急変の前兆をデジタル機器以外で判断する方法は?

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デジタル機器が無くても患者さんの急変状態は把握できる

急変の時ってベッドサイドに血圧計とか体温計とかデジタル機器が置いてないもんだから一旦その場を離れてナースステーションに戻りますよね。

それってめんどくさくないですか?急変っていつ起こるかなかなか予測できないから、コールするぐらいの重症だったら問題ないですけど「んっ、ヤバいかな」って時は意外とあるし、そんな時でも一々7つ道具を持っていくのも時間の無駄というか、効率が悪いと思うのは私だけじゃないはず。

ってことで状態把握のバイタルサインって道具使わずに最低限何からしていけばいいかを書いていきます。

看護師は何かあったらいつでも対応できるようにポケットの中とかに色んなモンを入れてますよね。私はあまり持ちたくない方でして、なんで極力軽かるにして仕事してるんですけど、他の看護師さんとかで肩からからポシェットなんかを掛けていつでも携帯できるように工夫してる人もいますね。

看護師が携帯している仕事で使う7つ道具一例

  • ボールペン
  • マジックペン
  • メモ帳
  • テープ類
  • 酒精綿(1パック入り数枚)
  • ハサミ
  • 時計
  • タイマー
  • 院内携帯ピッチ
  • 患者情報の板
  • ゴム駆血滞
  • 携帯用手指消毒用ボトル

などなど、ざっと上げるだけでもポケットに入りきらんわけじゃないですか。

それでもってバイタルサインを測る時は血圧計や体温計・パルスオキシメーター・聴診器・ペンライトなんかが必要になってくるから、「もういやー!」ってなりません?

そもそも一刻を争うかもしれない急変時に血圧測定とか(するけども)の前にするべきことがあります。それでもなんかおかしいと思った時に次のアセスメントとしてバイタルサインが活きてくるんです。

つまり、ルーチンでバイタルサインを取りに行く必要性なんてないと言える。

確かに、ルーチンでバイタルサインを測定する重症患者さんとか状態が不安定ならば話は別ですけど、ちゃんと必要な患者さんを選別するべきなのに漠然とやってるのが現場なんですよね。

呼吸状態で重症度を評価することが重要

バイタルサインはどの項目も逸脱するというのは良い事ではないけれど、とりわけ注意が必要なバイタルは呼吸です。

なので、まず患者さんの元に行ったら呼吸状態を見て確認することである程度把握できます。

呼吸が異常な時って一目見たらわかりますよね、急変が起こる前兆として呼吸状態の変化は、今後その患者さんが急変に移行する可能性があるってことを示しているんです。

他のバイタルで言うと、熱が高熱だったら下げればいいですよね。そこに緊急性はないです。患者さんはキツイでしょうけどね。血圧が高かったからと言ってすぐどうこうなるわけではないですよね。また、酸素化が悪ければ呼吸数が増えたりして代償を行って教えてくれます。

つまり、何か急変の前兆がある時って呼吸が真っ先に反応するんで、それを見逃さないようにすればいいってことです。

呼吸数と呼吸の性状を観察して異常がなければ急変は今のところ考えにくいってことです。

急変の起こるサインって、急変の起こる数時間前に前兆として何らかの変化が起こることが分かっていまして、そのサインが「呼吸の回数増加」と言えるわけです。

デジタル機器が無くても脈拍触知で急変の前兆は判断できる

pulse次に重要なのは「脈拍触知」です。実際に呼吸状態を目視しながら脈拍触知するだけで一石二鳥の情報収集ができます。

脈拍触知はデジタル機器が普及してからは実測値として測定する機会が減ってきているのは間違いないはずです。そこに落とし穴がありますので、呼吸状態とセットで脈拍触知をするとより急変の前兆を広く拾えるようになります。

例えば低血圧状態の場合、ショック状態に陥っている場合でもこの脈拍触知を行えば、橈骨動脈が触れるかどうかである程度の血圧が推測できるので便利です。

脈拍触知でもう一つ重要なサインが分かりますが、それは不整脈ですね。

以前実際にあったことですけど重症患者さんでモニター管理しているのに脈拍が150回/分台とかでタキっている患者さんがいました。でも実測で脈をとってみると50~60回/分で脈も触れにくくなっていました。結局その患者さんは心不全で専門施設に転院した症例がありました。

モニター管理しているからといって安心はできませんね。過度に不整脈を拾い過ぎて原因が隠されてしまういい症例ではないでしょうか。

急変時の対応や新人看護師が必要な知識をもっと知りたいという方にお勧めの本はこちら。実践向きで即役に立つ知識がぎっしり詰まってますよ。

まとめ

バイタルサインで急変をキャッチする前に出来ることについて書きました。まずは呼吸状態を把握すること。急変の前兆はまず呼吸に現れるわけです。

次に脈拍の触知で触れるか不整脈がないか、実測値の重要性が分かったかと思います。モニターやデジタル機器は便利でスピーディーに、かつ継続してモニタリングできる一方で見逃してしまう危険なピンフォールがあるということを念頭に入れておきたいと言えますね。

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