術後の疼痛はどうやって看護していけばいいかについて解説します【2つの対処法】

観察看護

更新日:2020-02-24

手術後の痛みに対して、どのように看護していけばいいかについてはっきり理解していたほうがいいですよね。

例えば、術後の患者さんがすごく痛がっていたら焦るし、心配になるからですね。

このまま痛いのをほっといたら、というか何もできなかったら急変して状態が悪くなってしまうんじゃないかとか考えるわけです。

僕も、最初は術後の疼痛に対してどう看護をしていけばいいか分からないことがありましたね。

それは、ただ単に知識不足っていうのもありますけどね。

でも、術後の痛みってそんなに心配はいらないので、そのことについて解説して安心してもらいたいと思います。

また、いざ疼痛が強くて手に負えないなと感じても2つの対処法というか、考え方を持っていれば比較的落ち着いて看護ができると思うので、参考にしてもらえるとうれしいです。

この記事を読んだら解決する内容

  1. 先行鎮痛で対処する考え方を持つこと
  2. 多角的鎮痛で対処する考え方を持つこと
  3. 術後痛いのは当たり前だましだましで対処してOK

では、さっそく見てみましょう。

術後の疼痛に対する看護の考え方は2つだけです。

痛み止め

術後の患者さんの疼痛コントロールて主観的な訴えを看護師が聞いて対処すると思うんですが、人によって痛みの感じ方の程度はさまざまです。

患者さんの主観から痛みの程度を把握して対応していくので、人によっては対応が遅れたり、遅くなることがありますね。

一般的には、NRSという数字で痛みの程度を客観的に評価する方法がありますので、看護師や医療者はカルテから情報を共有していくわけです。

こういった評価も結局は痛みは患者さんの主観に頼らざるおえませんね。

そこで、術後疼痛の考え方は、2つあることを知っておくといいかもですね。

①先行鎮痛で早めに痛みに対処する考え方

先行鎮痛とは、痛みが発生する前に鎮痛薬を投与する方法で、痛みが徐々に出てくる前に鎮痛薬を飲むことによって痛みをあらかじめ抑え込もうって考え方です。

たとえば以下のような感じで伝えておきます。

術後説明する時は、「痛みが出そうかなー」ってタイミングで患者さんに教えていただくように伝え、決して我慢しないように言います。

中には痛みを我慢することが美学で体にとって正しい反応だということを強く持っている方がいます。

つまり、我慢が正義だとか美学だと思っていらっしゃる方も少なからずいるので、適宜聞いたりして対応します。

なぜそこまでするかというと、我慢の限界から鎮痛薬を使っても痛止めの効果が発揮できないからですね。

鎮痛薬の副作用が気になると考える方もいるでしょうが、痛みからの合併症の方がよっぽど厄介だったりするし患者さんも余計な不安を持たなくていいです。

また、看護師サイドもその方が安心して経過を見れるからですね。

疼痛を我慢して起こること

  • 気分が悪くなる
  • 嘔気・嘔吐
  • 精神状態が不安定になるストレス
  • 不眠
  • 不穏 など

上記以外にも何かしらよろしくないことが考えられます。

結論としては、早めに鎮痛剤の内服だったり座薬だったり、場合によっては点滴をするほうが疼痛コントロールがしやすくなるってことですね。

②薬を組み合わせて多角的鎮痛で痛みと副作用を軽減する考え方

次に、多角的鎮痛とは、作用機序の違う鎮痛薬を組み合わせて使うことで鎮痛効果を高めて、さらには副作用を減らしていきましょうという考え方ですね。

たとえば、時間をずらして同じ痛み止めを使うのではなく、違った作用経路の痛み止めを使う考え方ですね。

同じ薬を使う場合、痛みが取れないからといって勝手に「じゃあ2錠飲みましょう」とかできないわけですよね。

当たり前な話です。

なので、違う作用機序(ルート)を使って痛みを抑えようって考えが合理的になります。

利点は、副作用が少ないのと鎮痛効果が期待できるのと患者の痛み止めを使った安心感を与えられることにあります。

患者さんて意外と薬に関しては無意識に自分に利益があると感じている人が多いから「この痛みを和らげてくれるなら飲みます」って思う人が多いです。

ただ、認知症の人とかは別です。(場合によっては全ての介入を拒否して来るんで)

後、価値観が薬について否定的でトラウマを持っている人も飲み渋りますね。

話を戻しますね。

小手術の場合は、鎮痛薬の単独でわりと疼痛コントロールしやすかったりします。

大きな手術の場合はそうもいかないので、局所麻酔やオピオイドなどの硬膜外鎮痛や全身投与(静脈内投与)が行われます。

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これらも多角的鎮痛の1つでして、その他アセトアミノフェン(アセリオ)の点滴とNSAIDsのや座薬などを組み合わせて使用する方が、鎮痛効果が高いということが分かっています。

多角的鎮痛の組み合わせ例

  • 内服して緩和しないなら座薬(この逆の組み合わせもあり)
  • アセリオ点滴後に緩和しないならNSAIDsの内服OR座薬の使用(カロナールはアセリオと同じ成分のアセトアミノフェンなので使用しない)

同じ薬効成分はルートが違っていても副作用が増幅する可能性があるので、成分の区別はしておく必要があります。

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まとめ

術後の疼痛コントロールはちょっとした看護の勘が閃くといいかもですね。

先行鎮痛と多角的鎮痛をうまく看護の念頭におくとカッコいいです。

痛みが強いのはだいたい術後1~3日間までです

。この時期はまだ硬膜外鎮痛などが行われている時期で、それに加えてNSAIDsを6~8時間ごとに定期投与します。

それでも痛みを訴える場合は、定期投与の間にアセトアミノフェン(アセリオ)を投与するという方法を使ったりして対応していくことになりますかね。

良かったら参考にしてみて下さい。

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