看護師がインシデントで注意する考え方は?【実際に起こった転倒で振り返り】

ナースマン




投稿日:2019-02-10 更新日:2020-07-25

入院中はインシデントに注意しなければいけませんね。

よくあるのは

  • 誤薬
  • 転倒転落
  • 自己抜去(チューブ類)

上記のインシデントが3大インシデントになります。

 

 

未然に防げることもありますけど、「これは起こってもしょうがないかもしれないな〜」というようなインシデントもあります。

未然に防ぐのが難しいのは、転倒インシデントかと思います。

理由は、「人って活動するから」ですね。

ある程度、本人の自己管理の部分が許容されるラインがはっきり分別しにくいっていうのがあるからですね。

なので、この記事では看護師がインシデントについて注意することを、共有してみたいと思います。

事例をもとに振り返ってみますね。

  1. インシデントが起こった時に看護師が考えることを解説
  2. 転倒が起こった時のインシデントの流れを解説

では、みていきましょう!

看護師がまず考えることはインシデントが起こった状況の確認とバイタルサイン

バイタルサイン

インシデントが起こったら看護師は何を考えて行動するかを整理してみますね。

まず考えること

ステップ1

  1. バイタルサイン の測定
  2. 転倒時の詳しい情報収集をする
  3. 外傷と症状の確認
補足解説:起こった時の状況と、患者さんのアセスメントはのちに記録に書くので、時系列で把握しとくと困らないです。

緊急性があるかないかで、看護の優先順位が変わってくるんで、

どうやってコケたのか?どこをぶつけたのか?症状は何があるのか?をバイタルチェックしながらアセスメントしていくといいんじゃなかなと思います。

ステップ2

  1. その日のリーダーか師長に口頭での報告
  2. 記録を書くこと(緊急性がない時)
  3. 主治医か当直医に報告
補足解説:インシデントが起きたら誰に報告していくかの順番も大事になりますね。ある程度、情報収集してからでいいと思うので慌てず確実な情報を報告することがスムースに進みます。

余裕があれば、記録を書いてから医師に報告すると情報を整理しやすく、伝える時にまとまった伝え方ができるので便利かなと思います。

ステップ3

  1. インシデントの指示受け確認
  2. 家族連絡が必要かとその連絡方法確認
  3. 対策とインシデント報告書提出
補足解説:医師に報告する時に聞いとかなきゃいけないことが2点あって、インシデントに対する指示をもらうことと、家族連絡の手段ですね。

