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インフルエンザ対策と予防、検査キットに関するまとめ
インフルエンザにかからないための個人で出来る対策や予防法って何があるの?
インフルエンザ流行の時期になってきたら対策と予防が知りたくなります。
自分で出来る対策から、万が一インフルエンザにかかってしまったときの検査方法についてある程度知っておく必要があります。
ってことで、インフルエンザ対策と予防、検査キッドについてまとめてみようと思います。
毎年インフルエンザの流行は12月中旬ぐらいから出始めてきます。
毎年のことですが、暖冬と言われたり例年並みかそれ以下かで、インフルエンザの流行する時期はまちまちですね。
インフルエンザの予防接種は11月中旬がベスト
でもインフルエンザの予防接種はいつがいいかというと、毎年のことなんで必ずインフルエンザは流行ります。
予防接種は11月中旬くらいからしておくのがセオリーですね。
免疫抗体の獲得には予防接種して2~4週間ぐらいかかるからですね。
インフルエンザの概要
潜伏期間・・・1~3日間ただしウィルスが少なければ7日間
症状・・・38~40℃の高熱。関節痛・筋肉痛+風邪症状
インフルエンザワクチン接種・・・37℃台に押さえられることが多いことが分かっている。
小児・・・中耳炎の合併症や熱性けいれん・気管支喘息を誘発することもある。
高齢者・・・呼吸器・循環器・腎臓などの慢性疾患・DM・免疫機能低下の患者では原疾患の増悪とともに二次的な感染症を引き起こす可能性がある。
感染経路・・・咳/くしゃみでの飛沫感染と接触感染で成立する
ウィルスの生存期間・・・凸凹面では8~12時間 平滑表面では24~48時間生き続ける。
インフルエンザで問題視されていること
無症候性感染が一番厄介でして、症状が出なかったり軽かったりするので本人も知らないままウィルスを撒き散らしていることがアウトブレイクの発生原因の問題となっているんですな。
ちょっとでも症状がある人や健康だと思っていても集団ではマスク着用をすることと、手洗いの習慣化が大事になってきますね。
インフルエンザ診断の検査
咽頭ぬぐい液法か鼻腔吸引液法で検体を採取します。
よく使われるインフルエンザ迅速検査キッドでは約15分で判定が出ますが、検出感度は69.2%となっているので陰性と出たからといって絶対ではないということになるんですね。
原因は、発症から時間があまりたっていない時(ウイルス量が少ない)と、検体採取のやり方の問題が挙げられる。
発症から12時間経過している必要があるわけです。
なので陰性であったら時間をおいて2回検査することがあります。
インフルエンザの治療は?
インフルエンザの診断がでたら発症から48時間以内に治療を開始します。
吸入薬・・・ザナミビル(リレンザ)ラニナミビル(イナビル)
内服・・・オセルタミビル(タミフル)
DIV・・・ぺラミピル(ラピアクタ)
タミフルは1日/2回を5日間飲み切りする。症状が途中良くなってきても中断しないこと。
理由は、タミフルの耐性株のインフルエンザウイルスの発生を防止するため。
インフルエンザワクチンの予防接種の効果
重症化を予防することに効果がある。
インフルエンザに罹らないようにするためではないということですな。
エビデンスでは、高齢者の福祉施設に入所している65歳以上の患者について、発病を34~55%阻止した。
死亡を82%阻止したと効果があった。
インフルエンザの対策
- ワクチンの予防接種をする。
- 注意事項として鶏卵アレルギーの既往がないかを確認すること。
- 妊婦は何週目であろうと問題ないことが分かっている。
- マスクを着用する。咳エチケット・呼吸器症状がある人はマスクまた、鼻や口にハンカチなどを当ててその後、手洗いや手指消毒を行う。
- 早期鑑別診断をして対応していくことが大事。
- 医療従事者が感染源になることがあるため、インフルエンザの診断がもしくは疑いのある場合は無理に出勤しない。
- 風邪症状がある人は休憩室での感染拡大も報告されている。
- 発症後5日間を経過し、解熱後2日間を経過するまで休業する。(学校保健安全法より)
- 同室者や濃厚接触者は予防内服を考慮する。(タミフル75㎎1回/日・7~10日間投与)
インフルエンザ予防にうがいは効果あるのか?
答えはNOです。
うがいは衛生的効果しかなくインフルエンザ感染の予防にはならないことが分かっているんですな。
インフルエンザウイルスは粘膜などに付着すると約20分で細胞内に入りそのまま増殖していくので間に合わないわけです。
加湿器にもリスクがある
インフルエンザの生存率は湿度30~40%が生存し易いことが分かっています。
加湿は40%以上か50~60%に保つ。
ただし、湿度が低いと院内感染症が発生しやすくなるという報告は無いようです。
加湿器にはいくつかタイプがあって、蒸気式・気化式・超音波式がある。
水には緑膿菌・アシネトバクター・レジオネラ菌などで汚染され院内感染の原因になる。
超音波式は、水槽の水が微生物で汚染されるとエアロゾルが大量に噴出されるので、CDCは使用しないように勧告されています。
病院によっては禁止しているとこもあるんです。
インフルエンザ発症時の病棟の対応
- 出来る限り個室対応する
- 同室者は3~4日移動せず観察する。
- 個室がない場合はカーテンで遮蔽しベッドの間隔を2メートル程度保つ
- 職員の健康状態をチェックする
- インフルエンザの発生の原因と状況を確認し調査する
集団発生時の対応
感染対策チーム(ICT)や感染管理担当者への報告をする
1部署でインフル様症状患者が2~3日以内に2名以上発生し、1名でもインフルの診断がされたら集団感染として対応強化する。
施設長の判断に従い、病棟閉鎖や面会禁止、患者の転棟禁止などを考慮します。
まとめ
インフルエンザは毎年流行する時期が決まっていますので対策は前もって出来ることを念頭に置きながら注意していきます。
万が一感染してしまったら早期に診断し適切な対応をとることが大事になりますね。
あくまでも迅速キッドの診断は100%ではないということ。
また、予防接種はかからないようにするためではなく、かかった時に重症化しないようにするための目的があることを理解しておいた方がいいですね。
それはエビデンスでも示されされた通りです。
以上「【超重要】インフルエンザ対策から予防に関するデータ【まとめ】」でした。
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