足の深爪が引き起こす陥入爪治療は何があるの?【単純法がオススメ】

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爪 手術に関する看護

足の深爪が引き起こす陥入爪治療は何があるの?【単純法がオススメ】

深爪が引き起こした足の陥入爪治療は、中途半端にすると再発して完治しないですよ。

足の親指の爪が変形して食い込んでしまい「深爪が痛くてたまらない方」「深爪から陥入爪になって悩まされていて治したいという方」にオススメの治療って何があるの?という疑問に答えていきます。

私は整形外科に14年ほど看護師として働いていました。

今までの経験から陥入爪の治療法でいちばん治りが良くて、再発しない治療が何かを見てきたので記事の信頼性は割と高いのではないかと思いますので、興味のある方は参考にしてみて下さい。

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足の深爪は放っておいても治らない。そのうち陥入爪になります。【断言】

足の深爪は、「放っておいたら自然と痛みがなくなって治るんじゃない」とかって思っている方がいますが、これは間違いです。

深爪はひどくなると陥入爪になってしまいます。

爪が皮膚に食い込んでしまうことでそこから痛みを自覚します。

爪は年齢とともに変形してきますし、定期的に爪を切ってあげないで伸びるのを放置したままにすると、靴などの外的刺激から徐々に変形してきて爪が内側に巻いてくるんですね。

で、それをほっておくと食い込んだところに傷を作り、そこから細菌が入り込んで化膿してしまいます。

陥入爪は、靴が履けなくなったり触ると痛みが増強してしまうという疾患です。

整形外科では意外とよくみる疾患です。

私の勤めていた病院では外来に月に3~4人は初診で治療しに来られていましたね。

好発部位は圧倒的に母趾(足の親指)の爪すね。

しかも、陥入爪になる人は片方だけじゃなく両方の足に出来てしまったりする方が多かったように思います。

親指の爪だと内・外側のどちらでも発症しますし、化膿した状態で我慢しきれず受診される患者さんが多いですね。

患者さんも、爪が食い込んで痛いってのは分かってるんだけど、どう対処したらいいかわからずに放置したまま悪化するっていうのか圧倒的に多いです。

そもそも、足の衛生状態ってものすごく雑菌だらけで汚いです。

靴をはいたりしますし、靴下の中は常に湿潤状態なわけですから菌が繁殖しやすい環境になります。

なので傷があると化膿しやすい。

しかも巻き爪(陥入爪)って一度化膿してしまうと治療が長引くうえに再発率が高くなるんで厄介であります。

自分でこまめに爪が食い込む前に切って、爪の手入れをしたりして巻き爪(陥入爪)にならないように予防してるなら別ですが、みなさん普段からあまり意識しないようです。

足の深爪(陥入爪)になったらどんな治療があるのか?

足の深爪(陥入爪)になってからについてですが、色々な治療法があります。

  • 症状が軽ければ食い込んでいる爪のみをカットして抗生剤の内服治療で経過を見ていく方法。

炎症が治まればラッキーなぐらい気休めな治療。

  • お医者さんに爪を全部除去してもらう方法(抜爪)

想像するだけで痛いし、私個人的にやった人見たことないです。

もちろん麻酔をしてしますが、爪が再生するまでかなりの期間を要する。

また、根本的治療ではないのでようやく爪が伸びてきてもまた爪は同じように食い込んでくるので定期的にメンテナンスしないとかなりの確率で再発します。

  • 食い込んだ爪を金具を使って矯正しようとする方法。

装具ですね。めっちゃ時間がかかるし金具を付けとかなければいけないので管理が大変。

違和感を感じるし、時に痛みも伴う。

  • お医者さんに食い込んでる爪だけを根元から切ってもらう方法。(単純法)

処置になるので麻酔をして行われます。(保険適応)

10日間~2週間の消毒通院と抗生剤の服用が必要。

爪を一部除去するだけなので完治率は高いし治療期間も短い。

  • お医者さんに食い込んでる爪だけ根元(母床)から除去する方法(フェノール法)

フェノール法と言います。(保険適応)(複雑法とも言う)

陥入爪を繰り返してしまうときに行います。

根本的治療なのでフェノール法(複雑法)をするとよっぽどでない限り再発しない。

単純法に比べて費用が高い(単純法は1400点に対してフェノール法(複雑法)は2490点)

3割負担で単純法だと4200円の処置代金がかかります。

フェノール法だと7470円の処置代金が費用としてかかる。

巻き爪(陥入爪)の一番いい治療法は?

では、どれが総合的に見て一番いい陥入爪の治療法は?と言いますと

「単純法で治療してそれでも再発するなら複雑(フェノール法)を実施する」です。

足の深爪(陥入爪)ってちゃんと根本的治療をしないと意外とめっちゃ再発するので注意が必要なんです。

ですが、爪の一部除去する単純法をすると約9割の方が完治するので、まずは単純法をオススメしますね。

ほぼこれで大丈夫なんですが…

でもまれに再発するのでその時は複雑法(フェノール法)をお勧めします。

治療期間も麻酔もほぼ単純法と変わらないので。

再発するなら最初からフェノール法をした方が費用は高いけど確実に完治するんじゃないの?て考えますが実はフェノール法も100%完治ではないです。

爪って年齢とともに変形していきますので、将来絶対に再発しないとは断言出来ないんですね。

フェノール法をしての再発率はほぼないですが長期的に見ると0ではないので、あえてここではファーストチョイスでの治療法としては勧めません。

私の経験から巻き爪のオススメな治療法が単純法なのは、十分完治して治っていった患者さんをたくさんみてきたからですね。

「フェノール法」ってどんな治療法?

フェノール法とは、母床と呼ばれる爪の根元をフェノール液という薬液で焼くことで爪の再生を絶っちゃおうていう方法のことです。

フェノール法をすると深爪になる部分だけを取って、巻いてくる爪を根元から延びてこなくさせるんですね。

まとめ

足の深爪(陥入爪)の治療は色々方法がありますが、納得したものを選択してくださいね。何回も痛い思いをしたくないなら思い切って爪を一部除去する単純法を選択治療してみましょう。

もし、症状が軽く先生と相談したうえで抗生剤の内服で様子を見てみるのもいいと思います。しかし、それでも改善の兆しがないようでしたら、思い切って処置をした方がいいですね。

①単純法

②単純法で再発したらフェノール法(複雑法)

痛いのが嫌だからといって、中途半端に装具を着けてみたりしても時間がかかる割には効果が得られないです。

再発程ツライしがっかりするものはありません。時間ももったいないですからね。もし周りに巻き爪(陥入爪)で悩んでいる方がいらっしゃたら迷わず単純法をお勧めします。

以上、「足の深爪が引き起こす陥入爪治療は何があるの?【単純法がオススメ】」でした。

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