ラパコレ術後で嘔吐するかをPONVで予測する方法は?

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ラパコレ術後の合併症の嘔吐に限ったことではないですが

今日はラパコレ「腹腔鏡下胆のう摘出術」について書いていきます。

ラパコレは手術を受ける側もする側もリスクを負う可能性が低い

医療業界ではよくラパコレって言うんですけど、そもそも医療技術が発達して出来るようになった術式です。

なので、開腹での手術を薦められればそれなりに病状は悪化しているし術後の合併症のリスクも高くなるということが言えるんですね。

あくまで腹腔鏡下で手術可能ですと言われる場合は、軽症で術後の合併症も比較的気にしなくてもいけるんじゃねっていうことになるんすよね。

もちろん、腹腔鏡下と開腹の侵襲の違いからも開腹が体にとって負担が大きいのは容易に想像できますしね。

ラパコレとは腹腔鏡下胆のう摘出術のこと

私の経験から、ラパコレ術後の患者さんがいきなり嘔吐してしまってビビったことがありましたんで、それについて書いていきます。

【患者情報】

いたって健康な40代後半 女性 体格は大柄であります。

既往歴は HT

術前は順調にいきまして予定通り開始しました。術中では癒着が多少あったものの問題なく終了して胆のう摘出されています。摘出時に一部胆汁が漏れたようですがキレイに洗浄しドレーンを肝床下に留置しておりました。

術後創痛が強くアセリオとフェンタニル(オピオイド)を追加があってます。覚醒も悪く何かで覚醒を促進させて無事終了です。

入室から帰室まで約2時間半でした。帰室後、覚醒も良好で会話も成立し、創痛は自制内。酸素もカニューラで2L持続。点滴はヴィーンF。0時までに残3本ソルデム500ml系(4時間4時間3時間で時間振り)発汗が著明でしたが笑顔も見られ安心されている様子でありました。

膀胱バルーン留置にて混濁なく乏尿もなく経過しております。

帰室後、1時間後ぐらいから創部痛が増強し嘔気も出てきていたため、アセリオを追加で点滴追加しその後疼痛軽減していました。疼痛スケール(NRS)は5→1に軽減。創痛軽減に伴い嘔気も消失しました。

尿測では帰室後2時間で1300ml、4時間でトータル1750ml流出。

呼吸状態や循環状態酸素化も問題なく経過していました。気になる点と言っても発汗と疼痛の持続とあと口渇ぐらいです。意識も低下無く、覚醒状態も良好でしたからね。酸素も2Lから1Lへ減量。

で、帰室後4時間後ぐらいに訪室したときに患者さんから「気分が悪くなってきました」「吐きそうかもしれない」という返答があり。

急いでプリンペランのivのために準備し、もう一度訪室したときには嘔吐されていました。ガーグルベースンを用意していなかったため病衣と肌着が汚染してしまいました。吐物は胃液様でした。

吐いた後、プリンペランのivも行たのも効果があったのか徐々に落ち着いてきましてですね。バイタルの著変もなく夜勤さんにバトンタッチしたわけであります。

嘔吐の原因としては、手術の影響か全身麻酔の影響なのか抗生剤の副作用なのか術後の痛みのせいなのかよくわかりませんで。

思い返すと腸蠕動音は聴取不可でしたので腸もまだ動いていない状態ではありますけど。分からないので調べてみるとそれっぽいのが見つかったので紹介しますね。

術後合併症の「PONV(ポンブ)」とは?

ポンブとは、術後の悪心・嘔吐のことで頻度は25~30%。

日本ではあまりなじみがありませんが、海外ではエビデンス的にもガイドラインがあってリスク因子があります。

  • 患者因子:女性、乗り物酔い、非禁煙者、若者、片頭痛持ち
  • 麻酔因子:揮発性麻酔薬(セボフルラン、イソフルラン)、笑気(亜酸化窒素の使       用)、長期に及ぶ麻酔時間、術後のオピオイドの使用
  • 手術因子:胆のう摘出術、腹腔鏡下手術、婦人科手術

これをさらに単純化して4台リスク因子

  1. 女性
  2. 乗り物酔い・PONVの既往
  3. 非喫煙者
  4. 術後のオピオイド使用

これら因子の数が0,1,2,3,4とあるとPONVの発症頻度は

10%・20%・40%・60%・80%になると報告されています。

予防は、制吐剤の使用です。オピオイドを使った患者さんには制吐剤も一緒に投与しようという考えですね。

ただ、日本ではまだガイドラインが存在しない為アメリカで推奨されている制吐剤が使用できずにいるのが現状のようですね。

まとめ

ということで、今回の嘔吐した患者さんをPONVに当てはめると少なくとも3つか4つ該当するので60%の確率で嘔吐するということになりますな。

制吐剤の使用で予防するようですが、他にも嘔吐を想定して準備しておくことは出来ます。

  • ガーグルベースンを準備しておく。
  • 患者さんに可能性として伝えておいて変化があったら教えてもらう。
  • 指示を確認しておいて対応を早く行う。

これを踏まえて次は同じようなことにならないように看護していきます。

ラパコレ術後で嘔吐するかをPONVで予測する方法は?” に対して1件のコメントがあります。

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