たとえば、様子観察なのか?検査が出されるのか?などのアクションですね。

あと家族に対する報告をどうするか?も確認する必要があることを忘れにようにしなきゃですね。

ざっくりピックアップするとこんな感じですね。

さらに要約すると

『アセスメント→報告→対策』

どのインシデントでもこのステップでことを勧めるんだということを覚えておけばOK!です。

座り込み転倒インシデントの事例から看護の流れを振り返り解説

じゃあ、こっからは実際に転倒のインシデントに対して看護を振り返ってみますね。

日勤で起こった、座り込みのインシデントです。

あくまでも流れってことで、参考程度に見てみてください。

座り込みが起こった時の実際の状況

昼過ぎに患者さんの元へ行ったらベッドサイドの床に座り込んでいた患者さんがいまして、どうされたか問うと

「滑って立てなくなった」との返答。

意識は清明で呼びかけにはしっかり返答されたため、意識消失なんかではなさそうでした。

続けて問うとズボンを新しく着替えようとして力が入らず、ベッドサイドから滑るような形で床に座り込んだとのこと。

見た目上の明らかな外傷はなく、両肘を座り込んだ際にどこかにぶつけて痛いとのことでした。

出血はなく腫脹や発赤などもなかったです。

座り込みと言っても、実際座り込んでるところを見ているわけではないので強く尻餅をついた可能性もあります。

よくあることですが、腰椎圧迫骨折だったとか、座り込んだ際に手を床に付いたのが原因で、手首の橈骨骨折とかよくあるんですね。

実は座り込みと思い込んで大したことないと思い込んでしまうとそこでアセスメントが終わってしまいますので、あらゆる可能性を潰していく必要はあります。

その患者さんは高齢者ではありますが、認知面は割としっかりされている方でしたのできちんと否定してくれました。

腰や手首の可動域なんかも問題なく、触診しても痛みの出現はありませんでした。

ただ、滑って座り込んだ時の両肘の打撲の影響からか両肩の痛みの訴えがありました。

その他は特別変わりはない様子です。

その後すぐに、バイタルサインの測定を行い、合間にリーダーさんへ報告しました。

そこから師長へ報告が行き、担当医師へ連絡が行きました。(メンバーだったので、報告はリーダーにのみ行った)

診察で来られた担当医師に説明し、一緒に患者さんの元へ向かいます。

一通り診察して頂き、指示をもらいますが今回は、レントゲンのみのオーダー指示がありました。

(両肩と右肘)ついでに「痛いとこも撮っておいて」というコメントをもらったので再度患者さんに確認して、両肘のオーダーを追加しました。

すぐにレントゲン室から内線連絡が入り、車いすで連れていきます。

結果は、骨折や脱臼などの所見は見つからず経過観察で見ることにはなりました。

その後患者さんは、やはり肘の痛みの訴えがありましたので、屯用から鎮痛剤の薬を希望されそのまま内服して頂きました。

インシデントを起こしたときの報告は医師・師長・家族がルーチン

インシデントを起こした場合、患者さんに行う一連のルーチンが終わってひと段落付いたら次は、インシデントの報告書や記録の記載、家族への連絡報告をしなければいけないという看護業務があります。

  • 看護記録と家族へ報告

カルテには起こった経緯を時系列で書いていきます。

(SOAPで記入していけばOK!)患者さんの反応や行った検査、ドクター指示、行った看護行為など。

患者さんの家族に起こったインシデントの状況と結果を報告をしました。(そのことも記録に書いておきます。)報告し家族に謝罪した。などなど

家族の反応なども記載する。

  • 転倒転落カンファレンスの実施

たとえ座り込みでも、起こったインシデントはまた起こさないように、転倒転落カンファレンスをチーム内で話し合って対策を立てます。

それを患者さんに実行して予防しました。

今回の転倒転落カンファレンスは、ナースコールの徹底とベッドの低床で対策を立てることにはなりました。

認知症や行動に目が離せない患者さんにはセンサーを使ったり、抑制を考慮したりすこともあります。

  • 転倒転落インシデントの報告書作成

報告書を書く理由は、インシデントの詳細を病棟全体や病院全体に周知させ、情報を共有することで同じ症例が起きないように認識してもらうためですね。

患者さんに及ぼした影響のレベルを設定して、インシデントのランクを決めます。

報告書は師長にその日のうちに提出して起こった内容の確認と、今後の対策が適切かどうかも含めてチェックしてもらいます。(対策が甘かったりすると再度書き直さなければいけません)

たかが座り込みですけど、起こったらマジクソめんどくさいです。

なので、事前の予防が大事になってくるんだと思うんですけど、なかなか難しいテーマですよね。

最初にも話しましたけど、人って自分の意思で動きますからね。

動く以上はコケるリスクが出るんでですね。

まとめ

では、最後にまとめますね〜!

  1. インシデントで看護師が考えることは、流れをどう進めるかの全体をみること
  2. 転倒だけじゃなくインシデントが起こった時の看護のポイントはアセスメント・報告・対策だということ
  3. インシデントに対するアンテナを張ることが大切で、予防できることはしていこう

インシデントって、いつ起こるかは患者さんのADLとの兼ね合いもあるので、運の部分もあるかもしれない。

何でもかんでも抑制して制限をかけすぎてしまうと、患者さんの治療に対する意欲や自尊心を傷つけることにもつながるので難しいところかもですが、なるべく起こりそうな想定は考えておく必要はあるかもですね。

最後まで、読んでいただきありがとうございました〜!

ナースマン



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