認知症の必要な知識は認知機能症状と行動心理症状(BPSD)の2つの症状でちゃんと区別しておくとどの症状が改善可能かが分かります。

Pocket

認知症の症状はグラデーション認知症の症状を2つのタイプに分類すると認知機能症状と行動心理症状(BPSD)があります

認知症は4つのタイプがあって、それぞれ症状に特徴を持ってたりします。特徴的な症状ならある程度は認知症のどのタイプかってことは予測や当たりが付けやすいのはメリットとしてあるのですが、ガッチリ一致するものではないです。

つまり、症状はあくまでも手掛かりにしかならないので、症状だけで判断するのは賢明ではないということです。なのでこの症状が出たら認知症のこのタイプだ!っていうのがなかなか断言できないのが認知症の難しいところ。

認知症という大枠がある以上、その中に分類されてある認知機能の症状はどれも共通するものばかりで一つひとつがシャープに分けられるものではないということ。それぞれの認知症のタイプはグラデーションの様な色分けでしか表せないということになります。

そこで、症状自体をはっきり分類出来れば便利だよねって考えから症状を2種類に分けてた形が認知機能症状と行動心理症状(BPSD)になります。

認知症について知識を得たい人は是非認知機能症状と行動心理症状については区別できるようにしておくと対応が必要なのかが分かってきますので、ていねいに分かりやすく解説していきます。

認知機能症状と行動心理症状(BPSD)のちがいは「機能」の障害か「環境」の影響か

まずは、定義から

認知機能障害は、「記憶や言語、時間の感覚といった認知機能そのものの障害」

行動心理症状(BPSD)は、「知覚や思考内容の変化、気分や行動の異常という形で現れる障害のこと」というふうに定義されています。

認知機能障害は脳の器質的な障害が原因でおこる症状なので、脳の萎縮や血流の減少にともなって症状を表します。脳のどの場所が障害を受けたかによって症状がちがってきます。聞いたことを覚えられないとか言葉がでてこないとか動作が出来ることとできない事がおこります。

行動心理症状(BPSD)は環境に影響を受けておこる症状が特徴ですので、ストレスや置かれた環境の変化から不安や異常行動とか言動が聞かれます。同じことを何度も聞いてきたり、攻撃的になったりします。

行動心理認知症にはどのような症状が当てはまるかを示しておきますので参考にしてください。

行動症状 攻撃性、徘徊、不穏、焦燥、社会通念上の不適当な行動と性的脱抑制、部屋の中を行ったり来たりする、喚声(わめき声)、泣き叫ぶ、ののしる、無気力、繰り返したずねる、つきまとい
心理行動 妄想、幻覚、抑うつ、不眠、不安、誤認

行動心理症状の分類

「初めての認知症看護」から引用抜粋

行動心理症状(BPSD)は環境や対応で症状改善できる

自然環境認知症の症状を改善したり症状があらわれないようにするには行動心理症状(BPSD)に注目して対応していくと効果が得られます。

つまり、環境や身の回りの人達によって十分改善できるということです。

認知症には国際老年精神医学会という団体がありまして、そこでは行動心理症状を3つのグループに分けて対応について評価分類しています。

グループ①厄介で対処が難しい

グループ②やや処理に悩まされる

グループ③比較的処理しやすい

症状から対処の難しさを分類したものですが認知症の人は近寄りがたいとか、怖いといった印象を受けやすいのは理解できます。ですが全然そんなことはなく認知症を知らないからそのような想像を引き起してしまうのでしょう。

下の表は行動心理症状の対応についてのアプローチを載せておきます。認知症の症状をみたらどのようにアプローチして対処していったらいいかをステップごとに示してありますので、参考にして頂きたいと思います。

留意点など
1)対象とするBPSDを明らかにする 問題を定義して明らかにする。一度に取り組む対象は一つにする。
2)対象とするBPSDについて情報を集める 頻度や時間、怒りやすい場所、その時に誰がいたかを1~2週間記録する。
3)対象とするBPSDが起こった前後の状況を明らかにする 引き金となった要因を特定する。相手にBPSD関与する複雑な要因についての理解を促し、介入の成功につなげる
4)現実的な目標を決めて計画を立てる 出来るだけ本人も交えて目標を立てる。問題となりそうなこととその解決法を想定しつつ、個々に合わせた具体的で小さな目標から焦らず徐々に進めていく。
5)継続的に評価し、計画も修正する BPSDの回数や時間の変化などから評価し、一貫性と柔軟性を持って対応し、時としてその計画を変更していく。

「はじめての認知症看護」より引用抜粋一部変更あり

認知症の症状を知ることができると認知症に対する考えやイメージは無くなります。つまりフラストレーションが無くなりますので是非出来ることから行動していって下さい。

認知症の症状から認知機能障害なのか行動心理症状からのものなのかを会話形式で書かれてあるので理解しやすく、こちらの本も参考に読んでみると認知症についての必要な知識や対応なども理解が深まりますよ。

以上、「認知症の必要な知識は認知機能症状と行動心理症状(BPSD)の2つの症状でちゃんと区別しておくとどの症状が改善可能かが分かります。」でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です