SGLT2阻害薬の作用機序を分かりやすく解説【おしっこで糖調節】

ナースマン




透糖尿病療養指導士受験必修再現過去問題集【基礎編】
投稿日:2019-10-31 更新日:2020-09-06

糖尿病の薬っていろいろタイプがあるから分かりにくいですよね。

SGLT2阻害薬の作用機序について分かりやすく解説していきます。

SGLT2阻害薬といってもピンとこないので、商品名を下記に示します。

・スーグラ

・フォシーガ

・ルセフィ

・アプルウェイ

・デベルザ

・カナグル

・ジャディアンス

上記がSGLT2阻害薬とされる商品になります。

この記事をよんで理解できる内容は以下のとおりです。

  1. SGLT2阻害薬の、作用機序がわかる
  2. SGLT2阻害薬の、使用に向いている人がわかる
  3. SGLT2阻害薬は、低血糖に注意することがわかる
  4. SGLT2阻害薬は、血管障害を予防することがわかる

合わせてオススメ書籍も紹介してますので、良かったらみてみてください!

では、さっそく見ていきましょう。

SGLT2阻害薬の作用機序は、おしっこで血糖コントロールをする

 

おしっこから糖を効率よくだす、という作用機序が「SGLT2阻害薬」にあります。

インスリン分泌が多くなると、糖を尿中に排泄するってことですね。

SGLT2阻害薬は、腎臓での糖の再吸収を抑えて安定させるくすりです。

どういうことかというと以下のとおりです。

  • おしっことして排出されるときに、1日に約180gのグルコース(糖)が濾過排出されるんですが、そのすべてが近位尿細管って所でいったん糖が再吸収されます。
  • 糖が濾過される過程で「ナトリウム・グルコース共輸送体」(これをSGLTといいます)ってものが関わってくるんですね。
  • SGLTはSGLT1とSGLT2の2種類のタイプがあり、SGLT2でグルコース(糖)の90%が血液中に再吸収されます。
  • SGLT2阻害薬はグルコース(糖)の再吸収を阻害するくすりなので、再吸収を抑える働きがあるので、余分な糖の排尿を促進するわけですね。

からだの中で行われている作用機序はだいたい上記のような感じです。

でもむずかしいので、覚える必要はないかもです。

おしっこで糖のコントロールをしている薬ってことを理解すればOKです。

ってことで、インスリン分泌に影響をあたえず、おしっこから糖を出すことで血糖値をさげる働きをするのが、このSGLT2阻害薬の作用機序になりますね。

今までの血糖コントロールの作用機序とは、おおきく異なるのがSGLT2阻害薬の特徴です。

h2>SGLT2阻害薬の使用に向いてる人は、若い肥満の人

 

SGLT2阻害薬は、インスリンの分泌が正常でわりと若い人に使われます。

また、合併症の進行していない肥満のひとが向いていると言われています。

つまり

・かるい糖尿病で、若いけど肥満の人

が、SGLT2阻害薬を使うのに向いています。

向いていない人は下記のひと

・高齢者

・やせ型

・栄養障害がある人

・尿路感染になったことがある人

補足として、

サルコペニア・認知機能低下・ADL低下などがある人や、利尿薬併用で体液量減少を引き起こしやすい人では、慎重投与とされています。

腎機能がわるい(eGFR<45ml/分/1.73m²未満)人では、糸球体の濾過率がわるくなっているため血糖コントロールの効きがわるいです。

SGLT2阻害薬は低血糖に注意する

 

SGLT2阻害薬を飲むにあたり、注意する副作用としては下記があります。

・低血糖

・糖尿病ケトアシドーシス

・脱水

・皮膚症状

・尿路感染症や性器感染症

おしっこから血糖をコントロールするから、どうしても低血糖になりやすいのは、腎機能と水分に依存してしまうから、かもですね。

また、さらに禁忌や注意したいことがありまして

・SGLT2阻害薬にたいして過敏症の既往がある

・重症ケトーシス

・糖尿病性昏睡または前昏睡、重症感染症、手術前後、重篤な外傷のある人

また、インスリン依存状態あるいはインスリン分泌能が低下している人では、血中ケトン体が上昇するため、必要量のインスリン補充がなされないと、糖尿病ケトアシドーシスになる可能性があります。

くわしい文献はSGLT2阻害薬の適正使用に関するRecommen

でも、ややこしいので参考程度でいいかもです。

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SGLT2阻害薬は血管障害の予防にかんするエビデンスがある

 

糖尿病がヤバいのは、血管がだんだん痛んでくることです。

SGLT2阻害薬は、心血管系の合併症をふやさないというしっかりしたエビデンスが認められています。

エビデンスで安全性が証明されているのは強みですね。

つまり、SGLT2阻害薬のいいところは、血管にやさしい薬ってことです。

SGLT2阻害薬の使用方法とシックデイ

・SGLT2阻害薬は、朝飲むのがいいです。

・利尿作用があるからですね。

・回数は1日1回で大丈夫です。

【飲み忘れた場合の対応】

・持続時間が24時間とながいので、日中に間にあえば飲みます。

・ただし、夜に気付いたときは利尿作用があるので、飲まずに翌日の朝飲めばいいです。

・食事量は半分以下であれば中止します。

【シックデイの時の注意点】

発熱・下痢・嘔吐・食欲がないときは、脱水になりやすいので糖尿病ケトアシドーシスに注意します。

SGLT2阻害薬は利尿作用があるので、水分をこまめにとり、脱水にならないようにします。

まとめ

SGLT2阻害薬について、まとめると以下のとおりです。

1.おしっこから糖を出すことで血糖値をさげる働きをします。

2.SGLT2阻害薬はインスリン分泌能が保たれていて若い人、合併症の進行していない肥満で糖尿病の人に向いています。

3.副作用は低血糖・糖尿病ケトアシドーシス・脱水・皮膚症状・尿路感染症や性器感染症です。

4.「血管障害の進行を予防する」というエビデンスがしっかりしています。

5.血糖コントロールが排尿によって行われるので、脱水には十分注意する必要があります。(脱水は、脳梗塞などのリスクも高くなるから)

最後までよんで頂き、ありがとうございます。

参考にしてもらえるとうれしいです。

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