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判断に迷ったり分からない事ってだいたい夜勤で起こる
夜勤に入り始めると、夜色んな事に遭遇するんですよね。
私は、夜勤をし始めて3カ月になるんです。
いや~毎回毎回「エ~、これどうすんの?」
っていう場面がやたらと起こるんですわ。
参考になるかはわかりませんが、そんな夜勤中に遭遇したエピソードを一つ紹介します。
夜勤中に起こった「なぜ」はどうすればよかったのか?
癒着性イレウスの患者さんで、その日の昼ごろ入院してきた患者さんです。
来る前に10回ぐらい吐きまくってたそうで入院早々イレウス管を挿入したんですね。
私が夜勤であいさつしに行ったときは、すでにチューブが鼻から出てましてバック内に黒茶色様の排液が多量に溜まってました。
いかにも腸が動いてなくて通過障害を起こしている感じ。
イレウス管を挿入してからは吐き気も落ち着いてお腹の症状もなく過ごされ経過観察状態。
で、その日の深夜ぐらいの巡視時になにやらベッドサイドのシーツが黒く汚れているのに気付いたわけですよ。
ちょうど、イレウスチューブがベッドに触れているところが黒くなってる。
ん?
と思ってよく見たらチューブの横から延びてる側管から排液が漏れてるじゃありませんか!。
確か、その側管は薬を注入する際に使用するものであることは知っていました。
そして、通常は側管にはキャップが付いててさらに側管のルートを真結びして逆流しないようになってるはず。
キャップは付いてなくどこにもないし、結びも緩くてそのまま少しづつ逆流して排液が漏れてきているようでした。
患者さんはというと、30代で若い方だったんですがシーツの汚れも気にしてる様子もなくスマホをいじってました。
これは何か意図的にそうしているのかどうなのか判断できなかったし、異常であることは理解できるけど先生に報告しなければいけないのかが分からず、とりあえず先輩看護師に相談しました。
結局、先輩看護師も分からないということだった。
記録にも記載はないし、指示も書かれていない。
患者さんの状態はいたって順調バイタルサインも安定。
自覚症状もない。
散々悩まされましたが
排液の漏れの応急処置で側管をタオルで巻いて、結びめを再度硬く縛って経過を見ることにしました。
患者さんも気にならないから大丈夫とのこともあったので・・・
そのまま朝まで経過観察ということですね。
翌日の早朝、日勤帯が続々出勤してくる時間帯
何やらバタバタと騒がしくなってるな~って思ってました。
イレウス患者さんのところに駆けつけていく看護師たち。
要は、シーツが排液で汚れているので急いでシーツ交換し始めていたんですね。
その後上司と振り返り
- なぜ汚染したシーツをそのままにしていたのか
- 看護師として何も疑問に思わなかったのか
- キャップがないからといってしっかり結んでいない
- 患者さんが不快ではないかと思わなかったか
- タオルで巻いても意味がない
- 正確な排液量が分からなくなる
ってなことを上司との振り返りで問われ指摘をして頂きました。
それは後の祭り状態で、あの巡視の時に中途半端な対応が引き起こした私の判断ミスと失敗だったんだと感じました。
実際朝の時点でどのくらい汚染が進んでいたのかは見れてないので何とも言えないですが、シーツ交換しておけばよかったと思い人がいないからと言って中途半端で済ませてはいけないなと痛感しました。
幸い、患者さんの全身状態は回復してきていて何もトラブルが起きなかったことが不幸中の幸いといたしましょう。
イレウスの排液は黒っぽくその色からも想像できるように腸管内に貯留してる糞便が排出されるので衛生的にも汚いんだと聞きました。
つまり、患者さんはうんこまみれのシーツの中で一晩過ごしたことになるわけです。
そこに気付いていれば、シーツ交換しておこうと判断できたはず。
まだまだ、全体像が把握できていないことに気付くことができた貴重な経験だったと思います。
判断に困ったらしておきたい3つのこと
判断に迷ったら以下のことは確認しておいた方が後々面倒にならないかと思います。そうしたうえで物事の判断をしていきましょう。決して自己判断でしないように注意します。
- 先輩や周りに相談
- カルテに記載がないか確認
- 患者さんの異変の確認
まとめ
新人の頃は経験が少ない中初めてのことだらけで判断していかなければいけない所があって、人がいない夜間帯に困ったことが起こると判断に迷ったり足りなかったりするもんです。
これは誰もが経験してその積み重ねで成長していくのでしょうが日々の勉強に加え吸収していくのが大変ですね。しっかり受け止めて次につなげることで少しづつ前進していけばいいと思います。
落ち込むことも沢山あるけれどその先には成長した自分がいるので適当にやり過ごしていこう。
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