ラテックスアレルギーで医療用ゴム手袋生産終了についてまとめてみた

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手袋 生活支援の看護
whitesession / Pixabay

厚生労働省より伝達がありましたパウダー付き天然ゴム手袋と非天然ゴム手袋の生産終了のお知らせについてと、本格的なパウダーフリーのみの手袋使用に向けての概要をまとめてみました。

この記事でわかることはひとつだけです。

  1. 粉付きゴム手袋の生産終了する理由が分かる

では、さっそく見ていきましょう。

平成30年末いっぱいで粉付きゴム手袋は生産終了で無くなりました

ゴム手袋

粉付きゴム手袋はアレルギーがでるから危険です!

って、結構むかしから言われていたんですね。

遡ること平成28年12月に通達があって約1年半後、パウダー付き天然ゴム手袋の生産終了の最終報告がありました。

粉付きゴム手袋は平成30年いっぱいで生産終了。販売終了となり、ありとあらゆる医療施設から無くなっちゃうわけであります。

ていうか、ぼくが看護師になってすぐにラテックスアレルギーのことは結構話はあったんですけどね。

もう15年以上も前の話になりますね。

ラテックスアレルギーとは?

ゴムとゴムの癒着を防止するために散布してある粉のことでして、その粉が猛烈なアレルギー症状を引き起こすとされて、最悪ショック状態で亡くなったという報告があったんですね。

そのラテックスアレルギーは一部の人たちにとって世の中で使っていくのはヤバいでしょ!ってことで結構問題視されていたんですよ。

でも、色々と大人の事情(企業の儲けなど)とか無くすための代替えは?とか、コストがめっちゃかかるじゃないですか?ってこともあって国も中々動こうとしなかったんでしょうかね。

晴れてこの度ようやくラテックス製品が廃止になるよってことになりました。

ぼくの病院でも、今後パウダーフリー(粉付きじゃない)のゴム手袋のみの使用となったわけです。

理由としては、原料のパウダーに含まれるタンパクに接触するとごく一部であありますがアレルギー反応を引き起こすと言われていたからですね。(さっきも言いました)

て言いますか、アレルギーってひどい人は命に関わるんですよね。医療従事者であればそれこそ死活問題になるわけですよ。

実際、ぼくが勤めている病院でもパウダーアレルギーの医療者さんは居まして、その子は毎回パウダーフリーの手袋を付けなきゃいけないというわずらわしさがあったんですね。

ようやく粉付きはなくなるんですが、対応が遅すぎと言いますかゆったりしてましたね。

生産者側のことも考えてのことだと思いますが・・・

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粉なしゴム手袋になると何だかんだで不満は出ますよ

ゴム手袋

一方、アレルギーを持ってない医療者がほとんどなので、その方たちからしたらパウダーフリーは装着しにくいだとか、汗をかいたら手が乾くまで付けれないだとかいう不満もあったわけです。

ってことでぼくの病院では、パウダー付きとパウダーフリーの手袋が両方在庫として抱えてあったんですが、この度順次パウダーフリーに変わりました。

のちに無くなって、すべて粉なしのパウダーフリーの手袋になりました。

まあ、人って無かったらなかったで、モノや環境に適応していく動物なので慣れていくと感じます。

選択肢がたくさんあると、不満しか言わなくなるんでいいんじゃないでしょうか?

人のうわさも49日っていうことわざもありますから、じき忘れて何もなかったかのように適応していくとおもいます。

厚生省は以下のようにも言ってます。

(天然ゴム製のもの)

手袋に付いているパウダーは、天然ゴムタンパクのアレルゲンのキャリアとなり、まれにアレルギーを誘発する可能性があることや、肉芽腫や術後癒着の形成リスクを高める恐れがあることが報告されているので、リスクを考慮して本品の使用を検討すること。

(非天然ゴム製のもの)

手袋に付いているパウダーは、肉芽腫や術後癒着の形成リスクを高める恐れがあることが報告されているので、リスクを考慮して本品の使用を検討すること。

厚生省より 引用

つまり、粉付き手袋を使っていると、医療従事者だけでなく手袋を介して接触した患者さんにも、悪い影響がおよびますよ、と言っているわけですね。

これがどこまで信ぴょう性のあるものなのかはわかりませんが、厚生省も何かあってからではいけないのでアナウンスしているのでしょうね。

いろんな憶測が巡ってきますが、何はともあれ平成30年末で粉付きゴム手袋は生産終了になりました。

無くなってしまいましたので、周知のほどをよろしくお願いします。

最後まで読んで頂きまして、ありがとうございました。

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