輸血とか血液製剤など血液疾患の治療に必要なくすりの投与はその後インフュージョンリアクション(輸注反応)が起こらないかの観察をしなければいけませんよね。
でも、ほとんどが何事もなく(問題がないに越したことはないのですが)経過してくれます。
万が一ないか起こっても、すぐ医師に報告して対応していけばいいわけで。。。
病棟にいて、トラブルになったという話は聞かないのですが、何を観察して看護していけばいいか知らない人は多いと思います。
よっぽど日常的に治療で関わらない限り勉強するタイミングもないでしょうからね。
でも、インフュージョンリアクションは看護をする上でアナフィラキシー同様に重要な観察で早期発見になるので勉強していきたいと思います。
また、おすすめ書籍もご紹介してますので、よかったらみてみて下さい。
この記事を読んで分かること
- インフュージョンリアクションの看護がわかる
- 投与開始から24時間以内に起こるということ
- 症状と対応がわかる
では、さっそくみていきましょう
目次
インフュージョンリアクションを念頭に看護観察しましょう
輸血や血液製剤(アルブミナーなど)を登用する際、その後の看護観察としてインフュージョンリアクションは常に念頭においておかなければいけません。
理由は、軽症なら経過観察でやり過ごせますけど、重症下になることもあることを想定して看護していきます。
そもそも、インフュージョンリアクションとは、輸注反応です。
副作用ですね。
輸血に限ったことではないですし、薬とか点滴全般(生理食塩水だけの投与でも起こりえます)にリスクはあります。
有名なとこだとアナフィラキシーショックですが、ここではメカニズム的によくわかっていないのがインフュージョンリアクションです。
おそらく、サイトカイン放出が関係していると考えられていますけど、よくわかっていません。
なので、投与開始して24時間以内に起こるのがインフュージョンリアクションの特徴として言われているので、注意して観察していく必要がありますね。
観察項目は以下の通りです
インフュージョンリアクション華道家の看護観察項目
- 発熱
- 悪寒・悪心
- 嘔吐
- 頭痛
- めまい
- 咳嗽
- 発疹
これらの症状は24時間以内に起こることが多いので、観察していきましょう。
インフュージョンリアクションは初回投与に多く発症しやすく重症度も高いです。
でも、初回に発症しても2回目以降は発症しないことが多いようです。
つまり、初回投与の24時間以内がキーポイントになりますね。
インフュージョンリアクションが発症していた時の看護の対応は投与中止すること
インフュージョンリアクションが起こっていないか観察していくのですが、投与方法は最初はゆっくり投与していき徐々に速度を上げていきます。
リスクを恐れて投与時間が長くなると、それだけでも患者さんのストレスは強くなりますし、せん妄のリスクも出てくるからですね。
なので、投与時間は調節していきましょう。
もし、インフュージョンリアクションが重症であったら、まずすることは点滴を止めることです。
それから報告して対応していきましょう。
インフュージョンリアクションの重症度
- 血圧低下
- 呼吸困難
- 気管支けいれん
- 血管浮腫 etr
以上のような症状とかがあれば重症下の可能性があるので即投与をクレンメを閉じて中止してから行動した方がいいですね。
僕の経験上では、今まで副反応は微熱ぐらいしかないですけど、経過観察で血圧とかルーチンで記録していくと思うので変化には注意して観察した方がいいですね。
高熱が出た場合でもそのまま投与して問題なく終了したって言ってた看護師もいたのでとりあえずバイタルをとって報告ですね。
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インフュージョンリアクションの時の治療は何があるのか?
先ほども言いましたけど、まずは投与の中止でそのあとは指示を仰ぎますが、以下のような治療になるかと思います。
- 副腎皮質ステロイド
- 抗ヒスタミン薬
- アドレナリンの皮下注射
炎症反応を抑える薬のチョイスがなされると思います。
と言ってもアナフィラキシーショックと同じような治療か、経過観察かどっちかでしょうね。
軌道確保して酸素を投与したり、ルート確保とか採血の準備とかでしょうか。
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ただ、2峰性のことも考えられるので症状が落ち着いたとしても、引き続き看護の対応としては観察していくことになりますね。
まとめ
- インフュージョンリアクションの看護は24時間以内に注意して観察する
- 症状が出たらいったん投与を中止してバイタルを報告
- 救急時の対応をしつつ引き続き観察していく
滅多に起こることではないかもですが、起こったときにパニクらないようにポイントだけでも抑えておきましょうって話でした。
少しでも参考にしてもらえるとうれしいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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