中年おっさんが全力速で走って嘔吐するのは、タキって嘔吐するのと同じ現象だよ

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頻脈が引き起こした嘔気・嘔吐は12誘心電図で根拠を取るべし

今日は頻脈でナースコールがあったことがありましてその時の観察を通してアセスメントし介入した結果とその後の評価について書いていきます。

頻脈とは脈拍が普通よりか多く脈打つ状態のことですが、病棟ではよく「タキってる」とか「はしってる」なんてことをよく耳にします。

頻脈は英語で「タキカルディア」と言いまして、そこから略して使うようになったんでしょうな。

頻脈の患者さんは、つまりタキってしまった患者さんは、おもに胸部症状を訴え気分不良や息苦しさなど色々な症状を出現させます。

で、ひどくなると胸苦しくなってきた延長で嘔吐してしまったり、胸部不快感をさらに強く訴えるわけであります。

嘔吐や胸部症状などの訴えは必ずバイタルサイン後に心電図を取る

Chest symptomsそういった訴えがある患者さんにはまず、バイタルサインの測定を行ったら速やかに12誘導心電図を取ることを心がけましょう。ていうかルーチンで求められます。

なぜ12誘導心電図をとることを求められるかというと、万が一タキってる原因が心筋梗塞などの致死性のモノであった時の対応が早期治療でないと場合によっては患者さんの命に関わってくるのは理解するのに難しくないと思います。

遅くなったら「タラレバ」で早く12誘導心電図で検査しておけばこんな結果にならなくて済んだのではとなるわけですね。

つまり、後々面倒な責任の所在を押し付けられる可能性があるんですな。

重要なのはタキってるうちに12誘導心電図を測定して証拠をつかんでおくということが大事になります。

時間経過とともに症状が消失してしまった後に心電図を取っても、原因追及が難しくなるから後の祭り状態になるわけですな。

で、そのタキってる状態が心臓の血管系の器質的な問題からではなく、例えば精神的なものや心因的なものであれば時間とともに落ち着いてきたりします。

ですが、吐きまくってる患者さんにとってはキツイし具合が悪くてしょうがないわけで、早くどうにかしてほしいと思ってナースコールを押しまくりみたいな感じになるんですわ。

タキってる患者さんは実際にはどんな状態なのか?

患者さんの身になって考えて、実際どんな状態が患者さんの体の中で起こっているかと言いますと、私みたいな運動もしていない中年のおっさんがいきなり全速力で100M走ったとしましょう。

full speed

そうしたらどうなるでしょうか?

ゴール出来たとしても呼吸が荒くなり、しまいには吐いたりしますよね。て言いますか絶対100メートル走れる自信はありません。絶対が付きます。

多分「ヤバい死ぬ!」って思います。いや絶対思います。

これでもかっていうぐらい息が荒くなって、それでも息が落ち着かず苦しいまま胸が張り裂けそうな感じになって吐き気の往来になるでしょう。いや絶対なります。

そんな状態と想像して頂ければいいでしょうか。いや絶対もっと酷いはずです。

つまり、何が言いたいかと言いますとタキって嘔吐する患者さんも、激しい運動して嘔吐する状態も同じ身体的反応が起きているということです。

そう考えると急いで楽にしてあげたくなるでしょう。

幸い何も疾患がない患者さんに限りますんで、きちんと12誘導心電図を取ってからの話になりますが。

まとめ

頻脈が度を過ぎるとその後の症状として嘔気・嘔吐や胸部症状に発展してしまうので、タキっている時こそ原因検索のために12誘導心電図をとることを忘れないようにしましょう。

心臓に問題がなければそれほど緊急性は無くなってくるんで、対症療法としてケアしていけばゆっくり患者さんに対応できるからですね。ただし、その間も患者さんは苦しくてきつい状態というのは理解してくださいね。

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