頻脈の看護は12誘導心電図検査が必要かを判断すること【経験談】

脈触知

頻脈の看護は12誘導心電図検査が必要かを判断すること【経験談】

頻脈で吐き気がするという訴えの患者さんがいました。

普段の脈拍数はこんな感じです。

80回/分ぐらい

その時は120回~150回/分で頻脈

となっていました。

その時は、何をどう行動していけばいいか分からず右往左往したのを覚えています。

・頻脈になって吐き気がしている患者さんがいたら、まずどうすればいいの?

こんな疑問に、ぼくの経験をもとに回答していきます。

この記事をよんで分かることは以下のとおりです。

  1. 頻脈で吐き気や胸部症状があるなら心電図をとる
  2. 心電図をとる理由は根拠を残すため
  3. 頻脈を「タキる」と呼ぶ
  4. 頻脈で吐くのは、たとえると全力疾走と同じ

では、さっそくいってみましょう。

頻脈から嘔吐や胸部症状などがあるときの看護は、必ずバイタルサイン後に12誘導心電図をとる

胸部症状

いきなり結論からになります。

頻脈で吐き気や胸部症状の訴えがあったときの看護は、すみやかに12誘導での心電図を医師に依頼して検査することですね。

ぼくが経験した症例は、こんな訴えでした。

・脈拍数120~150回/分

・「胸の当たりが気持ち悪い」

・「吐きそう」(絶食中で吐きけはあるが、嘔吐まではない)

と言ってナースコールがありました。

頻脈で吐いたり、胸に何か症状があるときはバイタルサインの測定をしたら、すみやかに12誘導の心電図をとることを意識した行動が適切かもですね。

ルーチンで心電図を取らなきゃと思った方がいいです。

必ずと言っていいくらい、あとで心電図を検査したのかが問われ、求められます。

モニター心電図を装着してもいいと思います。

ですが、まずするのは12誘導の心電図の検査をとるようにした方がいいかもですね。

もし、心臓に異常があっての頻脈であれば、どこの部位に血管の異常が出ているかがわかる検査は12誘導心電図だからですね。

順番としては以下のような感じです。

  1. ガーグルベースンで嘔吐の対応
  2. バイタルサインの測定
  3. ドクターに報告し12誘導心電図の検査を依頼する
  4. 指示受け
  5. モニター心電図で経過観察

頻脈の中にはわるい不整脈がかくれている時があるので、12誘導心電図をとっておきたいところではありますね。

モニター心電図では、くわしい心臓の情報がとれないので、12誘導心電図をとります。

また、ドクターから脈拍をさげるお薬などが処方されることもあるので、モニター心電図で経過観察していくことになるかと思います。

12誘導心電図で根拠をとる理由

心電図

なぜ12誘導心電図をとることを求められるか?

万が一頻脈で、タキってる原因が心筋梗塞などの致死性のモノであったときに、対応が遅れれば命に関わってくるからですね。

「大丈夫だろう」と言って、もし検査がされていなかったら、その後の患者さんの容態が急変してしまったらアウトです。

タラレバになりますが、12誘導心電図で検査しておけばこんな結果にならなくて済んだのでは?

となるわけですね。

つまり、あとあとになって責任の所在を押し付けられる可能性があります。

時間経過とともに症状が消失してしまった後に心電図を取っても、原因追及が難しくなるから症状があるうちに検査するのがいいですね。

重要なのは頻脈でタキってるうちに12誘導心電図を検査して、証拠をつかんでおくということが大事になります。

もっというと、証拠がなくてもよくて、12誘導心電図の検査をしておけばOKです。

原因が何もなくても、原因が分からなくてもいいみたいです。

頻脈をタキっているという【医療現場用語】

脈触知

頻脈とは、脈拍が普通よりか多く脈打つ状態のことです(教科書的には100回/分以上)が、病棟ではよく「タキってる」とか「はしってる」なんてことをよく耳にします。

頻脈は英語で「タキカルディア」と言いまして、そこから略して「タキる」って使うようになったようです。

頻脈の患者さん、つまりタキってしまった患者さんは、おもに胸部症状の訴えから「気分がわるい」とか「息苦しい」などいろいろな症状をいいだします。

で、ひどくなると胸苦しくなってきた延長で嘔吐してしまったり、胸の不快感をつよく訴えることがおおいです。

タキってる原因が心臓の血管系の問題からではなく、精神的なものや心因的なものであれば、時間とともにおち着いてきたりします。

ですが、吐きまくってる患者さんにとってはキツイ症状なので、「早くどうにかしてほしい!」と思ってナースコールを押しまくりみたいな感じになるんです。

そんなときに、医療の現場では「この人タキってる!」とか「はしってるね!」とかいって話に上がるんですね。

タキってる患者さんは実際にはどんな状態なのか?

患者さんの身になって考えて、実際どんな状態が患者さんの体の中で起こっているかというと

たとえば、ぼくみたいな運動もしていない中年のおじさんが、いきなり「全速力で100M走った」

そうしたらどうなるでしょうか?

ゴール出来たとしても呼吸が荒くなり、しまいには吐いたりしますよね。

多分「ヤバい死ぬ!」って思います。

これでもかっていうぐらい息が荒くなって、それでも息がおち着かず苦しいまま胸が張り裂けそうな感じになって、吐き気の往来になると思います。

中年のおじさんが全力速で走って嘔吐するのは、タキって嘔吐するのとおなじ症状っていうことが言えると思います。

そんな状態と想像していただければいいでしょうか。

つまり、何が言いたいかと言いますと、タキって嘔吐する患者さんも、激しい運動して嘔吐する状態も同じ身体的反応が起きているということかもですね。

そう考えると急いで楽にしてあげたくなるかもですね。

まとめ

頻脈のときに何を看護していくかについてまとめると以下のとおりになります。

1.頻脈から嘔吐や胸部症状が訴えられるときは迷わず12誘導心電図をとる

2.症状があるうちに心電図で医学的根拠を記録として残すことが大事

3.中年のおっさんが全速力で走った後と同じ症状がタキって嘔吐した状態と同じ

頻脈が度を過ぎると、症状として嘔気・嘔吐や胸部の症状に発展してしまうので、タキっているときこそ原因検索のために12誘導心電図が必要かどうかの判断ができます。

心臓に問題がなければ、緊急性は無くなってくるんで、ゆっくり患者さんと向き合えるんでしょうけどね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

参考にしてもらえるとうれしいです。

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