血圧の手術管理で問題になるのは「変動」です。【体験談あり】

高血圧
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血圧の手術管理で問題になるのは「変動」です。【体験談あり】

こんにちは、ナースマン.comネイです。

この記事では血圧について以下のようなことを気にしてたり、疑問や悩みに対して答えていきます。

1.高血が高めなんだけど、手術するとき血圧が高いとどうなるの?

2.血圧って高いと良くないって言われるけど血圧は低ければ安心なの?

3.血圧の薬の特徴が知りたい。

今回は以上のような疑問に看護師の視点から答えて行くとともに、ハイリスク患者の血圧について、からめながら書いていきます。

この記事を書いている私は、看護師歴16年ぐらいの中年男です。

手術に関わってきたので、手術に関しても経験をふまえて少しでも役に立つことがあるかもしれません。

参考にして頂けたら嬉しいです。

血圧は年とともに上がるのが生理的に正しいから心配ない

Control手術時のハイリスク患者で一番多いのは血圧です!

手術適応になった患者さんは、アナムネや既往歴・現病歴などを確認しますが、一番多く持っている既往では、高血圧患者かなあと思います。

高血圧HT(Hypertension)ですね。

手術を行うにあたって血圧の「正しい知識と知っておきたい知識」書いていこうと思います。

高血圧は年齢を重ねるにつれて多くなる疾患です。

手術を受ける患者さんの中ではいちばん多いです。

男性で50歳、女性では60歳を超えると半数以上が高血圧になると言われています。

僕もあと10年後には50台の大台に乗るので、楽しみでもあり不安でもあります。

ここで伝えて置きたいのは、血圧は年と共に上がって行くのが生理的には正しいということです。

理由は、歳を重ねていくと血管はちょっとずつですが、動脈硬化してくるのはしょうがない事実です。

血管の老化現象ですね。

なので、血管に合わせて血圧も上がって来てくれないと、血液を運ぶのに十分ではないからですね。

手術時になぜ血圧が問題になるのか?それは変動です。

monitoring血圧が高いのは年齢的には上がって行くのが正常なのに、手術に関して言うとあまり良くない印象がありますよね。

そこについて話を深掘りしていきます。

血圧が高い患者さんにとって一番の問題は「血圧の変動」です。

しかも、血圧が上がる状態よりも下がるリスクのほうが圧倒的に命に関わってきます。

術中に血圧が下がった場合に起こってしまう「3つの虚血」があります。

  • 脳虚血
  • 心筋虚血
  • 腎虚血

これら3つの虚血が起こることが考えられ、術前より30%の低下すると脳卒中のリスクが増加するとの報告があります。

また、平均血圧が55mmHg未満(あまり計算しないと思いますがエビデンス上では)の時間が長くなると急性腎不全(AKI)や心筋梗塞が増えるとの報告があります。

意外だったのが血圧の上昇については合併症はありませんでした。

つまり、血圧の低下は十分注意が必要なのに比べ、意外と多い血圧が高い状態は、さほど問題にはなっていないということです。

血圧のガイドラインではどういっているのか?

ガイドラインでは血圧コントロールは180/110mmHg未満にコントロールしたほうがいいですよ!

ってことになっております。

血圧が高いのは、あまり重要ではないとされてはいます。

実際良く起こるのは「緊張や興奮状態などの2次的要因からくる心因性の高血圧」ですね。

やっぱり高すぎるとよろしくないのは、誰もが実感している血圧が高い状態。

ガイドラインでちゃんと血圧のことが示されているのはありがたいです。

つまり、短期的な血圧の上昇はあまり問題にしなくてもよいです。

長期的な血圧の上昇は、動脈硬化をまねくので血圧コントロールしましょう!

ってことですね。

むしろ血圧が下がり過ぎるのが問題なんです。

血圧を下げる薬についての特徴

色んなタイプの降圧剤があります。

将来動脈硬化を少しでも遅らせたい人もいると思うので、

血圧の薬にはどのような作用があるのか特徴を押さえてみましょう。

  1. β遮断薬・・・急に中止すると心血管系の合併症が起こりやすい
  2. カルシウム拮抗剤・・・手術当日でもチョイスされ比較的影響を及ぼす可能性が低い
  3. ACE阻害薬/ARB・・・脱水傾向になると低血圧や腎機能低下を起こす可能性がある
  4. 利尿薬・・・利尿効果があるので脱水傾向時には低血圧や腎機能低下を起こしやすい。

私の経験では、当日血圧が高くて術前に降圧剤を服用したほうがいい場合にはカルシウム拮抗剤が選択されますね。(ペルジピンとかね)

原疾患として治療されていない患者さんであれば、比較的緩やかに血圧は落ち着いてくれます。

術後、血圧の上昇はどう判断するか

術後の血圧上昇については、痛みによるものなのかを判断します。

まずは患者さんの痛みの状態をアセスメントして疼痛コントロールに努めるようにします。

高血圧が問題になるのは、血圧の値ではなく変動が大きいことなので、痛みを取り除く援助をしたり早めの鎮痛薬や座薬、場合によっては注射で取り除いてあげることを考えると良いかもしれません。

血圧の変動には色んな要因があります。

例えば、痛み・不安・恐怖・体調・睡眠不足・緊張などですね。

高血圧のほとんどは様子見でいいものがほとんどです。

血圧が高ければ病態以外に何か原因があるのではないかと、アセスメントして援助するのも方法の一つです。

注意しなければいけない高血圧もありますが、それは高血圧緊急症と呼ばれるものです。

血圧の異常高値で臓器障害(脳症・脳出血・心不全・腎不全・など)を急速にきたす病気です。

これらを見極めるのは症状でしかありません。

意識障害・頭痛・悪心・嘔吐・神経障害・心不全・腎不全の所見を観察することが大事になります。

まとめ

手術時の血圧はやはり変動に注意しなくてはいけません。

体に対して、特に血管系やそれに係わる臓器に影響を及ぼすことがあるんですね。

血圧が高いと血管の動脈硬化をまねき、血圧が低いと血液の虚血状態をまねくってことです。

また、血圧が高い状態よりも低すぎる状態の方が、色々な合併症を引き起こすことが多いという事を認識して頂いた方がいいです。

普段の状態を知り、何かおかしいと感じることで早期発見や適切なケアにつながるので参考にして頂けると嬉しいです。

以上、「血圧の手術管理で問題になるのは「変動」です【体験談あり】」でした。

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