呼吸困難時に行うべき体位調整と気道浄化の看護ケア実践のまとめ

息
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呼吸困難の時にまず必要な看護ケアは体位調整と気道浄化

こんな医療場面はないですか?

呼吸困難を訴える人がいて、まずその場で対応しなきゃと思った時に、初期の看護ケアってどんなことをした方がいいのかが分からない!っていう悩みについて答えていきます。

呼吸しやすい体位と姿勢を考える

呼吸困難を見たら、まずは呼吸しやすい体位と姿勢を取っているかを考えます。

呼吸は横隔膜の動きでほとんどを賄っているので(その比率は70%)横隔膜の動きに逆らわないような体位を取らせることが大切。

  • 座位
  • ファーラー位
  • ベッドの頭側を60~90度にギャッチアップ
  • 背もたれによりかかせる
  • 両腋下の下にクッションや枕を挟み込んで胸郭の動きを妨げないようにする

これらの体位にすることで重力を利用しながら横隔膜の運動を制限せずに呼吸をしやすくします。

特に気管支喘息の患者さんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんには有効とされています。

紹介した症例は心不全の患者さんでしたが、この場合も有効ですし間違って仰臥位にしてしまうと呼吸困難を悪化させてしまいます。

心不全での仰臥位は心停止に陥ることもあるので体位と姿勢はとても重要な看護知識になります。

気道浄化のための看護援助

次に呼吸困難の原因として痰の貯留があります。

痰が貯留して気道が詰まることで窒息してしまうんですね。

患者さんが喘鳴や湿性咳嗽をしてきたら痰が貯留しているサインになるので、気道浄化をします。

  • 吸引
  • 咳の指導
  • 体位ドレナージ
  • 痰を喀出しやすくする

心不全であれば、肺に水が溜まってきても喘鳴は起こるので吸引の優先順位は低いです。

なぜならば痰ではなく肺に溜まる水が原因で喘鳴が起こるから。

しかし病態も混合してたり薬の影響だったり色んな病態を想定しなければいけないので吸引の準備は必要ですね。

緊急時は一度吸引して確認するのも病態を知る方法の手段の一つです。

咳の指導は緊急時にはなかなかできませんが、ゆっくり深く息を吸い、腹式呼吸の方法で一気に強く腹筋を使って息を吐く。

それを3~4回繰り返すと咳と同様の効果が得られるハフィングを知っておくと役に立つかもしれません。

次に、痰を出しやすくする手技として用手的呼吸介助法があります。

これは患者さんの呼吸のリズムに合わせて呼息時に胸郭を両手で圧迫して吸気時には圧迫を解除する方法。

これをすると痰の移動を促進したり、換気量を増加させる効果があります。

Ⅱ型呼吸不全(慢性的な換気障害)にはこの用手的呼吸介助法は有効とされています。

体位ドレナージは緊急時には適応できないので呼吸困難が強い時は行いません。

この前の心不全の患者さんもそうでしたが、呼吸困難になると死への恐怖からパニックになり、うまく呼吸が出来なくなりますのて、呼吸状態悪化の悪循環に陥ります。

指示が入りにくい状況が想定されるので、出来る援助をまずはするべきです。

まとめ

呼吸困難時の対応として書いていきましたが、初期の援助としては深呼吸を促すことが大事です。

手軽ですぐ実践できるのは、体位と姿勢を整えることです。

その後に気道浄化での吸引や痰が喀出しやすくなるような、吸気時の息こらえをしてもらうなどの痰を出させる援助です。

自己喀痰出来ないと判断されるなら用手的呼吸介助法で呼吸のサポートをします。

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