイドの静脈内投与も膀胱機能に直接作用するんで尿閉を引き起こす可能性があると考えられているんですね。

麻薬で尿閉になったケースを書いた記事はコチラ⬇️

尿閉に対する看護のアプローチは、まずは聞くこと!

聞く

症状をを確認して自尿が出来るか聞く。

まずは効いてみないと判らないですし、聞いて解決するなら一番簡単で手軽だからです。

おしっこが出せないのであれば尿閉が疑われるので、ズバリ導尿して残量の確認をして尿道カテーテルを再挿入し留置することになる。

看護のアプローチはいたってシンプルです。

まとめ

術後尿閉についてまとめると以下のような感じです。

  1. 術後尿閉に限らず尿管カテーテルを留置したら尿閉になりやすい
  2. 尿閉のリスク因子は、前立腺肥大症、50歳以上
  3. 糖尿病、脳梗塞、神経疾患がある
  4. 看護のアプローチはシンプルに聞いてみること

尿閉は患者さんからしたら、結構苦痛なのでおしっこが出ていなければ聞いて確認してみましょう。

その上で尿閉になっているようなら、導尿して楽にしてあげればいいと思います。

では、最後まで読んでいただきありがとうございます。

少しでも参考にしてもらえるとうれしいです。

ナースマン



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です