血糖値が高いとどうなる?【血管に悪い影響をおよぼします】

diabetes mellitus
Pocket

血糖値が高いとどうなる?【血管に悪い影響をおよぼします】

血糖値が高かったり低かったりを、ほっておくとどうなるのか?

疑問に思うことがあります。

糖尿病の方は血糖値についてよく勉強されていると思うので、理解はされていると思うのですが、そうじゃない人は看護師でも、なんとなくでしか理解していないようにも思います。

ぼくも病棟にくる前までは、アバウトな知識しかもっていなかったです。

単純に低血糖になったらこういう症状が出るとか、基準値はこうだとかは知っていますが、血糖にかんするメカニズム的な、ちょっと掘り下げたことはよく知りません。

なので、だれもが読んで理解できるように血糖値のことについて、わかりやすく解説していけたらと思いますので、興味のある方は参考にして頂けるとうれしいです。

この記事を読んで理解できる内容は以下のとおりです。

  1. 血糖値が高いとどうなるか
  2. 血糖値とは?ブドウ糖の量を言っている
  3. 血糖値が低いとどうなるのか

では、さっそく見てみましょう。

血糖値が高いとどうなるか?ほそい血管から傷つきます。

diabetes mellitus

血糖値が高い状態がつづくとどうなるか?

こたえは、血管系が傷ついてきます。

血糖値が高いと長期的に血管がすこしずつ傷ついていくことが分かっています。

しかも、ほそい血管から徐々にわるい影響をおよぼしていきます。

では、なぜ血糖値が高いとなぜいけないのか?

これは急性合併症と慢性合併症というかたちで表現されています。

以下にくわしく解説していきます。

急性合併症とは?

血糖値が急激に高くなって「糖尿病ケトアシドーシス高血糖高浸透圧症候群」になるリスクがあります。

これらの病気の特徴は、以下のことがあります。

・意識障害

・臓器障害

これらをひきおこすので、すみやかに血糖値を改善する必要があるんですね。

慢性合併症とは?

血糖値が高い状態がながいあいだつづくとどうなるかは、こっちも血管が障害されます。

血管ならどこでも障害される可能性があるため全身におこります。

ただ、ゆっくり血管が障害されていくので、自覚症状に気付きにくく気付いたら以下のような病気になってしまうリスクがあります。

・糖尿病腎症

・糖尿病網膜症

・糖尿病神経障害

これらは、3大合併症と言われています。

この3大合併症についての覚え方があります。

「し・め・じ」です。

下記におぼえ方の解説した記事がありますので、興味のある方はクリックして読んでみて下さい。

糖尿の合併症で観察したい項目は3つです!【目は気付きにくい】

ちなみに、血糖値が高いとどうなるか?についてさらに大きい血管で起こるか、細い血管で起こるかによってこまかく分類されています。

ほそい血管の合併症(細小血管症)であればさきほど言いました3大合併症がおこります。

また、大きい血管であれば

・狭心症

・心筋梗塞

・脳梗塞

・閉塞性動脈硬化症

などの大きい血管が障害をうけておこってきます。

つまり、血糖値が高い状態がつづくと、血管を障害するってことは短期的にも長期的にもあります。

血糖値が高い期間がながければながいほど「細い血管か大きい血管」に、わるい影響をおこしてしまうわけですね。

血糖値は体内でのブドウ糖の量で決まります【解説します】

糖尿病を理解しようとするとき、本や参考書には、よく血糖について書かれていますね。

わりと医学書や教科書なんかでもこむずかしく書かれてあるので、理解に苦しむことってよくあります。

なので、なるべく必要でわかりやすく解説していきます。

では、さっそく見てみましょう。

ブドウ糖とは?【はたらきも解説】

そもそも血糖って何でしょうか?

