呼吸困難感を訴えたときの急変じゃないか?って時の見極め方

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iki慌てずに呼吸困難感の苦しい時にすることは?

おはようございます、仕事でいつも不安でいっぱいのネイです。

ナースコールで患者さんのとこに行ったら息が苦しそうな状態だったらどう行動して何を見ていけばいいかについて書いていこうと思います。

呼吸困難感ってのは患者さんの主観的な症状を言いますね。

例えば「息苦しい」「息切れがする」「胸が苦しい」など

患者さんの症状を見てるとかなり苦しそうな印象があります。また、痛みなんかは薬で和らげたり軽くしたりしてコントロールできるのに対して、呼吸困難自体は薬でおさえることが出来ないので厄介です。

患者さんの呼吸困難に対する苦痛は死への恐怖を増幅させる症状なので想像すると辛いと言えますね。

呼吸困難感の何をアセスメントするか?

呼吸困難感を訴える時は、原因がなんなのかを判断するためにアセスメントが必要です。

窒息・喉頭浮腫は最も緊急性の高い状態なので最初に判定しますが、すぐわかるアセスメント方法は「発生困難の有無」です。

つまり、話が出来るかどうか。

話が出来ない発生困難な状況は異物による詰まりとか、浮腫による気道閉塞から起こるからですね。

教科書にもよく載ってますが「チョークサイン」はすぐわかる窒息のサインです。

例えば「胸元を叩くような動作」「首をかきむしる動作」「力強い咳が出来ない」などが見られます。また、吸気時にオットセイの鳴き声の様な呼吸音が聞かれます。

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発生困難の有無の次に行うアセスメントは?

呼吸困難の有無を観察したら次は以下のことを問診や視診で情報収集します。

  • 意識障害・・・低酸素血症の進行、二酸化炭素の貯留
  • チアノーゼ・・・低酸素血症(PaO₂40Torr程度を示唆)
  • 症状の現れ方・・・急性で突発的な呼吸困難の発症は緊急性が高い可能性がある
  • 緊急性の高い呼吸パターン・リズム(表を参照)
呼吸パターン 特徴 原因 疾患
チェーン・ストークス呼吸 浅い呼吸~深い呼吸~無呼吸が周期的に繰り返される。 頭蓋内圧が亢進されて脳ヘルニアになり、呼吸中枢が障害される。 脳血管障害、重症心不全など
ビオー呼吸 不規則で様々な深さの呼吸と無呼吸が出現する。 同上 脳血管障害、髄膜炎など
クスマウル呼吸 異常に大きい呼吸が規則的に続き、無呼吸は出現しない。 代謝性アシドーシスを補正するために、深大な呼吸を繰り返す。 糖尿病性昏睡
吸気性喘鳴(ストライダー) 上気道の狭窄で起こる吸気性の喘鳴 器械的刺激による上気道浮腫 抜管後など
起坐呼吸 起き上がって座位での呼吸 臥床では右心への静脈還流量が増加し、肺うっ血が増大して呼吸困難になるため、座位をとることで楽になる。 うっ血性心不全など
下顎呼吸 吸気時に下顎を下方に動かし、口を開けて呼吸する。 声門・気道を広げ、吸気を得ようとする 死亡直前・重篤な呼吸不全
鼻翼呼吸 鼻翼が張って鼻孔が大きく開き、喉頭を下方に動かす。 気道を広げようと鼻翼が張って鼻孔が大きく開く 重篤な呼吸不全、気道閉塞
シーソー呼吸 胸・腹部の交互運動(肺が吸気時に収縮し、呼気時に膨張する) 呼気が不十分な為、気道を広げようとする 舌根沈下、広範囲な肺炎
陥没呼吸 吸気時に胸壁(鎖骨上窩・肋間)がへこむ 胸郭内が強い陰圧になるため、吸気時に胸壁がへこむ 気道閉塞、突発性呼吸窮迫症候群

緊急性の高い呼吸パターンとその特徴

包括的なアセスメントをする

呼吸困難感は症状の現れ方や進行によって特徴があるので、それらを問診や視診・聴診を使って呼吸困難感の原因を予測することも出来るんですが、難しいんですよね。

重症度や緊急性のその場での判断も重要ですけど、基本的な流れを押さえておくと早期に動けるかと思われます。furo-cya-to

呼吸困難感時のアセスメント

基本的な呼吸困難感の患者さんを診る時のアセスメントは1~6番までをザックリ診ていきましょう。慣れるまでは大変でしょうけどね。

  1. 緊急度の判定・・・「意識障害・チアノーゼ・発生困難・症状の現れ方」
  2. バイタルサイン・・・血圧は低酸素血症で低下、高二酸化炭素血症で上昇
  3. 問診・・・突発的か発作的か?慢性か?労作時か?持続しているか?(問診する時は必要最低限の会話で行う。また、メンタル面での呼吸困難感もあるので安心させるような声かけ)
  4. 視診・・・呼吸パターン、口すぼめ呼吸か?(COPDに特徴的な呼吸)。呼吸数24回/分以上か12回/分以下か10秒以上の呼吸停止か?SPO₂の測定90%以下で酸素療法を開始。体位はどれが楽か?(起坐位・ファーラー位・側臥位)患者さんは無意識に楽な姿勢をとるので観察し援助する。
  5. 聴診・・・どの部位でどのような異常音がするか?断続性か?連続性か?高い音か?低い音か?細かい音か粗い音か?
  6. 随伴症状・・・
  • 咳・痰→肺炎、心不全
  • 頭痛→くも膜下出血、過換気症候群
  • 胸部不快・痛み→心筋梗塞、狭心症
  • めまい・四肢先端のしびれ→過換気症候群
  • 浮腫→急性喉頭炎、アレルギー、心不全
  • 嘔気→くも膜下出血

まとめ

呼吸困難感は非常に患者さんにとってつらい症状ですので早くアセスメントして少しでも楽にしてあげたいと思います。そのためには基本を押さえて緊急性の判断とケアにつなげていくことが大切ではないかと思われます。

観察やアセスメントした後、次に何をするべきかを考え動けるようになりたいもんです。

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