呼吸困難で、まず行うべき看護は?【呼吸しやすい体位かどうか】

息
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呼吸困難で、まず行うべき看護は?【呼吸しやすい体位かどうか】

こんな看護の場面はないですか?


ナースコールで呼ばれたから患者さんのもとへ行くと、「息が苦しい」と呼吸困難を訴えている。

まず、その場で対応しなきゃと思った時に、「初期の看護ってどんなことをした方がいいのだろう」と考えたが分からない。

呼吸困難のときの看護はどうするのか?

何をすればいいのか?


これについて答えていきます。

この記事を読んで、分かる内容は以下の通りです。

1.呼吸困難のときの看護がわかる

2.呼吸困難の原因のちがいによってする看護がわかる

3.痰をだしやすくする方法がわかる

では、さっそく見てみましょう。

呼吸困難のときの看護は、息しやすい姿勢を援助する

呼吸困難を訴えているときの看護は、呼吸しやすい体位と姿勢がとれているかを見て援助していけばいいと思います。

まずは、呼吸しやすい体位と姿勢になっているのかな?

という疑問を持ち、ポジショニングを調整すればいいです

適切な体位でなければ、患者さんが楽な姿勢や体位に変えます。

呼吸は、横隔膜のうごきで換気のほとんどをまかなっているので(その比率は70%)横隔膜のうごきに逆らわないような体位を取らせることが大切になりますね。

具体的には、以下のような体位を取らせると呼吸が楽になったり、呼吸困難感が和らいだりします。


  • 座位
  • ファーラー位
  • ベッドの頭側を60~90度にギャッチアップする
  • 背もたれによりかかせる
  • 両腋下の下にクッションや枕を挟み込んで胸郭の動きを妨げないようにする

上記のような体位にすることで、重力を利用しながら横隔膜の運動を制限せずに呼吸をしやすくします。

特に、次のような疾患のかたには、姿勢や体位をかえる看護が効果的です。

  • 気管支喘息
  • COPD(慢性閉塞性肺疾患)

つまり、呼吸器系の疾患に対しては看護の効果があるんですが、「じゃあそれ以外は効果がないのか?」というと、効果はあります。

たとえば、心不全の患者さんにも体位は重要で、呼吸困難のときには効果があります。

どの疾患でも呼吸が楽になれば、看護として間違いではないのです。

つまり、呼吸困難を訴えていれば、看護の初期対応として姿勢と体位をアセスメントできればOKです。

呼吸困難のときの仰臥位はムダです

ついでにですが、呼吸が苦しいって患者さんには、間違っても仰臥位にしてはいけません。

呼吸困難を悪化させてしまいます。

心不全での仰臥位は、心停止に陥ることもあるので、体位と姿勢はとても重要な看護の知識になります。

呼吸困難の原因は痰が出せないか飲めないか

次に、呼吸困難の原因として痰の貯留があります。

痰を出せずに貯留したままにしてしまうと、空気の通り道である気道が詰まるので、窒息してしまうんですね。

患者さんの呼吸を観察したときに、喘鳴や湿性咳嗽をしていたら、痰が貯留しているサインになるので、気道浄化をします。

なぜ、気道浄化するかというと、高齢者や嚥下機能の低下がある人は、自分で痰を出すことができなかったり、飲み込むことができなくなってしまうからです。

なので、看護の援助として痰を出させることをします。

気道浄化する方法


  • 吸引
  • 咳の指導
  • 体位ドレナージ
  • 痰を喀出しやすくする

痰を出す看護技術は、経験が伴ってきますので、できることをやってみて痰が除去できるかトライしますね。

よく行うのが吸引ですね。

なれれば比較的かんたんに習得できます。

痰が溜まっているのか、溜まっていないのかの確認が出来るから評価しやすいです。

というのも、心不全であれば肺に水が溜まることで、喘鳴は起こるので、その場合は吸引の必要性はなくなってくるので、原因は痰ではないということが分かります。

なぜならば、痰ではなく肺に溜まる水が原因で喘鳴は起こるからですね。

しかし、基礎疾患の病態が混合してたり、薬の影響だったりと、色んな病態を想定しなければいけないので吸引の準備は必要ですね。

とりあえず吸引して痰なのか、水なのかが確認できるからですね。

緊急時は、一度吸引して確認するのも、病態を知る方法の手段の一つです。

咳をしてもらっての指導は、緊急時にはなかなか患者さんはできません(パニック状態のため指示が聞こえない)

ゆっくり深く息を吸い、腹式呼吸の方法で一気に強く腹筋を使って息を吐く。

それを3~4回繰り返すと咳と同様の効果が得られるハフィングを知っておくと役に立つかもしれませんね。

でも僕の場合、ハフィングをしてもらってる状況に立ち会ったことがないので、ホントに役立つのかは分かりかねます。


次に、痰を出しやすくする手技として用手的呼吸介助法があります。

これは患者さんの呼吸のリズムに合わせて、呼息時に胸郭を両手で圧迫して吸気時には圧迫を解除する方法。

これをすると痰の移動を促進したり、換気量を増加させる効果があります。

Ⅱ型呼吸不全(慢性的な換気障害)にはこの用手的呼吸介助法は有効とされています。

実際、僕もこの方法で換気を援助している看護師を何度か見たことがあります。

なので、効果はあるんだと思います。


最後に、体位ドレナージについてです。

緊急時には、適応できないので呼吸困難が強い時は行いません。

体位ドレナージは基本的に、患者さんの重症度が高くない時にゆっくり痰を出させる看護技術です。

また、安易におこなうとかえって呼吸状態が悪化させてしまう可能性があるのでさそれなりの経験と知識が必要になります。

呼吸困難になると死への恐怖からパニックになりますから、患者さんにとっては「今は、それどころじゃない!」ってなりますよね。

うまく呼吸が出来なくなりますので、呼吸状態は悪化してますます悪循環におちいります。

患者さんがパニックになっている時は、指示が入りにくい状況が想定されるので、出来る看護をすることが優先されますね。

まとめ

呼吸困難時の対応として書いていきましたが、看護の初期の援助としては姿勢と体位のアセスメントです。

1.手軽ですぐ実践できるのは、体位と姿勢を整えることです。

2.吸引をしてみて痰が溜まっていないかを確認すること。

3.難しいけど、患者さんに協力してもらって呼吸を楽にする看護。

4.自己喀痰出来ないなら用手的呼吸介助法で呼吸のサポートを取り入れてみる。

参考にして頂けるとうれしいです。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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