血糖とは、血液内にある「ブドウ糖」のことです。

血糖値は、測定キッドを使うとすぐにわかります。

だいたい普通のひとであれば、一日のなかで食事に関係なく70~140㎎/dlぐらいに保たれています。

つまり、一定のタイミングで測定したときの血液内の、ブドウ糖の濃度を表しています。

血糖値は血液中にある「ブドウ糖の量」のことになります。

ブドウ糖はなんの役割があるかというと

細胞すべてのエネルギー源です。

血液によって身体のすみずみに運ばれています。

とくに脳にとってブドウ糖は、唯一のエネルギー源で大量にブドウ糖を消費しています。

つまりブドウ糖は、身体や脳をうごかすエネルギーであり、「細胞のエネルギー」ってことです。

ブドウ糖は食事から供給しますが、炭水化物(糖質)をとることで消化酵素で分解されブドウ糖になります。

ブドウ糖は小腸から吸収されます。

そして、肝臓を経緯して体循環にはいり、全身に供給されるんですね。

血糖値が高い、もしくは上がるってことは、血液中のブドウ糖が多いということです。

「ブドウ糖が血液中に多いですよ」って判断はおしっこから推測できます。

血糖値は160~180㎎/dl以上になるとブドウ糖がおしっこから排出されすからですね。

つまり、尿検査で糖がでたら血液中のブドウ糖が処理しきれていないということが言えます。

その理由として以下の機能が働いていないか、もしくは弱いといえます。

通常の血糖値は70~140㎎/dlに保たれていて、血糖値が一定になるように人の体は血糖をさげるインスリンの分泌と、血糖をあげるインスリン拮抗ホルモン(グルカゴン、コルチゾール、成長ホルモン、カテコラミン)が機能してその役割をしています。

つまり、ふつうは食事をすると血糖値は上がるけど、体は血糖値を一定に保つ機能が備わっています。

しかし、「糖尿病になると血糖値を一定にたもつ機能がよわくなる」ってことですね。

血糖値は低ければ低いとどうなるのか?

血糖値が高いと血管の病気をひき起こすことは分かりました。

では、低ければいいのか?という疑問が出てきますね。

結論はというと、そうではないですね。

血糖値の評価でよく用いられるHbA1cという評価基準があります。

そのHbA1cが6.0%未満だった場合に、糖尿病の合併症は減少しなかったのですが、かえって死亡率が高くなったとの研究結果が報告されています。

原因は低血糖が生じたため、死亡率をあげたのではないかと考えられています。

たしかに、きびしく血糖コントロールをおこなえば、細小血管症の発症がおさえられることが示されています。

でも、将来にわたって死亡するリスクが高くなったことも示されているんですね。

つまり、血糖値が高くなるとどうなるか?ということに神経質になるあまり、血糖値が低くなりすぎる危険をはらんでいる、ということかもです。

なので、日本糖尿病学会では合併症予防のための治療目標値をHbA1c7.0%未満としています。

ではふだんの血糖値はどれぐらいにコントロールすればいいのか?

という疑問が出てきますね。

50㎎/dl未満だと色んな臓器障害を引き起こすとされているので、50㎎/dl未満はあぶないです。

ぼくの経験上では、血糖値60台までならなんとか症状もなく過ごしている患者さんはおおい印象はあります。

しかし、もともと糖尿病で血糖コントロールをしている患者さんであれば、血糖値60台は低すぎるので医師に指示をあおぐほうが賢明かもですね。

60㎎/dl以上あっても、なにかしら症状がある場合は言うまでもないですね。

いずれにしろ、低血糖はさけることがいいかもです。

食後高血糖になる人は心血管の発症や死亡率が高くなることが分かっており、血糖値の変動が大きいと血管の障害が引き起されるようです。

食後高血糖は急激な血糖値の上昇のことをいいます。

くわしく知りたいかたは下記の記事を読んでみるといいかもです。↓

血糖値スパイクを予防する食事方法は順番です!【分かり易く解説】

まとめ

血糖値が高いとどうなるかについてまとめると下記のとおりです。

1.血管系が傷ついてきます

2.血糖とは、血液内にある「ブドウ糖」のことで、食事に関係なく70~140㎎/dlぐらいに保たれています。

3.日本糖尿病学会では、治療目標値をHbA1c7.0%未満としている。

合併症の予防には「HbA1c7.0%未満を目標」とし、普段の血糖値はは高血糖や低血糖の「乱高下しないような血糖コントロール」がベストではないかということですね。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

少しでも参考になったと思ってもらえるとうれしいです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です