経鼻経管栄養カテーテルが何になると痰が増えるのか?

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経鼻カテーテル挿入患者さんの痰貯留は異物が原因だ

Phlegmこんにちは、ナースマンドットコムのネイです。

病棟看護師をやっています。病棟で起こる様々な困難に対して経験したことや学んだことについて書き綴っていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。

今回は、経鼻カテーテルを挿入している経管栄養中の患者さんについて夜勤で起こった出来事について書いていきます。

経鼻経管栄養カテーテルで栄養補給をする時は?

口から食事が摂れなくなってきた患者さんは鼻からチューブを挿入して栄養の補給をするか、お腹にPEGを造設してそこから直接胃に栄養を摂取するかの選択をします。

どちらの治療も口からの食事摂取に誤嚥のリスクがあるからなんですけど、経鼻カテーテルやPEGを造設したらオールオッケーってわけではありませんね。

それぞれにメリット・デメリットがあるわけです。

嚥下機能が低下した経鼻胃管カテーテルの患者

嚥下機能が低下して止むなく経鼻カテーテル挿入になった患者さんがおりまして、栄養はカテーテルから注入できるようになり誤嚥のリスクは回避できたと思っていました。

もともと肺炎で入院してこられた患者さんで、入院時から咳嗽と発熱が著明で痰がやたらと多かったんで適宜吸引して痰を除去し、気道の浄化に努めていました。

状態も安定して症状も改善傾向になっては来ていましたが、食事再開にしても嚥下機能が衰えていることもあって、食事中や食後にむせ込んだり食べたものを嚥下できずにため込んでしまっていたんですよね。

そうやってSTさんに介入してもらいながら嚥下機能訓練や評価を行ってまいりましたが、このままだと誤嚥のリスクが高いとの判断から、経鼻経管栄養の適応となりカテーテルの留置になったんですね。

しかもその患者さんは高齢なため認知機能も低下してまして、挿入してもカテーテルを引き抜こうとする行為が再三見られたため両腕を抑制せざる負えない状況でした。

もちろん家族の了承の下、終日抑制してカテーテルを自己抜去しないように管理している状態です。本人さんには何とかADLの維持や向上の目的もあったんで、リクライニング車いすに移乗させ食事の時やトイレ誘導を促してADLの拡大を図っていました。

夜勤時の異常なほどの痰

Suppression経鼻カテーテルが挿入されたのですが、痰の貯留は持続している状態だったので日中や夜間も適宜吸引して痰を吸引していました。

痰の貯留は増えることもなかったんですが、改善する様子もなく数日経過した夜勤明けの栄養の時間に訪室した際、患者さんの吸引を行ってから栄養をつなぐのですが、その日はやたらと痰の量が多く夕方から結構頻回に吸引していました。

「なんか今日は痰が多いな」と感じながらもしっかり吸引しておかないと栄養の時に唾液の分泌も増えますのでそれで誤嚥することもあるので、しっかり吸引してましたら患者さんの口ごもった感じがいかにも口の中に何かため込んでる印象だったので、口の中を見てみると咽頭に多量の黄白色の痰の塊があるじゃありませんか!

おそらく患者さんは嚥下困難になっていて、ずっと飲み込むことができない状態で経過していたのではと感じました。

黄白色痰の性状の特徴

しかも黄白色なのでどこかで炎症を起こしている可能性がある痰の性状です。

もしかしたら誤嚥して肺炎を再燃しているかもしれないと思いましたね。ですが吸引では栄養の成分が回収されてる印象ではなかったんですね。

でも、何かしら異常が起こっているのは間違いないかなと思ったので、翌朝の申し送りで日勤看護師のリーダーに報告しました。

結果は、経管栄養のカテーテルが原因で患者さん本人がカテーテルが入っていることでそれを異物とみなしているために生理的反射として痰が分泌されてしまい、痰が多量に貯留してしまっていたのではとのことでした。

つまり、嚥下機能が低下している患者さんは経鼻カテーテルが原因で痰が増える可能性があるから痰の量は観察しなきゃいけないってことですね。

まとめ

良かれと思って挿入した経鼻カテーテルのデメリットなんでしょうかね。その患者さんは経鼻カテーテルの太さを細いものに変えたことで対応しましたが、やっぱり治療とは言っても患者さんにとっては異物になりますから何が原因になるかはしっかりとアセスメントして考えていかなければいけないなと感じました。

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