膀胱洗浄って実際はした方がいいのかどうか

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今回は膀胱洗浄について書いていきます。

膀胱洗浄は実際あまり行われなくなってきている?

寝たきりで全介助の患者さんになってくると、自分でトイレに行けないんでオムツを装着したままで排泄をします。

尿意を感じて意思表示ができればその都度トイレに誘導してしてもらうことにはなるんですが、なかなか尿意も感じなくなるので最終的にはオムツを付けざる負えないです。

オムツを付けることで自尿があるならオムツかぶれや褥瘡予防に努めることにはなるので問題ないのですが

自尿がない、尿閉となってくるとバルーンを留置しなくてはいけなくなります。

で、バルーンは定期的に交換してはいくんですが(約14日に1回)中には脱水症や尿路感染症だったりすると膀胱洗浄の適応かなってなります。

尿の色や臭いが著明に変化してくるわけです。

明かに普通じゃない汚い尿ですな。

バルーンは定期的に交換してはいくものの、浮遊物が流出したりしてきてチューブ内が浮遊物で汚れてくるんですよね。

最近は、膀胱洗浄自体しない方向が多いんですよね。

なんでかというと

水分を与えてどんどん尿量を増やした方が体にとっては生理的で自然に則しているから。

だけど、時間がかかるし患者さんもそう簡単には飲んでくれないんですな。

なので手っ取り早く膀胱内を洗って尿をキレイにしてしまおうというのが膀胱洗浄です。

外部から注射器で生食をチューブから出し入れすれば浮遊物や尿の混濁もキレイになってくる。

膀胱洗浄で準備するものは

  • カテーテルチップの50㏄シリンジ注射器
  • ペアン
  • 手袋(清潔じゃなくてよい)
  • 消毒ヘキザック2本
  • ごみ袋
  • 生理食塩水100㏄アンプルタイプ(カテチップから直接生食を吸うため)
  • 廃棄用ボトル(尿器)

手技的には簡便に行えるし侵襲も低いんで患者さんはキツイ思いはしません。

ただ、やはり外部からの操作なんで感染には注意しなければいけません。

膀洗してしまったせいで感染を起こしてしまうという話ってよくあるようです。

リスクがあるわけです。

そもそも尿は無菌状態ですので。

バルーン留置のタイプにはいくつかあってカテーテルの種類がどのタイプなのかを確認します。

1Way・2Way・3Wayの3タイプがあります。

要はチューブが1本か2本か3本かという構造でして多ければその分感染のリスクは下がります。

1Wayであればチューブとカテーテルが接続されてる部分を一旦外して洗浄するんですが、2Wayになると接続部を外さずに専用のコネクタから洗浄用に使用することができるのです。

1Wayは感染のリスクが非常に高く清潔操作がしっかり出来ていないとアウトです。

2Wayになると洗浄用に活用できるので点滴のように持続的に膀胱洗浄が出来るというメリットがあります。

ただ、先ほども書きましたがあくまでも生理的な排尿を促していった方が安全かつ腎機能の低下も避けることができるんですね。

膀胱洗浄するかしないかは、その時の状況によりけりということでしょうか。

膀胱洗浄の方法と手順は

  • ベッドの高さを調整し環境を整えます
  • 陰部側のカテーテルをクランプする
  • 尿をバックにミルキングする
  • バックから延びてるチューブとカテーテル側の接続部を外す
  • 接続部が不潔にならないように扱う
  • 生食を注入するためカテーテル接続部を消毒する
  • シリンジを接続しクランプを除去して生食を注入する
  • 生食がなくなるまで何回か繰り返す
  • 尿の色がキレイになったら残尿分も採り破棄する
  • キレイにならない時は生食をもう一本追加する
  • 終了したら再度接続部を消毒してバルーンとカテーテル部をつなぐ

まとめ

膀胱洗浄はとても簡便で患者さんにも侵襲の少ない手技ですが、実際はとても感染のリスクの高い手技でもあります。見た目上は尿もキレイになるので安心してしまいそうですが、その後の観察も注意してみていく必要があります。また、患者さんが水分や食事をうまく摂取できるように努める方がいいということが分かると思いますので、よく患者さんのバックグラウンドを加味して選択するようにしたいです。

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