糖尿病薬って種類がたくさんあって、嫌じゃないですか?
スルホニル尿素薬を飲んでる人のなかには、下記のようなことがおこります。
『低血糖症状が続いているけどなにもしなくて大丈夫かな?』 |
上記のような疑問から、飲んでいる薬がスルホニル尿素薬の場合に、低血糖と深い関係があるので答えていきます。
この記事で理解できる内容は以下のとおりです。
合わせてオススメ書籍も紹介してますので、良かったらみてみて下さい!
では、さっそく見ていきましょう。
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目次
低血糖の副作用は薬の影響ってことがあります。
スルホニル尿素薬は低血糖症状を起こしやすい薬なんですね。
なので、もし低血糖を繰り返していたり、なかなか血糖値が上がらなくて心配なときは、飲んでいる薬にも着目してみるのもいいかもです。
スルホニル尿素薬の副作用で注意したいことは以下のことです。
・血糖を下げる作用が強いので、スルホニル単剤でも低血糖を起こしやすい!
・空腹時
・各食事前
・運動中や運動のあと
もっというと作用が持続する薬なんで、いったん低血糖が治まってもふたたび低血糖を起こす可能性があります。
なので、スルホニル尿素薬は低血糖の再燃性が高いので、数時間は症状がないか経過をよく観察する必要があります。
・低血糖の副作用がでたら、とりあえずあめ玉を舐めてもらうかします。
・あめ玉でなくてもいいです、ブドウ糖を摂取すればOKです。
低血糖は、ブドウ糖をとれれば改善しますし、予防も出来ます。
なので低血糖の時はあめ玉などを意識するといいと思います。
それよりも血糖値のおおきな変動に対してよくない合併症がおこり得ますので、血管への悪い影響がないように変動に注意したほうがいいかもです。
あとは、体重増加をきたしやすいです。
なので、服用後は運動療法や食事療法を守りながら経過を見ていくことが大事です。
薬の効果が徐々に下がってくる(二次無効)があります。
これに関しては、定期的なチェックをして経過を見ていきます。
スルホニル尿素薬の商品名は以下があります。
・アマリール(一般名:グリメピリド)
・オイグルコン/ダニオール(一般名:グリペンクラミド)
・グリミクロン/グリミクロンH(一般名:グリクラジド)
有名なところではアマリールですね。
上記はすべて先発品なので、ジェネリックでのスルホニル尿素薬は一般名から付けられることがおおいです。
参考にしてください。
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スルホニル尿素薬の作用は、膵臓を刺激してインスリン分泌を増やすことです。
つまりインスリンの分泌を促進させて血糖値を下げる働きがあります。
それぞれどのくらい作用効果があるか
・アマリール | 6~12時間 |
・グリミクロン/グリミクロンH | 6~24時間 |
・オイグルコン/ダニオーH | 12~24時間 |
効果が長いから低血糖の副作用になりやすいんですね。
しかも、1日/2回飲んだりするのも副作用の効果がでやすい理由としてあるです。
飲み忘れた場合は、食後1時間以上経っていたらその回はスキップして、次の指示された時刻から服用します。
絶対に2回分を1度に飲まないようにする。
服用には食事量が関わってくるところですので、一般的には食事量が通常の1/2程度であれば、半量を飲みます。
食事量が1/3に満たなければ中止します。
かならず医師の指示を確認したほうがいいときもあります。
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どんな人にスルホニル尿素薬を処方するかというと、以下のような条件があります。
・2型糖尿病になってあまり年数が経っていない人
・ある程度インスリン分泌能力が保たれている人 ・食事療法や運動療法をしたけど効果が不十分だった人 |
この3つを満たしていると、スルホニル尿素薬が適応になることが多いです。
血糖コントロールの食事療法について書いた記事はこちらを参考にしてみて下さい⬇️
スルホニル尿素薬はなんども言いますけど副作用の低血糖がこわいので、投与するときは少量から開始して、血糖値、尿糖を定期的に確認しますね。
看護のポイント
効果をチェックしながら治療してくながれになります。
向いていない人は下記のとおりです。
・食事療法や運動療法をしていない人
・高度の肥満
・インスリン抵抗性の強い人
上記に当てはまる人は処方されないです。
スルホニル尿素薬の中でよく耳にするアマリールは、インスリン抵抗性を改善させる作用があるので、肥満の人に使えるメリットはあります。
つまり、めっちゃ肥満の人でスルホニル尿素薬を飲んでいる人がいたら、その処方が間違っているか、インスリンの出を良くしようとしているか、インスリンの質を上げるために処方しているとしか言いようがないですね。
ちなみに、くわしい禁忌事項や処方に注意する人について補足しておきます。
ただ、読まなくてもいいので参考までにどうぞ。
投与禁忌の患者さんはスルホニル尿素薬の過敏症を持つ患者か、インスリン療法の適応となる重症ケトーシスや高血糖性の昏睡または、前昏睡状態の患者、1型糖尿病の患者、重症感染症、手術の前後、重篤な外傷のある患者、血中濃度が上昇して低血糖を起こす可能性のある重篤な肝・腎機能障害にある患者、低血糖を起こす恐れのある下痢、嘔吐などの胃腸障害のある患者です。
胎盤を通過するので、妊婦または妊娠している可能性のある女性にも投与禁忌となっています。
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シックデイで食事が摂れないときは、まず自己判断しないで早めに医師に相談します。
シックデイのときの対処は以下のとおりです。
・温かく安静にする
・食事、水分、電解質をこまめにとる
・血糖値、体温、自覚症状などの病状チェックを3~4時間ごとにする
・出来るだけ食事がとれる工夫をする(口当たりがよく消化の良い食べ物(おかゆや野菜スープ、みそ汁、ジュースなどをチョイスする)
発熱があって食事がとれない状態では、脱水になりやすく症状を悪化させてしまう可能性があります。
なので、1日1L以上を目安に水分摂取して脱水を防ぐようにサポートします。
糖尿病薬のスルホニル尿素薬の副作用についてまとめると以下のとおりです。
1.血糖を下げる作用が強いので、低血糖を起こしやすいです。とくに空腹時・各食事前・運動中や運動のあとですね。
2.スルホニル尿素薬の作用は、膵臓を刺激してインスリン分泌を促進することです。
3.スルホニル尿素薬に向いている人は、基本的にインスリン分泌が正常である人が向いている。
4.スルホニル尿素薬でのシックデイの対応は、脱水予防(1日1L以上が目安)です
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
参考にしてもらえるとうれしいです。
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