病棟で血圧の低い患者に行うシェロングテストの評価方法は?

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血圧測定

病棟で血圧の低い患者を診たらシェロングテストでチェック

シェロングテストとは、起立性低血圧症であるかどうかを判断するテストです。原因は様々ですが主に「心疾患やパーキンソン病患者にみられる症状」です。

例えば、何気にあとは退院を待つのみって患者さんで、日常生活のADL拡大と筋力維持などのためにリハビリが介入されることはよくあることでして、そんな時に「よく分からんけど血圧低いな」とか、立ち上がったり歩いたりするとふらついたりする患者さんはこの起立性低血圧を疑ったりするんですね。

臥位と座位と立位の時の血圧の変動を比較して評価するテストのことをシェロングテストといいます。

シェロングテスト法の方法は?

では早速、シェロングテストのやり方を以下に表示しておきます。

教科書や参考書または、インターネットで調べると若干手技に違いがあったりしてどれが正しいシェロングテストの手技方法なのか混乱するかもしれません。

ですが、基本的な流れとかが多少違っていても、何を数値として比較評価したいかを押さえていれば、大丈夫です。

シェロングテストの測定方法は以下の通り
  1. 患者を臥床にて血圧測定します。
  2. 座位(端座位)にさせた状態で血圧測定します。
  3. 立位直後そのままで血圧測定します。
  4. 立位を保持させたまま1分から5分待ってから再度血圧測定します。
  5. 座位に戻って血圧測定します。

合計5回血圧測定を行い臥位から座位、座位から立位、立位時間での比較(立位直後と立位保持のまま1~5分経過した直後)、立位から座位の血圧を測定して、血圧の変動が20mmhg以上であれば起立性低血圧症と診断されます。

参考にしてみて下さい。hikaku

ふらつきや立ち眩み症状から起立性低血圧を疑う

小難しい話は省きますが、入院中に歩行時ふらつきがあったり、めまいや立ち眩みなどがある患者さんは、転倒する可能性があり特に高齢者の方は転倒のリスクが高いです。

起立性低血圧症の可能性がある患者さんにはシェロングテストをします。

結果を記録に残したうえで予防や対策を立てるためにとても大事なアセスメントであり看護技術の一つです。

私が経験した患者さんは普段の検温時の血圧は正常範囲内で経過しているのに、「ふらつきや歩行時のめまい・浮遊感・立ち眩み」などが症状として見られていたため起立性低血圧症の可能性があるのではないかということでテストしたら起立性低血圧症でした。

起立性低血圧かどうか現病歴から手掛かりを探す

また、基礎疾患のベースとして慢性心不全とパーキンソン病を持っておられないかも起立性低血圧症の手掛かりとして知っておくといいかと思います。

盲点として、心疾患のベースがあり低血圧症状があって当たり前という思い込みや、パーキンソン病の症状の特徴として歩行時のすり足が普段からあるのはあたりまえです。

そこに気を取られて見過ごさないことです。

まあ、ある程度ADLが自立していて日常生活から歩いたり洗面したり、トイレに行ったりっていうことが出来る患者さんでしか評価の対象にはならないんですが、普段から収縮期血圧が80~100台で経過している患者さんとかは注意が必要ですね。

また、歩き方が「なんかすり足で今にもつまづきしてコケそうで安定感がないな」とか、歩行状態でも色んなアセスメントができますのでしっかり評価して、ちょっとでも起立性低血圧症を疑ったらその場でシェロングテストをしてみていいと思います。

見落とさないことが何より大切ですからね。

つまり、こけたりする前に見つけて、出来る対策や治療に結びつけることが大事になりますね。

まとめ

入院患者のトータルサポートの中で排便状況や食事摂取量、ADLの程度の把握や認知度の程度など様々な項目から患者さんが発信するサインに気付きアセスメントすることは、大変ではありますが身につける技術だと感じます。

シェロングテストってよくリハビリスタッフが気付いてしてくれるテストではあるんですが、もちろん看護師も行って患者さんを評価するのでしっかり手技を押さえておきたいですね。

以上、「病棟で血圧の低い患者に行うシェロングテストの評価方法は?」でした。

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