看取りからエンゼルケアそして出棺までの段取りも看護の仕事

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看取りからエンゼルケアその後の出棺までの流れについて

看取り後の死後の処置、エンゼルケアから出棺まで何をどう段取りして進めていくかについて分からない部分が多いので分かり易く書いていきます。

私の勤めている病棟では患者さんがお亡くなりになるのことが割と多くて、初めて立ち会った時は相当の精神的ショックを受けました。

多分新人看護師にとっては避けては通れないイベントではないかと感じますね。

死期が近づいてくると心拍数が減ってきますが、そうなるといくら酸素を投与しても回復は望めない為、酸素は1Lに落とし看取りの段階に入ります。

看取りからエンゼルケアを通して出棺までの看護の仕事を解説していきますので知りたい方は読んでみて下さい。

看取り後の死亡確認は「聴診器・ペンライト・時計」を準備する

看取りの段階になる前にまず、家族のキーパーソンに連絡し患者さんの今の状態をお伝えします。その後、主治医に連絡します。

家族の到着時間を聞いておくのを忘れないようにします。(到着時間で進めるスピードを調整できるからですね)

次に、主治医が到着するまでに聴診器、ペンライト、時計を用意します。

死亡診断書を準備し患者さんの保険証を印刷しておきます。

モニターの心電図波形は用紙に出し、デジカメに取った後電子カルテに取り込みます。

主治医が到着したら病室へ一緒に行き同席します。

主治医が死亡確認を行います。

聴診器は心音を確認するためで、ペンライトは瞳孔の動きを見て、時計は亡くなられた時間の確認に使用します。

死亡確認が終わったら主治医は退室します。

その後、看護師は今後の大まかな流れを説明しますが誰に伝えるのかをその場の空気や状況で見極める必要があります。

ただ立ち会われた家族にすればいいというものではありません。

中には、取り乱したり到底伝えられない状況はあると思うので、一番適切であろう方に伝えるかどうかを判断しなければいけません。

とても神経を使う場面の一つであります。

看取り後に行う内容について家族に伝えること

伝える内容は、以下の通りです。

  • この後ご遺体の体をキレイにして着替えを行います。
  • 着がえは指定があるか病院から提供してよいかを確認します。
  • ご遺体の清拭と着替えを一緒に行うのか、他の遺族の方の到着を待って行うのか待たずに行うのか決めてもらいます。
  • 着替えたら霊安室へ一緒に向かいますが、葬儀屋に連絡していただくように伝えます。
  • 葬儀屋が到着するまで家族は霊安室にて待機していただくことを伝えます。

主治医は、死亡確認証を発行します。記入されたら誤字脱字がないか看護師もチェックします。

確認証はコピーを取りスキャンして電カルに取り込みます。

死亡診断書の原本は便せんに入れて「診断書在中」と記入し、家族に渡します。(家族の方にも死亡診断書に記載されてある名前や住所に間違いがないか確認して頂きます)

その時、場の空気を読んで誰に渡すのかいつ渡すのかのタイミングがとても大切になります。

説明としては以下の通りです。

  • 診断書を取り出し間違いがないか確認してくださいと伝える。
  • 提出先を伝える。

忘れないように出棺前までに渡さなければいけません。

エンゼルケアを行うタイミングは?

エンゼルケアについてですが、エンゼルセットと指定の浴衣、化粧道具等が入っているボックスを出します。

清拭用にお湯を入れたバケツにスキナベーブを入れ、タオルを2枚、台車に乗せてビニール袋の大きいサイズも準備します。

清拭は、始める前にご遺体に向かって一礼をします。

看護師は、エプロン、マスク、手袋を装着して行います。

衣服を脱がせます。清拭を家族と一緒に行うこともあるのでどうされるかを尋ねます。

今は、鼻や肛門などに詰め物をすることはあまりなく、よっぽど汚染物が出ない限りは詰めないようです。

ご遺体には声をかけながら行います。行うときモニター類や針などは外します。

皮膚縫合が必要な時もあるんでどうするか確認します。

カニューラは捨てます。

麻薬などでフェンタニルテープなどの貼付剤がある時は捨てずに薬局に返却するのを忘れないようにしましょう。万が一一緒に捨ててしまったら見つかるまで探さなければいけなくなりますので。

お着替えが終わったら、両手を真ん中で組ませ、口は閉じるように枕や顎バンドを使ってあてます。

髪の毛は櫛でときます。男性ならひげをそり女性ならお化粧をします。

ご遺体を整えたらストレッチャーに移し毛布を掛け、ご家族と一緒に霊安室へ向かいます。

布団を顔まで覆い見えないようにして移送します。

霊安室では、お焼香の準備をします。

あらかじめ霊安室の鍵を開けて空調を付けておく必要があるので、誰かに依頼しておきます。

葬儀屋が来るまで待機となるのでインターフォンが鳴ったら、病棟に内線の電話していただくことを伝えその場を離れます。

その後に到着される家族や親族に対しては霊安室に案内してよいかを聞いておきます。

最後に

このように、死後の処置では家族の関りや感情の整理に大きく左右される状況です。想定しながらも事務的なことも処理していかなくてはいけないので、至極丁寧な対応が必要であります。

ちなみに、患者さんの申し出で自分の自家用車で葬儀屋に運びたいという申し出がありました。

家族が直接葬儀屋さんに確認していたのですが、死亡診断書があれば一緒に移送しても良いとのことで、一般的に病院側の判断で個人での移送は断ったり大丈夫だったりすると言われたそうです。

色んなケースがあるんで参考にして頂ければ嬉しいです。

以上。「看取りからエンゼルケアそして出棺までの段取りも看護の仕事」でした。

看取りやエンゼルケアについてイラストで分かり易く解説してあるので、もっと詳しく理解したいという方にお勧めの本です。良かったら読んでみて下さい。

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