褥瘡(じょくそう)予防に使うマットレスの優先順位とその特徴とは?

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褥瘡(じょくそう)予防に欠かせないマットレスはどうやって選ぶの?

今回は、褥瘡(じょくそう)の発生リスク予防には欠かせないベッドのマットレスについて、特徴とどういった患者さんに使うべきかの優先順位について書いていきます。

まず褥瘡(じょくそう)とは、一般的には「床ずれ」のことです。

長時間同じ姿勢でベッドに寝たままでいると、マットと体が接触している部分が圧迫を受けて血流が遮断されてしまいます。

その部位に炎症が生じ皮膚が壊死してしまった状態のことを言います。

褥瘡(じょくそう)を予防するために様々なマットレスがあります。マットレスの種類によって褥瘡(じょくそう)の発生リスクを抑えることができます。

マットレスは体の圧迫やズレ、摩擦を軽減し体圧分散の効果をの目的に選択されるのです。この優先順位を間違うと一瞬にして褥瘡を発生させてしまうので特徴を押さえておきたいところであります。

褥瘡予防のために置いてあるマットレスは各病院で違うと思いますが、さほど差はないと思いますので当院で使用しているマットレスを中心にその特徴を述べていきます。

褥瘡(じょくそう)のことを考えてマットレスを選択する。

マットレスの特徴と優先順位の決め方

特徴は後で解説しますが、「褥瘡(じょくそう)を持っている、もしくは褥瘡(じょくそう)発生のリスクが高いぞ!」って患者さんには以下の順でマットレスを選択していきます。

  1. エアマット
  2. アクアフロート
  3. マキシフロート
  4. ストレッチグライド
  5. エバーフィット
  6. コンファ

の順で優先順位を決めます。

褥瘡(じょくそう)のことを考えたマットレスの特徴は?

コンファ

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の増殖抑制効果があるのが特徴です。ADLの自立した褥瘡(じょくそう)のリスクのない方に使うスタンダードなマットレスです。

エバーフィット

リバーシブルでハード面とソフト面があります。基本的にはソフト面を使います。寝返りは容易にできて寝心地もいいですが、体圧分散効果はやや低いのが難点。

端座位は安定しやすく消臭効果にも優れています。

MRSA(メチシリン黄色ブドウ球菌)対策だけでなく、通気性が良いため真菌などの増殖予防効果もあります。

ストレッチグライド

ベッド全体の体圧分散効果に優れています。

MRAS(メチシリン黄色ブドウ球菌)対策だけじゃなく通気性が良いので真菌などの増殖予防効果もあります。

背上げに伴う身体のズレを軽減する効果もあります。

端座位・ヘッドアップ時の体位保持が容易で安定しやすいのが特徴。

マキシフロート

ウレタンフォームを利用した体圧分散効果が優れたマットレスになります。

体圧分散効果が優れているうえに、端座位保持も安定してできる。

ベッド中央部はソフトなため、寝返りが行いにくいのがデメリット。

MRSA(メチシリン黄色ブドウ球菌)の増殖抑制効果がある。

アクアフロート

ウレタンフォームに加えて、中心部にアクアセルを内蔵している。ベッドで上体起こしたときの臀部の体圧分散効果に優れています。

上半身・臀部・仙骨部・踵部の体圧軽減に優れているのが特徴。

ベッド中央部以外は、端座位保持が安定するように調整がしてある。

マキシフロートと比較すると、やや寝返りしやすい。

エアマット

高額なためリースとレンタルがあります。いいやつだと20万から30万円もしたりしますからね。とりあえずマットレスの王様なので褥瘡が既に発生している患者さんには、第一選択で優先します。

まとめ

褥瘡(じょくそう)予防のためにはマットレスのことも考えて患者さんに適したものを選択していくことも大事になってきます。

このことを疎かにしてしまうといつの間にか褥瘡が発生してしまって、家族との信頼関係に悪い影響を与えるばかりでなく患者さん自身の入院生活の質の低下につながります。

また、医療コストもかかってきますし、必要以上に看護に手間もかかって忙しいうえにさらに労力と時間をかけなければいけなくなります。

マットレスの特徴を押さえて優先順位を決めれば大丈夫ということでもありません。そのうえで日々の観察が活きてくると思います。

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