α-グルコシダーゼ阻害薬の軽度糖尿病に使われる薬は?

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α-グルコシダーゼを阻害するのは糖の分解を遅らせるためだよ!

こんにちは、通勤時間ってホント無駄な時間だとつくづく思っているナースマンネイです。

今回も糖尿病薬についてα-グルコシダーゼ阻害薬について書いていきます。

α-グルコシダーゼ阻害薬がなぜ糖尿病薬になるのか?

α-グルコシダーゼ阻害薬を理解するには、α-グルコシダーゼの働きについて知る必要があります。α-グルコシダーゼは血糖値を上げる働きがあるわけでして、その働きを阻害することによって血糖値が急上昇するのを抑制する働きがあります。

もう少し詳しく説明すると、α-グルコシダーゼを阻害するには3タイプの作用機序があり、それぞれ一個づつ役割が決まっています。

一つ目はアカルボースといって、小腸のあるα-グルコシダーゼ活性を用量依存的に阻害するのと、膵液および唾液のα-アミラーゼ活性を阻害して食後の血糖上昇を抑制します。

2つ目はボグリボースと言って、腸管において二糖類から単糖類への分解を担う二糖類分解酵素を阻害することによって糖質の消化・吸収を遅らせることになるんで、食後の過血糖を改善します。

3つ目はミグリトールといって、小腸粘膜上皮細胞にある二糖類を単糖類に分解するためにある酵素を阻害して糖質の消化・吸収を遅らせることになり、食後の過血糖を改善します。

つまり、α-グルコシダーゼには3つの血糖上昇作用があるんですが、どのタイプに働きかけて阻害するかによって血糖上昇を抑えるってことですね。

有名な薬って何?注意したい副作用は?

代表的な薬はボグリボース(ベイスン)ですね、しかもベイスンは軽度の糖尿病によく使わわれ境界型にも適応があるんです。他にはアカルボース(グルコバイ)、ミグリトール(セイブル)があります。

α-グルコシダーゼ阻害薬がどんな人に向いているかというと、食後血糖値が上昇する人に向いています。注意したいのは高齢者や開腹手術の既往がある患者でして、腸閉塞などの重篤な副作用を引き起こすことがあるので注意したいですね。

  1. 低血糖:ほかの血糖降下薬との併用で低血糖が現れることがあります。低血糖症状が現れた場合には、ショ糖(砂糖)では血糖値の回復が緩徐であるため、ブドウ糖を投与します。
  2. 腸閉塞様の症状:腹部膨満・鼓腸、放屁増加などが現れ、腸内ガスなどの増加により腸閉塞様の症状が現れることがあります。
  3. 肝機能障害、黄疸:肝機能障害が出現しAST、ALTの上昇、黄疸が現れることがあります。劇症肝炎の報告もあるんで、投与開始後6カ月間は月1回の肝機能検査の血液検査をして経過観察していくことが大切になります。もし、異常が出たときは内服を中止します。
  4. 重篤な肝硬変例での意識障害を伴う高アンモニア血症:重篤な肝硬変例に投与した場合、便秘などを契機として高アンモニア血症が増加し、意識障害を伴うとの報告があります。排便状況などを十分に確認し、異常があればすぐに服用を中止します。
  5. 禁忌:重症ケトアシドーシス、糖尿病性昏睡または前昏睡の患者、重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある患者さんには禁忌です。

薬の作用時間とシックデイの時の判断は?

薬の作用時間は2~3時間ですね、ピークは約2時間となってます。食直前に服用を忘れた場合は、食事中に服用します。注意したいのは食後に飲むのは効果が期待できないので服用しません。シックデイの時は服用は中止となります。

まとめ

α-グルコシダーゼ阻害薬は食べ物と混在することで効果を発揮する薬なので食直前かもしくは食事中に飲んでもらいますね。服用後腹部膨満感や放屁、鼓腸などが生じやすくなるんで、服用開始1~2週間で軽減してくることを説明することが大事ですね。また、低血糖症状が出た場合は、二糖類であるショ糖では血糖値の回復が遅くてダメで、単糖類のブドウ糖を10gの投与が適切になりますので患者さんにも事前に説明が必要になるですかね。

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