幻覚は幻視や失認と混同しやすいので、今ある症状に対して対応する

幻覚
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幻覚は幻視や失認と混同しやすいので、今ある症状に対して対応する

心理行動症状(BPSD)は「心理面からくる症状」と「行動からくる症状」の2つがあります。

心理面であらわれる症状の中で「幻覚」がありますが、幻視も幻覚の一種にされるため混同するときがあります。

また失認ともよく混同されるので注意が必要ではあります。

心理症状の「幻覚」についてやさしくかつ分かりやすく解説していきます。

私は、看護師として病棟に勤務しています。看護歴は16年ぐらいで、病棟には認知症の入院患者さんが全体の3~4割ぐらいは入院して生活していますので、日々認知症の患者さんと向き合いながら勉強していますので、少しでも共有したいと思いましたのでこの記事を書いています。

良かったら参考にしてみて下さい。

幻覚は症状からていねいにケアしていく方が効率がいい

幻覚は、「本来見えるはずのものとはまったく違うものを見ている」という本人の主観からの訴えから症状に気づくことができます。

例えば、「カーテンの後ろに誰かがこっちを見ている」とか「さっき何かが廊下を通った」とか見間違いのような感覚の症状ですね。

ここで一緒になってしまうのが幻視です。

幻視も幻覚の一種なので正直どちらでもいいとは思いますが、幻視は意識障害や光に対する感度の障害、視覚の失認などが症状として関わっているというケースもあります。

視覚の失認など「失認」についてかんたんに解説してます。こちらからどうぞ!

しかし、細かくこれは幻覚なのか、幻視なのかまたは、失認なのかっていうことを分類する必要はありません。

一つずつ今ある症状に対応して潰していった方が効率がいいということになります。

脳機能症状かもしれないからレビー小体型認知症の症状かもしれないし、意識障害からの症状かもしれないし、光の感度の問題が一時的に出ていて照明の調整で落ち着く時もあるかもしれない。

レビー小体型認知症の「幻視」についてのお勧め記事はこちら

つまり、幻覚とか幻視かを特定するのではなく「幻覚」と思われる症状に対して気付いた対応をして改善に導いていく方が迷いがなく簡単です。

この時に大事なのは、決して「否定してはいけない」ということだけで、相手が安心するような声かけや行動を起こすことさえ守れば大丈夫です。

幻覚は、脳機能障害からも現れますし、認知症の症状としても現れますので相手のバックグラウンドをよく振り返って対応していくのが分かりやすいし対処しやすいです。

下手に区別しようとしてもシャープに線引きできるものではありませんし、する必要性もないです。

つまり、ケースバイケースってことですね。

以上、「「幻覚」は幻視や失認と混同しやすいので、今ある症状に応じて対応するかどうかを判断した方がいい。」でした。

ここでも対応の時に大事な「否定しない」が出ましたが、そういった考えをパーソンセンタードケアといいます。そのことについて書かれたいい本がありますので、一緒に紹介しておきます。気になる方や認知症の看護に興味のある方はぞうどクリックして読んでみて下さい。

まとめ

幻覚の症状に対して必要なこととしてまとめると以下の通りです。

  • 幻覚は、「本来見えるはずのものとはまったく違うものを見ている」という本人の主観からの訴えから症状に気づくことができます。
  • 幻覚なのか、幻視なのかまたは、失認なのかっていうことを分類する必要はなく、今ある症状に対応していった方が効率がいいです。
  • 大事なのは「否定してはいけない」ということだけで、相手が安心するような声かけや行動をすれば大丈夫です。

参考にして頂ければ嬉しいです。最後まで読んでくれてありがとうございます。

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