血糖コントロールで目標にすべき値はHbA1c「7.0%未満」【重要】


糖尿病療養指導士受験必修再現過去問題集【応用編】
投稿日:2019-03-20 更新日:2020-08-29

血糖コントロールって大事だと思います。

血糖値の変動は血管系に負担をかけてしまうことが分かっていますし、長期的に見ても何らかの症状を引き起こすリスクがあります。

例えば下記のような症状

  1. 「目が見えにくくなる」
  2. 「手足の先がしびれてくる
  3. 「感覚が鈍くなる」

とかの症状が出やすくなります。

病棟に入院してくる患者さんでも糖尿病の治療で来る人は、まず「目がかすんでる」とか「視力が落ちてきた」といったことをよく聞くからです。

では、血糖コントロールってどのくらいを目標にしたらいいかという疑問に答えつつ、治療中に気を付けたい低血糖になりやすい薬の組み合わせは何があるのか?

また、低血糖症状が自覚しにくい場合があるのでその人の特徴について書いていきます。

ついでに糖尿病の薬についても解説していきます。

少しでも参考になればうれしいです。

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血糖コントロールには目標を数字で伝えることが大事

血糖コントロールは常に意識して治療します。

注意するのは血糖値の激しい変動です。

糖尿病の人や予備軍の人は、普段の血糖値とHbA1c値の推移で血糖コントロールがうまくいっているかを見ていきます。

糖尿病合併症予防として日本糖尿病学会が、過去1~2ヶ月の平均血糖値を反映しているとされるHbA1c値の血糖管理目標は「7%未満」として推奨しています。

目標 血糖正常を目指す際の目標 合併症予防の目標 治療困難時の目標
HbA1c(%) 6.0% 7.0% 8.0%

糖尿病治療ガイド2016-2017より

低血糖の観察とポイントは?

目標値が分かったらそこに向かって治療するんですが、一番注意したいのが低血糖です。

関連記事はこちらから参考にしていただけるとうれしいです⬇️

糖尿病治療中に起こる血糖値の変動が一番血管に良くないことが分かります。

とくに低血糖は認知症のリスクファクターでもあるので、出来るだけ起こさせないようにしたいですね。

低血糖症状を起こさせる原因は薬の飲み合わせで起こったりもします。

  • 抗不整脈薬とSU薬またはインスリン
  • ニューキノロン系抗菌薬とSU薬またはインスリン
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬とSU薬またはインスリン

なんかの飲み合わせには注意が必要ですので、この人がなんの糖尿病薬を飲み合わせているかを確認しておくのもいいかと思います。

低血糖を感じにくい患者さんも押さえておく必要があります。

  • 神経障害が進んでいる(交感神経症状が出にくい)
  • 低血糖を頻回に繰り返している(無自覚性低血糖)
  • 高齢者(交感神経症状が出にくい)

高齢者は肝機能や腎機能が弱っていると症状に時間差が出たり、自覚が遅くなったりします。

また、低血糖の訴えが認知症に似てたりするので勘違いしないように事前に低血糖症状の経験がないかと、その時の症状がどうだったかを聞いておけると判断しやすいのではと思います。

血糖コントロールの目標に欠かせない糖尿病薬4種類

 

2型糖尿病においては、大きく分けて4種類の作用に分類されています。

その中から治療に適した作用の薬を選択していきますが、それぞれ作用が似てたりしてごっちゃになりやすいんで要約してまとめたので参考にしてみて下さい。

1.インスリン分泌促進薬
  • スルホニル尿素薬(SU)・・・膵臓に働きかけて分泌を促す
  • 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系)・・・早く膵臓に働きかけて分泌を促す

インスリン分泌促進薬については以下の記事も参考にしてみて下さい。⬇️

  1. スルホニル尿素薬の副作用は、低血糖を繰り返しやすい【作用も解説】
  2. 「超速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)は飲むタイミング

2.インクレチン関連薬

  • GLP-1受容体作動薬・・・インクレチンホルモンを皮下注射で補う
  • DPP-4阻害薬・・・インクレチンホルモンの分解を抑える

インクレチンホルモンに関する記事でも以下をご参照ください。⬇️

  1. 「糖尿病薬で皮下注射が必要なGLP-1受容体作動薬
  2. 「DPP-4阻害薬が日本人向けで管理がし易いその理由は?

3.糖吸収・排泄調節薬

  • α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI)・・・ゆっくり単糖類に分解する
  • SGLT2阻害薬・・・腎臓が尿糖の再吸収をストップする

糖吸収・排泄調節薬の詳しい記事は以下からどうぞ!⬇️

4.インスリン抵抗性改善薬
  • チアゾリジン薬・・・インスリンの濃度を濃くして効きをよくする
  • ビグアナイド薬(BG)・・・肝臓の糖新生を抑える

インスリン抵抗性を改善する記事は以下をご参照してみて下さいね。

  1. ビグアナイド薬と言えばメトホルミン。消化器症状を見逃さない
  2. インスリン抵抗性の原因は肥満です!【質と量のバランス】

まとめ

血糖コントロールの目標値は、HbA1c7.0未満です。

低血糖症状を起こさせる薬の飲み合わせは以下の通りです。

  • 抗不整脈薬とSU薬またはインスリン
  • ニューキノロン系抗菌薬とSU薬またはインスリン
  • アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬とSU薬またはインスリン

低血糖を感じにくい患者

  • 神経障害が進んでいる(交感神経症状が出にくい)
  • 低血糖を頻回に繰り返している(無自覚性低血糖)
  • 高齢者(交感神経症状が出にくい)

血糖コントロールに欠かせない糖尿病薬4種類

1.インスリン分泌促進薬

2.インクレチン関連薬

3.糖吸収・排泄調節薬

4.インスリン抵抗性改善薬

糖尿病に限ってではないですけど、必ず目標とする目安がないと治療をするうえで達成感や、成功体験っていうのは得られないです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。



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ナースマン

病棟で働く「老後を豊かに暮らすべく、お金を増やすためのマインドを大切にしている」ナースマンです。